記憶

  • 伝書鳩 @omen
  • 「……ほォ、こりゃ大きく出たモンで…」
    「業、てやつの力なんですかね?これも」

    空を見上げる。
    見慣れたそこに見慣れぬものがある。
    青空なんて知らないもんだから。

    2025/09/22 00:03:55 | 1
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 「………」

    診療所へ向かう足が止まる。
    声が聞こえて、見覚えのない光が降って。

    頭上を見た。

    言葉が、出なかった。

    2025/09/22 00:04:00 | 2
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「あの日、あの時お前に出会ったのが」
    「俺の運のツキだ」

    サングラスを無造作に外し、
    振り乱した髪で大きく嘆息をし、盛大に諦めをつける。

    「……」「上等だこの野郎……」
    「もう二度は間違えねえ。ああそうさ!医療ここが俺の居場所。
     これまでもこれからも、一度たりとも変わったことはない。

     こんないい場所に居させてくれて嬉しいよ、
     世界一頭のめでたいお医者サマ」

    偶然にも、空を背にして。男は吠えていた。

    2025/09/22 00:04:02 | 3
  • 塵集めは、聞こえた声にばっと顔を上げる。
    じい、とレンズ越しに空を見上げる。
    けれど、だからといって何も出来る事は無い。
    故に再び視線は落ちた。

    大地へ向けた溜め息は微かに揺れていた。

    2025/09/22 00:04:12 | 4
  • SueFobia @SueFobia
  • 「…………そう」「示さなければならない日は、近いということね」

    空を睨めつけるように、小さく呻いた。

    2025/09/22 00:04:47 | 5
  • sixpence @meaningless
  • 「…………」
    声を聞く。声を聞く。
    黒い太陽と曇天は見慣れている。

    口。
    飲み込まん。
    ばかりの。
    それ。

    「………」
    「はっ、」
    「やっぱ無駄でやんの」

    終末、きてるぞ。
    やんややんやとにぎやかしかったほうをみながら。せせら笑った。

    2025/09/22 00:05:33 | 6
  • 今日も雨。
    故にべっちゃべちゃの塵芥を集める。
    結局これは、最期の時までそれを繰り返すんだろう。

    2025/09/22 00:06:37 | 7
  • @500w
  • 「世界、終わるんだなア」
    そう言って芥集めを再開しよう。

    2025/09/22 00:07:13 | 8
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「陽烏を黒く染め上げるなんざ、こりゃあ、あんまり。
     粋じゃあ、ないわな」

    烟る匂いが、屋根の下に増える。
    男は片眉を上げ、空を眺めながらに煙を吐いた。

    2025/09/22 00:07:32 | 9
  • ドク @drdoku
  • 啖呵を切ってみせた青年チュエ
    誂えたように、背負う空は、青く。

    「………ああ」

    「こっからが、正念場だ」

    「覚悟を決めてくれてありがてえよ、チュエ」

    空に、地に、視線をやった医師は。
    へらりと相変わらず情けないような気安いような笑顔を浮かべる。
    いつもの通りに。

    2025/09/22 00:07:53 | 10
  • 帳 夢斗 @sleepzzz
  • 降り注ぐ声に薄く目を開けて空を見上げる。
    せっかく眠れていたのに起きてしまった。最悪だ。
    …だから何だと言うのだろう。

    ――でも、そうか。それなら後悔がないように。

    2025/09/22 00:08:05 | 11
  • 伝書鳩 @omen
  • 「まァ、目に見えるトコに終わりが来たとして」
    「今日死にたくはないモンです」

    早い方が気楽な者もあろうが。
    自分はいつも通りの仕事をしよう。
    それしか知らないもんだから。

    2025/09/22 00:09:06 | 12
  • ドク @drdoku
  • 「にしても、まあ、…随分派手にやるもんだね。
     静かに──眠るように終わりを迎えるような気が、どっかでしてたわ」

    白衣の袖を腕組みし、天を仰ぐ。
    雨の元を辿ればいつも吸い込まれていくような錯覚に陥るが
    それが錯覚とは言えなくなるなんてね。…まったく。

    2025/09/22 00:10:28 | 13
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 記録しろ、記録しろ、記録しろ

    頭の声に逆らうことは出来ない。
    憑かれたように、空の様子を手帳に書き殴った。
    忘れないように、確実に残るように。

    2025/09/22 00:11:38 | 14
  • SueFobia @SueFobia
  • 「収奪せねば」「ひとつでも多く」

    それで何にもならなかったとしても。

    2025/09/22 00:13:07 | 15
  • sixpence @meaningless
  • 「Who'll make the shroud?」
    「I, said the Beetle」
    「with my thread and needle」
    「I'll make the shroud」
    「ぁは、」

