「降り積もったものが、やがて簒奪されても良いと思える事」
「きっとそれが希望なのね」

「依存も負荷も煩わしさも、人生を楽しむためのスパイスには違いないでしょう？」

「善人そうな御仁であったからなあ」

「この場では珍しかろう」
「珍しいものには焦がれるものよ」
「何の不自然もない」

＠velllllet 「あ”ーーーーッッッッ！！！」
お前はボクの業毟ってった奴対戦ありがとうございました！

ムキャーーーッッッ！！！今度倍にして返してもらうもんね！なんて宣ってます。滑稽ですね

「お兄さんは、その子供が珍しいの？」
「昨日からずっと、触ってるよね」

「そう」「また収奪が行われたのね」

「珍しくはあるかもしれん」

「触り心地が良くてなあ」
「触っていたくなる」

ので、日々撫でております。子兎を。

「へー、ここにもいらっしゃるんですねそのお医者さん。
飼われたいと思われるぐらいの方、是非とも会って仲良くなりたいものですね……」

「ふふっ。争いが積極的だと、賑やかで楽しいねぇ」
「他もこんなのなのかな？」

「いいじゃないか、真実の恋、真実の愛！
　私が求めていまだ手が届かぬもの！」

「ふぅん、そうなんだ」
「僕も触り心地、悪くないと思うんだけど」

少女は少女が珍しいのかも分かっていない。
ついでに言えば他人の姿がどんなものかさえ理解していない。

平たく言うとあたまおてんきである。

「相応の価値には相応の負荷が伴わないとありえないもの」

「他所の人が飼い主になっちゃエピタフに戻れないからなあ」

「昨夜だったか、訪れておったよ」
「他の場所にも移動しているようだったが」

「何、お前は触り心地が良くとも、医者が好ましいのだろう」
「であれば、差し出すのは、そちらにすると良いとも」

若人の恋路、応援していたいですからね。

「私も買いたい……あるいは飼いたいと思う女はいるんだがな」
「はてさて、どれだけ業を積めば良いやらだ」

「っと、恋ですか〜、面白いことしてますねぇ」
興味があるような無いような。

「繋がれることを楔とするか、檻とするか……」

「やれ、欲の儘に動くとよろしいよ」

「恋も執着も、生き甲斐のひとつゆえ、な」

「こうして話の種にもなる」
「恋情も希求も万国共通ゆえ」

「はらら。そっか。業があればなんだって出来るんだっけ？
だから、人も買えちゃうんだ？面白いねぇ」

「縁よすがとか絆って言いましょうよぉ」

「……業で、ねえ。」

少女には何一つてんで理解出来ていなかった。
もっと言うなら話は殆ど聞こえていない。ので。

「ぁう」

雰囲気で鳴き声を上げている。多分。

「少なくとも、エピタフはそれが出来るからな」
「業があればいい。あとは好きに終末を生きるのさ」

「業があればなんでも出来てしまう、大変素晴らしい事ですとも
全ての価値は業に集まって…その業によって壊してくださるのでしょうし」

「差し出したって、触ってくれないよ」
「きっと、ね」
「だから他の方法、考えないとさ」

「業は…………価値？」

「お～～」
「回る寿司が食いたいな…」

ぼーっとした。

鳴き声を上げている子兎を撫でている。
今日は撫でっぱなしかも。

「業ばかりは、第一ゆえなあ」

あればあるほどよろしい。
それに間違いはない。

「触れてほしいと言ってみれば良い」
「他の方法も、良いものだな」
「お前自身が考え、選ぶことに価値がある」

「業は価値よ。特に曙光この場所では、ね。」

「回る寿司も良いよねぇ。
身に余る業があったら、なんだって出来ちゃうのだろうねぇ。ふふふ！」

「ああ、業は価値だ。揺るがぬ価値だ」
「溝攫いでそれが出来る。素晴らしい時代じゃないか」

「やあ、ワンデイ。こんばんは」

「みぃんなお熱だねぇ……あ！貴石見っけ！！」
「……へ？おニーサンの無くし物？そうだったんだれ良かった～見つかって！」

「じゃ、貰うね♡」
カカカカカカカカカカ超高速ヒール脱兎

「さて、名残惜しいですがここらで一旦帰るとしましょう。
それでは皆さん、良い一日を」

「ここでは大金持ちじゃなくて、大業持ちにならんとな！
なんもできへんし、昔と変わらへんで！」

少女もゴミ拾いをして業を稼ぐ。
が。撫でられるといちいち中断してしまう。

あたまゆるゆるである。

「そう……なのね」

周りからワンデイと呼ばれてる方へ応じる

「なぁに、恋の話？いいじゃない！
　今をたのし～く生きる方がいいわよ」

「良い一日をー。割ともうすぐ終わりそうだけど！」
良いんですよそういうのは。

