詳細情報
被検体番号 HM1003AX
個体識別名 聖 芙蓉(ヒジリ フヨウ)
人類の更なる進化を目標に掲げる研究施設にて実験目的で産み落とされた人間。
協力関係にあたる宿の経営者の希望により遺伝子細胞単位から様々な調整を受けていた。
その結果、筋繊維の異常を意図的に引き起こされ人並外れた怪力を有するようになった。副産物として自然治癒力や頑健さも常人よりは優れているが、欠点として燃費の悪さを抱える。
また、男の話し方や外見などは全て経営者の望みによって幼少期に無理矢理異国風のものへと変えられた。
宿の経営者に引き取られてからは宿の従業員兼用心棒として働く。
まともとは言い難い日々を送る羽目になったが、存外楽しんでいたようだ。
尤もそれが生来の気質なのか防衛本能として頭の螺子を自ら外さざるを得なくなったのかはもう今となっては誰にも分からない。
ある日研究所の生物兵器が暴走し、宿ごと街が破壊された際に逃亡。現在の街に辿り着き、新たな生活を送ることとなった。
今はただ、榛色の誓いを胸に。
自分の知らない『たのしい』をくれた君に、
今度はこちらが『たのしい』を返す番。