    丸くくり抜かれたそれはきっと雨の中からでも見えるんだろう。
    見上げて、見上げて、楽しげに歌っていた。
    青さを目に刻んでいる。
    近づけと手を伸ばしていた。

    2025/09/22 00:13:20 | 16
  •  「……なんか、雨が涎みたいでやだな。」

    2025/09/22 00:14:03 | 17
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「……ありがとうございます。サクヤさん」

    自分を気遣ってくれる少年に、重ね重ねお礼を言った。

    「同じ過ちを犯さないよう、私も気を付けたいと思います。

    それでその、こんな話をした後に何なのですが……耳を触りたいのでしたよね。
    男性に触れられるのは正直まだ怖いの部分もあるのですが、サクヤさんなら
    信じられると思いますので……どうぞ、触れて下さい」

    2025/09/22 00:14:20 | 18
  • 黒の依代 @KarmaDreamer
  • 「何がどうであれ……」
    己には祈る事しかできないのだ。
    故に祈るのみ。

    2025/09/22 00:14:34 | 19
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「ま、何。私はやることが変わるわけじゃあない。
     決まったところで決まらぬところで、太陽宮殿الأقصرは終わらない。
     そうしたいと願うやつに、際の際まで『夢』をくれてやるだけだ」

    口だけの強がりでなく、逃避によるものでなく。
    元より、老人のやることに変化が起こるわけではなかった。
    それはもっとずっと遥か昔より、老い始めた時よりからだ。
    やはり悠々変わらぬ調子で、男はゆるく頬を緩めるばかりだった。

    2025/09/22 00:15:20 | 20
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「多少天気が悪くなっただけ」
    「……寧ろ、丁度蹴りを付けられたとこなんだ」

    降ろした髪を直しもせず、そのままサングラスを載せる。

    「まだ、兄弟に贖いきってないんだよ」
    「精一杯生きて、精一杯生かす。
     それがこれからの……使命ってもんかな」

    2025/09/22 00:16:14 | 22
  • ドク @drdoku
  • 「おい」 おい。
    眼鏡の青年の呟きを耳聡く聞いてねめつける。

    2025/09/22 00:16:55 | 23
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「さて、したらば家主からの承諾も出たことだし。
     今日は坊のところに泊まるとするかね。
     とすればまあ、明日も日の替わるまでとはいかなさそうだが」

    さすがに診療所の寝台を連日連夜占領するわけにはいくまい。
    それくらいの遠慮はあるらしかった。

    2025/09/22 00:17:49 | 24
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「どうしても心配になっちゃってね、お節介焼きなだけだよ。」

    「あ、いや……もしかしたらなぁって思って。
    それなら無理しなくても…………

    そ、そう……? それじゃその気持ちを無下にするのも悪いし……触らせて貰うね……?」

    緊張した様子で、恐る恐る撫でるように怖がらせないように優しく、耳に触れてみるだろう。
    初めて触る感触におぉ、と声を漏らすだろうか

    2025/09/22 00:18:27 | 25
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 何かを考えてしまうのが嫌で、手帳を閉じて足早に診療所へ入っていく。
    そのまま奥のベッド───ではなく。
    書類棚に向かって、書類の整理を始めるだろう。

    2025/09/22 00:20:01 | 26
  • ドク @drdoku
  • 「……まったくだ。
     この年になると行動ってのはなかなか変えられないもんだが
     今ばっかはそれに感謝したいねえ」

    そう。きっと。
    医者もやる事は何ひとつ変わらない。
    白衣を翻しうるさく往来を診察して回るだけだ。

    「おう。せっかくだし、Evaのやつが気合い入れて綺麗にしといてくれた
     シーツの寝心地を確かめて、褒めてやってくれや。夢売りの兄さん」

    そんな己も相手にしてみれば坊主扱い。
    参るなあ、と笑いつつ、診療所への道を教えて3台ある寝台のひとつをお貸しするのだ。
    鍵なんて上等なもんはないからご自由にどうぞ。

    2025/09/22 00:21:37 | 27
  • 「仕方ないだろそう見えちゃったんだから。」

    だからって口にしなくてもよかったのに。
    視線を受ければ無表情のままそっぽを向いた。

    2025/09/22 00:21:52 | 28
  • @Trash
  • いつも下ばかり見て塵を拾っていたそれが、ふと空を見上げます。声を聞き異変を見ているのかもしれませんし、連日降りしきりだという雨を見ているのかもしれません。そもそも、時たま上を見ることにしただけであったのかもしれません。
    しかしながらなにがどうであっても結局やることなど変わるわけもなく。ただただ、足元の塵を拾うのです。せっせと。無意味に。いつまでも。

    2025/09/22 00:24:04 | 29
  • “ア” @Panopticon
  • はてない空を仰いだ。
    そこない空を仰いだ。
    口をぱかりと開けて包み込まんとしている空を見た。

