記憶

  • ラァジュー @Lazhu369
  • @minutus
    陽も射さぬ地下街のお上りともすれば尚更に。
    淡く甘い緑の匂いには縁遠い、筈。

    「笑うような事なんです?」

    沈黙からの前置きに少々身構える。
    似たお上りさんには以前は有り余りの菓子をせびられた。
    結局は口を揃えてチョコレートを強請られるものと思い込んでいたんだ。

    「…………」

    故、悉く予想外から眉間を殴られた心地で。
    かわいい、ふりふり、…………?咀嚼に僅か掛かった。
    丁度連れてた子兎と似た様、な?

    「お洒落したいの」
    「歳頃なら当然だろう」

    別に恥ずべき事でもないだろうに。
    顔覆い隠しても耳が羞恥に赤らんでいる。な。
    微笑を嘲笑と取られまいか不安で、柔い声音で語るに努めた。

    2025/09/24 19:46:53 | 1
  • 巳然 @snake03
  • 「おっと?ヤンチャでもしてんじゃねえか?
    もしかしたら、クスリとかにハマってたりさぁ…なーんちゃって!」
    「そーゆーのは俺だけだよ…多分」
    いきなり自虐ネタを入れてきた…

    2025/09/24 19:48:19 | 3
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「その内闇堕ちして戻ってくるぜ、多分な」
    人の血が流れてるとは思えぬ発言である。

    2025/09/24 19:55:41 | 4
  • 冥き深海の静寂 @sayjack
  • @meteorsaber27
    「ん」

    たじろぐ様子、見て満足気に頷く。
    話は終わっちゃいなかったが、大きく息をついた。

    「……今日はもう、おしまいにしよっか」
    「疲れたでしょ」「寝よ寝よ」

    そうやって強引にでも幕を下ろし、空気を緩める。
    聞きたいことも詰めたいこともあった。
    しかし冷静になる時間も必要だとも。お互いに。
    あなたの手を引いて、さっさとベッドに潜り込んでしまお。

    2025/09/24 19:58:07 | 5
  • ガク・ミタケ @GakuMitake
  • 「……」
    一瞬懐に手が伸びたがすぐに下ろす。

    「まぁ、お兄さんは弟探しを続けるで、多分曙光にいるんやと思うんやけどなぁ」

    2025/09/24 20:08:12 | 6
  • 七竈 @happa
  • @pandora そういう世の中だった。
    いつでも、どこでも。ここでも。
    変わりはしない。

    年の功かもしれないな。
    腕が伸びて、持った分だけ喪うのだとは、
    あなたが知るにはまだ幼いように思えた。
    与えたいならば、与えられることも必要なのだと思うには、
    やはりあなたはまだ子どものようにも見える。

    「ウン」
    「アイスクリンとも言う」
    「……乳の甘さより、甘味料の甘さになるかもしれんが」

    ミルクの甘さはこの世では高級品。
    あるのかすらもやや怪しい。
    それでも、冷たく甘いものは美味しいはず。

    食べるか、と声をかけて、あなたを抱えてしまお。
    そのまま冷蔵庫の前に行って、冷凍庫からアイスを取り出す。
    乳脂肪分は少なめのあっさりした甘さのアイスクリンだ。
    そのまままたソファに戻って、あなたをお膝に座らせてしまお。

    求められるのは嬉しいものな。
    与えたいと思うのも理解が出来ないわけではない。
    だから、あなたがそうしたいなら、この男は否定しなかった。
    ただ、あなたがしたいことの背を押すだけ。

    2025/09/24 20:16:12 | 7
  • 巳然 @snake03
  • 「多分あっちの発言も冗談だって…
    きっと反発したいお年頃なのか一人で飯食ってるぐらいで無事だろうからさ
    ま、これも予想に過ぎないが」

    2025/09/24 20:18:48 | 9
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @Lazhu369
    別にあのとき連れてた子兎が目に入ったからとか、それで思い出したとかじゃ、ない。
    ただ確かにあの子はかわいい服を着ていた。そう、多分あんな感じの。