「人を買ったり何か好きな事させたり出来そうだけど、
ここに居る人達でも出来るのかなぁ？
こう、三回回ってわんとか」

「そうだぞ！楽しい話の方がオレは好きだ！！」

いちいち中断をさせてしまうな。
あぁ、と手を引っ込めてから、またそのうち伸ばしてしまうのだが。

「良い一日と終末を」

「業はいくらあっても足りませんからねぇ、大きくそして抱えられないくらい手にしたいものですとも」

三回回って
「ワン！」と吠えた。

「なんや、恋バナか…？此処で？
いいな、好きな人誰かいるんか？」

女子、気になり。

「潔い業への欲を感じますがアレが強欲でしょうか」

「好きなヤツ？いたらいたですぐ告白していたぞ！」

「もどってきたよーい」

ただの独り言。他所からふらっと戻ってきただけ。
ここはいつだって賑やかだな。

「ここにいる人は、僕と同じで雨とか興味ない人達かなあ」

「強欲な方が生きやすいだろう、何せ終末だ」
「そういう時代だからこそ、楽なこともある」

「人間なのに犬のまねなんかしてんじゃないわよ…」
やや引き。

「ホンマに犬になってどうすんねん
そのうち犬語しか喋れんくなるで…」

業の力って怖いで。

「……どうしよう！」
びっくり！

「あたしまだ業払ってないのに犬が居る！飼っていいの？首輪付けて街中引き回しかなこれ？」
だめです

「ま、それもそうですねぇ。滅ぶその日まで楽しむのなら欲はあれくらい示さなければこぼれ落ちゆくのかもしれません」

「あれもまた楽しむ姿勢ということですか」

「ええ、こんばんは。あんまり長居しないけど。」
「なあに？野良犬の集まりなの？」

「犬は……負荷」

「業を払ったのなら飼って首輪着けて引き回すと良い」

「お、犬仲間ですかいいですね」

「犬になっても面白いことなさそうや。
にゃんこになることをおすすめするで」

「なんだ、長居しないのか。残念だな」

「お？なんだ、連れて行ってくれるのかー？
犬としての役目は果たすが餌代はほしいぞ。寿司とか」

餌代のかからなそうな子兎。

「んぅー」「う」
「ぁみー」

「ただいま。どうにも他所とは仲良く出来そうもないね」

メトロから帰ってきた。

「えー。餌代かかるのー？
めんどいな……。霞とか食べて欲しい。それか銃弾」
酷いよ。

「あと、なんか一回で飽きてきたかもしれない……ペットって難しいのだねぇ」

「銃弾食べたら死んじゃうのだ……。
一回だけ飽きた？そうかあ～～～なら仕方ないな！」

「この黒髪の兄ちゃん、金かかるタイプや…」

「そういえばここ以外も街あるよな。
ここより賑やかなところとかあるんやろ！」

なんで犬とかペットの話になってるんだろう。
なんかの隠語かな。少々訝しげな表情になった。

「あんな感じで棄てられると溜まったものではないので」
「飼い主はよく考えて選びたいですね」

「応、よしよし」

鳴いているね。
餌代をかけた覚えは確かになかった。
子兎を撫でている。

「他の場所は知らんなあ」
「他から来る者はちらほらと居るが」

「よそね～。今いちばんしみったれてるのってどこなの？」
人の多寡の話。

「餌代のかかる男一位だぞ！」
本人がそう感じているだけのウソです。

「メトロは……ネズミが多かった」

「私はちゃんと育てられる覚悟がないから
ペットは無理やな！せいぜいチュール渡すぐらいしかできへん」

「メトロは治安だけじゃなくて衛生も終わってるのか」

「捨ててないのだよー。リリースしただけなのだよ」
捨てたって言うかもしれません。

「どこも悪評ばかり聞こえますね」
「怖いもの見たさで行ってみるのも一興ですか」
「喋る鼠とか興味ありますし」

「齧られそうだな……」

ネズミ……。はちょっと嫌かも……。

「一気に行きたくなくなってきたわ…。
いや食わず嫌いはよくないよな、お嬢様は
どんな所でも前を向いて爆走するで！」

普通に歩け。

「んー」

撫でられている。

「ぁぅ」「む」

「齧られたら」
「噛みつき返せばいいのです」
「この犬のように」

「オレはメトロから来ていたが…すごく真剣だったぞ。
なんかこの指とまれ！って言っても聞いてくれない感じだったぞ」

「ああ、めとろ……」
「まだ行けてないんだよねえ」

後で遊びに行こうかなとは思ってるけど。
メトロ、どこに行ってもいい話聞かないな。

「噛みついたら痛いので噛みつかない方が良いと思うのだ」

「メトロはヒト多かったね。帰属意識も高そうだった」
「後で梟首会にも顔を出しておこう、面が割れてない内が花だし」