    「……」「は、はは」

    乾いた笑い声、垂らして。口角をグイ、と手で持ち上げて。
    数秒経てば、ぱっと離した。それで終わりだ。それで。

    「世界って終わるんだ、やっぱ」

    終わり。
    左右、緩やかに揺れながら。いつも通り瓦礫に腰掛けた。

    2025/09/22 00:24:31 | 30
  • 汽水 @ramune
  • あーら
     雨で辛気臭いのに、真面目な面つき合わせてんのばっかりなのね?」
    曙光の方からやって来た女は不釣り合いに上機嫌の声をあげる。
    片手に酒瓶下げてんのは、梟眺めてツマミにしようなんて算段。

    2025/09/22 00:26:14 | 31
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「はは、齢いくばくの小僧にどこまでそれが言えるものかね。
     案外お前さまこそ、何かを契機に変わっちまうかもしれんよ。
     賭けるかね、その頃にゃあ業は価値なしになっているかもしれんが」

    からかうように言えるのも目上であるからにこそだ。
    冗談でない状況でありながら、それを軽くしてしまえる。
    片付けの終わるまで今しばらくはと、屋根の下に座しつつに、
    砂に烟る曇天、その下にいる面々を眺めてあるとしよう。

    「ウチの寝台とどっちが良いもんかね、比べちゃあ終いであるか」

    2025/09/22 00:27:32 | 32
  • 掃除屋 @souziya
  • 轟く声より空を見れば、
    「ははっ」
    終わりが近いことを知った。

    2025/09/22 00:27:55 | 33
  • ドク @drdoku
  • 「…遣り甲斐、あるよな。”精一杯”ってやつのさ」

    何かの葛藤があったんだろう。
    拭えぬ罪悪感も、おそらくは。

    青年の言葉にそれを推測するが──。男はただ、笑った。
    そういうものなのだろうと在り様を認識する。
    …心理の方面にちと弱い己が、出来る、精一杯だ。

    2025/09/22 00:28:29 | 34
  • SueFobia @SueFobia
  • 「あれを見てもお変わりないのは」
    「何かアテでもあるのかしらね……?」

    2025/09/22 00:28:43 | 35
  • sixpence @meaningless
  • 「どの土地にいようと」
    「どの想いでいようと」
    「どんな状態であろうと」
    「全部はあの青に吸い込まれる」
    「ああそれって平等だ」
    「Ring-a-Ring-o' Roses」
    「〜♪」
    手を伸ばしたまま。上機嫌にほくそ笑んでいた。

    2025/09/22 00:30:19 | 36
  • 汽水 @ramune
  • 「アテなんてなくても分かってたんだから」
    「今更慌てることもないでしょ?」
    てきとに腰掛け人々眺めてしばらく過ごした。その内に去るだろう。

    2025/09/22 00:32:17 | 37
  • ドク @drdoku
  • 「………どーせ変わるなら、こう……
     ロマンチックな方向に変わってみたいもんだよ。俺は」

    「嫁さんを貰う夢は果たせずか………」

    何事にも諦め悪い男であるが
    流石にそこだけは、手放してもいいのかもしれない。
    ふ……とニヒルなつもりの微笑を頬に刻んで。相変わらずの能天気だ。

    診療所から持参した椅子は、よいせと担いどく。

    「曙光のベッドと比べんのはずりぃわ…。
     まあせいぜい兄さんの店の子らへの土産話にしといてくれや」

    2025/09/22 00:32:49 | 38
  • SueFobia @SueFobia
  • あと数瞬、駄弁っていたならば仕掛けてやったのだけれど。

    「…………」「そ」

    深追いはしない程度には冷静だった。

    2025/09/22 00:33:09 | 39
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「俺はまあ、俺の中の世界はもうだいぶ前に終わってるから」
    「多少世界そのものがイカれても、あんまり変わらないんだよ」

    「むしろ今から始まるってもんさ。俺の人生がね」
    「まあちょっと日数が寂しいようだが」

    2025/09/22 00:33:31 | 40
  • ドク @drdoku
  • 「アテなんてあるもんかい」
    「んでも、これまでも、じゃあ確実なアテなんか、あったのかい?って話だかんなあ」

    はは。と、いつものへらっへらとした笑み。

    「よお嬢ちゃん。逆襲は、順調かね」

    2025/09/22 00:34:03 | 41
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「私は元より老人だからねえ」
    「何を原因にしてポックリ行くかもわからんもの」
    いよいよ同年代の五大死因に老衰が入ってくる齢。

    2025/09/22 00:34:17 | 42
  • ギアハート @memory
  • 見上げると、肺がゆっくりと握り潰されたかのような苦しい溜息。

    俯いて瓦礫漁りを続ける。

    2025/09/22 00:34:50 | 43
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    少女は緊張した様子のまま椅子に座り、じっと待つ。そして、

    「は、はい、どうぞ……
    あっ……!」

    少年の手が耳に触れると、ビクッと肩を震わせて羞恥の声を漏らした。
    少女の耳はふさふさで柔らかく、わずかに温もりも帯びている。

    2025/09/22 00:34:54 | 44
  • ドク @drdoku
  • 「つかめっちゃ酒くせえ………」

    ここが辛気臭いというのなら、いい勝負じゃないのかねえと。

    2025/09/22 00:35:27 | 45
  • SueFobia @SueFobia
  • 「絶不調よ、ドクター」

    憮然とした顔で。

    「大したものね」「私は内心気が気じゃあないわ」

    揃いも揃って、肝っ玉が据わっている。
    彼らが医者だからというだけの理由ではなかろう。

    2025/09/22 00:35:31 | 46
  • 帳 夢斗 @sleepzzz
  • 起こされてしまったので起き上がって広場まで出て来てみる。
    後悔がないようにとは思ったがどうしようか。
    深い溜息を1つしてその辺に腰かけた。

    2025/09/22 00:35:57 | 47
  • レキ・ミタケ @RekiMitake
  • 「ああ」

    欲望の渦巻く街から戻ってきて、
    いつもの息苦しい視線が刺さる街に来た筈なのに。
    どいつもこいつも空を見上げているばかり。
    けれども自分もそう、同じく空を見上げてる。

    「終わるんや、結局」

    じゃあもうここにいる意味なんてないんじゃないの。
    そう思う自分に向かって、空に向かって、乾いた笑みを零した。

    2025/09/22 00:36:25 | 48
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「逆に嫁に貰ってやろうか?」
    もう半分だけ色男ではない、からこその冗談であった。

    「案外世界が終わっても、
     次の世界にフワッと生まれ変わってるかもしれねえし」
    「今だけを儚む必要もないだろうさ」

    2025/09/22 00:36:57 | 49
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 終わる最後まで、記録をやめるわけにはいかない。
    最後の瞬間まで、残しておかなければ。

    2025/09/22 00:38:21 | 50
  • ドク @drdoku
  • 「ピアスは楽しそうだなぁ……」

    いい事だ。
    絶望に早まるよりかは、余程ね。

    「…お。そっか、そっか」
    「期限が出来ちまったもんなあ。逆襲計画にも狂いが出ちまいそうやね。
     ──はは。俺だって内心は泣いて許しを請うてんのかもしんないぞー?
     年の功てェのでね、それを隠すのがうまいんだよ」

    三十路と三十路が近い青年とそれらをまとめて坊や扱い出来るやつが勢ぞろいだからね。

    2025/09/22 00:39:16 | 51
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「あっ、い、痛かったりしない?大丈夫……?」

    声を漏らせば少し不安そうにしながら軽く手を引くだろうか、あんな話をした後ということもあってかなり慎重になっている。

    2025/09/22 00:39:52 | 52
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「まだお前さまはそんなことを言うてるのかね。
     私が言ってやったことは覚えも効き目もあらずたあ、悲しいもんだ」

    言うほどには悲しいなんて露ほども思っちゃあいないし、
    それを今だけ演技してみたりもしない。こちらはいつもどおりだ。
    老い先短い身にとってそれがどれほど短くなろうとも堪えないのは、
    口にするよりもずっと確かな実感なのだろう。

    「何か代わり映えのすることがあったら、
     酒の一つでもみせに持ってきてもらうとしようか。
     それなら、業が尽きても価値の消えることはない」

    2025/09/22 00:40:34 | 53
  • SueFobia @SueFobia
  • 「奪ったところで解決できるわけでもないけれども」
    「だからこそこの問題は、難しいわ」

    「虚勢だとしても大したものよ」
    「まあ……もし泣いてたら思わず奪っちゃうかもしれないけれど」

    仮に医者だとしても、介錯という意味で。

    2025/09/22 00:43:17 | 54
  • ドク @drdoku
  • 「…俺が胸ぼーんで睫毛くるんとした厄介だがいい女になる術がありゃ
     それも嗇かじゃあなかったんだがなあ。嫁に貰ってもらうのもな…」

    生憎と、想像してみても
    眼つきの悪い地味顔がそのまんま花嫁になってるとこしか浮かばない。
    世知辛い世の中というやつ。

    「はは。そうなあ。…んでも。
     俺はこの世界が好きだかんなぁ。
     最後まで意地でも好きでいてやりてえな」

    未来を想い。緩く笑う。
    もういっそ世界と契ったようなものかもしれない。
    そう言えば美しいものだが。どうだろうか。

    2025/09/22 00:43:28 | 55
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「だ、大丈夫、痛くはないです……その、刺激に敏感な場所というだけで……
    それに、サクヤさんが優しく触って下さっていたのも分かりましたから」

    顔は赤いが、嫌ではないと言うように少年のことを見る。

    「それでどうでしたか……?私の耳。自分では他の人にどう思われるか
    分からなくて。気になるのでしたらもっと触っていただいても」

    2025/09/22 00:46:20 | 56
  • ドク @drdoku
  • 「嘆いたフリ……フリか……?…いや半分くらいはフリじゃないが…。
     ともかくそういうの、してみちゃあいるが。
     そうな。兎に角上等なんだよなあ」

    縁や。生や。自分の手に確かに有ると、何かに思える事そのものが。
    わかってんよ、と夢売りの言葉に笑ってみせる。
    きっとわかっちゃいないが、わかったと確信して明日すべき事が浮かぶ。上等だ。

    「おお。そんときゃ、出来得る限りいい酒持ってくから
     話でも聴いてやってくれや。ははは」

    2025/09/22 00:47:49 | 57
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「それもそれで好みのタイプじゃないんだよな……」
    「もっと素朴で、人の苦しみに寄り添い悲しめるヤツが好きだった」
    「まあだからこの世界は。及第点以下ではある」

    あるいは終わってしまうから涙を流しているのかも?
    ポエミーに思いながら雨降る空を見上げていた。

    2025/09/22 00:49:23 | 58
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「そ、そう?
    それなら良かった……」

    それを聞いて少し安心して見せて

    「あ、そ……それじゃ失礼して。
    え、とね……ふさふさで暖かくて……とっても触り心地がいい感じかな」

    心地よさそうに先程と同じように優しく触れながらそう言うだろう

    2025/09/22 00:49:42 | 59
  • sixpence @meaningless
  • @Panopticon
    「ええ、そう」
    「覚えていれば十分よ」
    「生かせられたら万々歳だわ」
    「でしょう。それ以上は求められないもの」
    「行動と見える部分だけで十分なこの世だわ」
    「夢物語を描いても、明日には終わりになってるかもしれないじゃない」
    「無駄なことはしないほうがいい」

    んふふ、と口元に手を添えながら。

    「呼吸のし易さ」
    「ええ、そうね」

    そうね。そうね。そうね。
    目を細めた笑い方をした。

    「聡くないわ。私頭悪いもの」
    「歯車の食い違いで事故が起きるんだわ」
    「不具合は起きるのよ」
    「普通の暮らしは普通じゃなくなったの」
    「昔の話」
    「今は、おしまい」

    向き直られれば笑った顔だ。

    「必要性はないけれど」
    「メリットはそう」
    「コミュニケーションが取りやすくなるから」
    「わかりやすい方がいいもの」

    などと。適当なことを並べ立て。
    ここならどうあっても襲われないし、何も言われないことでしょう、と。
    手を合わせて話すのだった。

    2025/09/22 00:49:56 | 60
  • ドク @drdoku
  • 「悪ぃけど、俺の手の中にあるもんは、みーんな大事なの」
    「駄目だよ。やれねえ」

    おどけて両肩をわざとらしく竦める。
    子供じみた物言いもわざとだ。

    「んで。お嬢さんに何かあれば……なーんて言ったのだって、まだ有効だかんな。
     ちゃんと、時間の確保はするから。ひとりで過ごすのが嫌な時は、話でもしに来なよ」

    2025/09/22 00:50:50 | 61
  • “ア” @Panopticon
  • 手を伸ばして、雨に触れる。
    空から落ちた水が手に触れて伝い滴る。

    空を見る。青い口がガパと開かれている。
    辺りを見る。多種多様な反応が見える。

    「……あぁ、綺麗だ」

    小さく、小さく呟いて。瓦礫から降りて。
    左右にゆらり、ゆらり。屋内へと戻っていった。

    2025/09/22 00:52:24 | 62
  • SueFobia @SueFobia
  • 「そ」

    まあ、そうだろうな。
    いくら場に明るくない少女でも、あなたの周りを見ればわかる。

    「…………人たらし」「ばぁーか」

    礼の代わりに憎まれ口を叩けば、野良猫のようにひょいと去っていこう。
    狩人の出る幕ではなかろうからな。

    2025/09/22 00:53:04 | 63
  • ドク @drdoku
  • 「うっし。こういう時は、早めに寝て、明日に備えるって相場が決まってんだ。
     片付けも済んだし帰ろうぜ、夢売りの兄さん。
     もちろんここいらを見て回るってなら、先に帰って出迎えの準備をしておくぜえ」

    お茶でも入れておくからな、と。
    椅子を──非力な腕で支えているからちょっとぷるぷる震えつつ──担いだまんま
    診療所に帰る運びである。

    2025/09/22 00:53:14 | 64
  • ドク @drdoku
  • 「え……馬鹿……?」

    ちとショックを受けつつ。
    忘れんなよな!と、その背に向かいやいのやいのしていた。

    2025/09/22 00:54:12 | 66
  • 伝書鳩 @omen
  • 「業次第じゃ、絶世の美女も夢じゃあないかもしれませんがね…」
    「業がなくとも内面は磨けますよ。
     顧客が内面を重視するタイプでよかったですね」

    他愛ない茶々入れだ。
    ま、別に。
    嫁以外にも、貰って嬉しいモンはいくらでもあろうよ。

    2025/09/22 00:54:12 | 67
  • ドク @drdoku
  • 「めちゃくちゃ楽しそう」

    一言。素直な感想だ。

    「つって、楽しいの裏っかわまで、俺は見えん。
     んでお前は素直に教えてくれるやつじゃねえだろ」

    「だから俺はお前のコト、どこまでもご機嫌な奴として扱うぞ。
     でも身体冷やしすぎるのは良くねえから、はよ寝ろよ!」

    2025/09/22 00:55:40 | 68
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • ふ、と笑う声は雨に消える。業の雨が音を吸うかはわからねど。
    しかしながら周囲がこの様子であるならば、
    通りはもう少しばかりざわつきが滞っているところだろうか。

    「して、移動するのであれば鞄を持ってもらおうかね。
     老人の腕脚で荷物を引いて歩くてのは世界の終わりより堪えるもんでなあ」

    移動するとなれば、声を掛けられた体を起こしてそちらへ爪先を向けよう。
    非力な体に荷物をも一つ増やす所存を付け添えて。

    2025/09/22 00:56:48 | 69
  • ドク @drdoku
  • 「やはり男は……ハートで勝負。だよな」

    そうだよな。わかるわ。訳知り顔。
    今から頑張るか、自分磨きっつうやつを。

    2025/09/22 00:56:51 | 70
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「そうと決まれば」
    「診療所らへんに着替えぐらい持ちこまないとならん。
     もともと身軽にしてたもんで、
     こういう時住処を変えるのに困らないのが便利なとこだ」

    髪のセットは……もう気分ってことにしとこう。
    何だかんだ今もあんまり落ち着いていない。

    2025/09/22 00:56:56 | 71
  • レキ・ミタケ @RekiMitake
  • @GakuMitake
    「お疲れさんです、兄貴」

    貴方の仕事が終わった頃合いだろうか。
    貴方の弟が探しましたよと片手を上げる。

    「…仕事終わりに、すんません」
    「曙光に行ってきまして…そこで食いもんもろたんです」
    「ほら、疲れた時には甘いもん…とか言うでしょ」

    だから食べるかな、と思って…と板状のチョコレートを差し出した。
    美味しいものは共有してほしいと渡された品だった。
    なので間違いなく貴方の手に渡るためにとこの弟は態々持ってきたのだろう。

    2025/09/22 00:58:40 | 72
  • ドク @drdoku
  • 「おお。荷物な。わかったわかった。

     ……チュエ。頼んで、いいか…?」

    臆面もなく。夢売りの鞄を、お願いしたい所存。
    恰好よく決めた(?)翌日に筋肉痛で動けんのは。ちょっとな。

    2025/09/22 00:58:44 | 73
  • イウエオ @iueo
  • 「……へぇ」

    空を見れば、青空か。

    青空はいいものだ。

    むかし、■■■■は、青空に虹をかけて人間と約束を交わしたんだって。

    「……すくわれます ように」

    祈り、祈り。こどもにできること。

    2025/09/22 00:58:57 | 74
  • “ア” @Panopticon
  • @Panopticon
    屋内から外を見ていた。
    業ありきで許される上階から見ていた。

    「……もう少し、」
    素敵な顔絶望的な顔が多くても良かったのだけれど

    「しょうがないか」

    雨が降っている。青い空が顔を覗かせていた。

    2025/09/22 01:00:26 | 75
  • 帳 夢斗 @sleepzzz
  • 「……ん。決めた…」

    自分の中で考えをまとめて立ち上がる。
    行動するのは朝になってからでも遅くないだろうし
    ひとまずまた横になろうと寝床の方に戻って行く。

    2025/09/22 01:00:53 | 76
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「おじさん」「過労」「ストレッチでもしてろ」
    「まあ持ちますよ、荷物ぐらいは。敬う必要もあるしな」

    本気で好き勝手言ってから承る。いつもの様子だ。

    2025/09/22 01:00:53 | 77
  • sixpence @meaningless
  • めちゃくちゃ楽しそう
    いや実際楽しいんだけど。
    素直な感想にゲラゲラ笑っていた。
    その後の言葉にはゆるり、と笑っていたけどね。
    「素直に教えてくれる奴じゃねー」
    「手前の中で俺の評価どうなってんだよ」
    クソガキなんだろな。とは思う。
    実際そうしてるし。
    「はいはい。実際ご機嫌な奴だからあってるけどよ〜」
    「風邪引かねーから平気だよ。医者せんせーの世話にはならねー」
    ゲラゲラ笑いつつ。
    「…」

    2025/09/22 01:01:01 | 78
  • 伝書鳩 @omen
  • 「お帰りになるンなら気ィ付けて。
     どうぞ世界の終わりまで元気に駆け回ってください」
    「そォいう人らが居るってな、ちっと元気がもらえます」

    2025/09/22 01:01:56 | 79
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「そうですか……んっ……
    おそらく私の耳は、動物のうさぎのそれにも近いものだと思います。
    サクヤさんはうさぎが好きとおっしゃってましたので、うさぎの代わりに
    私の耳で触り心地などを感じていただけたらと……んんっ……」

    大丈夫と言いつつ小刻みに動いてもじもじしている。
    うさぎ好きの人に触ってもらえるなら、という嬉しい気持ちが半分、
    敏感なところに触れられて恥ずかしさが募る、という気持ちが半分だった。

    耳を触られるとこんな感じになってしまうので、
    人が大勢いる場所では見せられない。

    2025/09/22 01:02:17 | 80
  • レキ・ミタケ @RekiMitake
  • 「しょうもな…」

    ボソリ呟いて空から目を逸らし、人集りから離れていく。
    兄貴はあの空を、あの宣言をどう思っているんだろうな。
    存外なんとも思わないのかもしれない。
    あの人は自分とは違うから。

    2025/09/22 01:04:57 | 81
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「どぉうも」

    目上に対する様々についての押し付けがましさを含んだ目が色男に向けられる。
    腕を組み、その先に煙管を伸ばし。のんべんだらりとついていきながらに、
    ふ、と横目に視線を流してみせて。

    「お前さまも苦労をするね」

    2025/09/22 01:05:20 | 82
  • C4R0 @C4R0
  • 曙光から逃げるように、青空から逃げるように。
    四つ脚のこどもが梟首の通りを走っていくのです。

    怒りに満ちて、青空に吠え猛る姿勢を取るのですが
    その喉は空気を震わせるだけで音を伴うことがありませんでした。

    にくたらしく、ねたましい空。

    2025/09/22 01:07:50 | 83
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「うん、初めて触ったけど……兎の耳ってこんな風なんだ……
    ふふ、なんか思ってたよりずっと触り心地がいいや」

    これまで触れると思ってなかった兎に近い耳を触れたから舞い上がっていて、触り方自体は優しいままだが。
    触るのに夢中になっている。

    2025/09/22 01:08:28 | 84
  • ドク @drdoku
  • 「お前はクソガキだよ。ピアスのクソガキ」

    大正解だ。ふん、と鼻を鳴らし。

    「んでも、そんなクソガキでもこちとら心配するんでね。
     ──明日風邪ひいてやがったらげらげら笑ってやる。いいな」

    煽られたくなけりゃとっとと温かくしてな。そういうことだ。

    2025/09/22 01:08:56 | 85
  • 塵漁りの傍ら、拾った種を掌へ。
    世界が終わるというけれど、具体的にはどうなるのだろう?

    「……植物だけは残ればいいのに。」

    まあそうなってもならなくても、これには観測手段なんてないのだけれど。

    2025/09/22 01:09:01 | 86
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「全くです」

    出会っていなければ今頃、
    苦労の欠片も知らず終わりを迎えようとしていたろうというに。
    まあ、肩の荷を下ろして随分図々しくなった男は今更堪えない。どんな重荷もだ。

    「俺も自然と荷物を運んでもらったり、
     運ぶのを頼む側になってみたいもんだ」
    「性分がそれを赦しちゃくれないだろうが……」

    2025/09/22 01:09:09 | 87
  • ドク @drdoku
  • 「よぉっし。んじゃあ、話も纏まったし、帰るぞぉ」

    椅子を担いで元気よく。
    えっちらおっちら、歩き出す。

    何やら言葉交わす職員と夢売りには、この二人仲良しなんだよなあ、と
    微笑ましいような気持ちでいたのだとか。

    2025/09/22 01:10:27 | 88
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 診療所に人が戻ってくる頃には、棚の一つが整理し尽くされている。
    もうすごい勢いで片付けてしまったようだった。

    2025/09/22 01:12:24 | 89
  • 『夢』売りのルクソール @kingisdead
  • 「荷物なんてのは、背負わせてやらなにゃあ手元から離れないもんだ。
     持ちつ持たれつなんて遠慮をしているうちは、
     相手の手に重さは掛かりゃあせんものよ」

    漠然としたような物言いは灰色にあるがままの景色に投げられる。
    慣れ親しんだ黄金虫の暁に比べてこの街の静かであるものよ。
    今はその中に馴染もうとするように、完食のコートの襟を引く。
    ゆったりとした足取りは、窓辺のそれを思わせるいつものものだった。

    2025/09/22 01:12:54 | 90
  • ドク @drdoku
  • ───帰ったら棚の一部が別世界になっていて。茫然とするまで、あと少し…。

    2025/09/22 01:15:26 | 91
  • sixpence @meaningless
  • おう、ピアスのクソガキだぜ
    悪びれない。懲りない。堂々とする。クソガキだから。
    「は、心配する必要なんてねーよ」
    医者せんせーにゲラゲラ笑われてたまるかよ
    煽るんじゃねーし!
    いーよちゃんとあったかくして寝るから!と笑顔で返したことだろうね。

    2025/09/22 01:16:17 | 92
  • 缺(チュエ) @INo02
  • 「……」「そう、そうか」
    「そういうことなのかもな」

    荷物を預けない者はえてしてその重さに潰されるものである。
    それを知っている。それを見ている。
    そして、手にした重みを考える。物質的な、概念的な重力があるもの。

    「……二の舞になるわけにゃいかんわな……」

    心を重ねれど、末路まで同じになるわけにはいくまい。
    やはりどれだけ割り切ったつもりでも、学びはあるものである。

    2025/09/22 01:17:10 | 93
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「あっ……だっ、だめです、サクヤさんっ。
    そんなに触られたら私……あの……ああっ」

    無邪気な少年の仕草とは対照的に、少女の頬は耳を触られる度どんどん紅潮し、
    身体は熱くなり、声も艶を帯びていった。

    初めは肩を震わせるだけであったのが、息も荒くなっている。そこは単に
    刺激に弱いというだけではなく、少女の内に秘めた官能に触れる部分でもあった。

    2025/09/22 01:21:09 | 94
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「〜♪
    ……あっ!?ご、ごめんやりすぎちゃった……?」

    その声を聞けばハッと我に返って目の前にいる少女に目をやるだろう。
    その様子は明らかに普段とは違うもので、異変を感じとれば頭を下げて謝罪するだろう。
    自分のした行為がどういう事かも然程理解せぬまま

    2025/09/22 01:30:07 | 95
  • sixpence @meaningless
  • @drdoku
    ──返してから。
    考えてから、とと、と側に駆け寄った。
    あなたの白衣のポッケにでも、えいとなんかねじ込んだことだろう。

    「…」
    「お昼。席、譲ってくれてありがと」
    「お礼ね」

    素直にものを申し上げている。
    もうしているから、言葉遣いと声色も、性別のわかるそれだった。
    小さめの酒瓶。高くも安くもない奴。
    それを捩じ込んで、金色の目はあなたを見上げ。

    「楽しくって仕方ないの」
    「全部平等におしまいになるから」
    「夢見ることも、絶望も、平等に」
    「それがくだらなくて面白いから」

    「お医者様も自分のことだけ考えて享楽に生きればいいのに」
    「治しても、いよいよお終いが見えて無駄なのに」
    「無意味な献身だわ」

    帰り際なのは知っている。
    それだけ言って、離れて。
    それじゃーなと態度もいつも通り。
    見送ることもなくさらに離れた。
    言い逃げだ。

    2025/09/22 01:35:04 | 96
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「はあ、はあっ……んっ……だ、大丈夫です」

    少年の手から解放されると、少女はくたっとなってテーブルにもたれかかった。
    荒くなった呼吸を静かに整えている。

    「ずっと耳を触られると私はどんどん……は、恥ずかしい気持ちになって
    いってしまうので……ほどほどにしていただけると助かります……

    もう結構遅い時間になってきましたね……サクヤさんはどうされますか?
    外は暗いですが、帰れるでしょうか……?もし難しければ、ここに泊って
    いっても構いませんが」

    2025/09/22 01:46:10 | 97
  • アトーイ @Imitationbox
  • きれいな青空、だ。深夜であるのに?

    「落ちる?」
    皆等しくあれに飲まれて終わるなら悪くないかもしれないな。

    2025/09/22 01:48:12 | 98
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「ご、ごめん……!
    そ、そうなんだね……分かった……!」

    ちょっとその姿に劣情を抱きそうになったが、失望させたくないのでグッと我慢して。

    「へ、え……!?
    あ……確かにくら……い、な
    ……そうだね、折角だし泊めてもらえるなら泊めさせて貰おうかな」

    窓の外を見れば少し言葉に詰まるが、それじゃお言葉に甘えて、と

    2025/09/22 01:51:33 | 99
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「はい……少し触るくらいなら私も構わないです。
    その、人前などでなければ」

    時間をかけてようやく元に戻ると、テーブルから立ち上がった。

    「でしたらお風呂や着替えの用意などもしましょう。
    残っている父の服ならサクヤさんでも着られるでしょうか……」

    夕飯も簡単なものを作りますから、と少年を泊める準備をする。

    2025/09/22 01:58:26 | 100
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