    「…………」

    顔を上げずとも、微笑まわらわれている気配がある。
    嘲笑でなくとも居苦しいたらありゃしない。
    穴があったら入りたい。掘るか?掘れない。

    「べつに、そゆんじゃなくて」
    「…………」

    否定のために紡ぎかけた言葉は隠れるための穴というよりどちらかというと墓穴であった。
    寸で、口にせず済む。…結果として。

    「いや、いい、それで……」
    「だから、えと、……」

    「……手伝って」
    「何でもする、から」

    当然ながらねずみの手持ちは空っぽだ。
    いや、頂いたチョコレートは、時折齧るくらいでまだ残されている。
    けれどそれで対価になるとももちろん思っていないのだ。

    けれど対価が必要とあれば何でもしよう。
    METROを出るのに怯えていたねずみは、それを叶えるためにここまでやってきたのだから。

    2025/09/24 20:19:36 | 11
  • 弥刀璃星 @meteorsaber27
  • @sayjack
    「……そう、だね」
    「寝よっか」
    上手く顔を合わせられないまま、上手く言葉が出ないまま。
    手を引かれるままに、貴方と同じベッドへ。

    2025/09/24 20:19:41 | 12
  • @Lazhu369 土気色の肌を見ない。
    濁った白目さえ、知らない。
    これから知るようになるんだろうか。
    知ったら、あなたみたいに。

    苦しんだりするんだろうか。

    当然少女はあなたを嫌ったままになんて、いられなかった。
    現実を知ってもパンドラを壊されてもまだ。尚。
    許そうとして。解そうとして。
    愛そうとして。いる。

    いっそ愚かなくらい、だった。
    きっとずっと、そうなんだ。
    それは不可能な事じゃなかった。

    「んぅ?」

    手繋いだままに、少しあなたを見あげた。ような。
    その真似たぎこちない微笑みが、見えたかは分からないが。

    「ん」

    柔い笑顔を返して、繋いだ手をぶんぶんと振った。

    「ぁじゅ、うれひぃ」
    「なぁ、」「ょぶ」

    それであなたが喜ぶなら、幾らでも。
    そうしたら今度、またあなたが真似て返すんだろう。

    2025/09/24 20:20:58 | 13
  • 七竈 @happa
  • @Lazhu369
    毒を盛っても盛らなくても同じだった。
    だから、特に盛ろうとも思わない。
    打算なしの樹木なもので、興味がないのはその通り。

    「ウン」
    「そうだったかな、と思うくらいだ」
    「今はお前たちの方が重要のようにも思える」

    死人を軽んじるわけではないが。
    生者を優先するのは道理のようにも。
    そも、渡せる六文銭は、すべて遣ってしまったし。
    今更出来ることもなし。

    「己にとって一等価値があるものだったゆえな」
    「楽かどうかは、さて。どうとも思わんから、そうかもしれん」
    「残念とは思うよ。年下の子が逝ってしまった」

    あなたの方が余程痛みを感じているような気がするな。
    男の感想はやや他人事のようにうすらズレている。
    人の心がないって、そういうものだった。
    あなたに頼る先がないのは、なんとなく察してはいたことだけれど。

    「ウン」
    「そう言えば、外は見たのか」

    背水の陣も良いところの世の中だな。
    世も末、終末だ。あなたはカウントダウンを見ただろうか。

    2025/09/24 20:21:49 | 14
  • 棺最院 楽流 @rarrrr
  • 「…私も見てへんけど、探すの手伝うわ」

    弟探しと聞いて

    2025/09/24 20:22:43 | 15
  • ガク・ミタケ @GakuMitake
  • 「助かるわ。
    ただの家出やとええんやが…」

    2025/09/24 20:32:16 | 16
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 誰にも邪魔されない、建物の上に腰掛けている。
    一面を見下ろせる位置で、手帳を開いて足を揺らしていた。

    2025/09/24 20:35:49 | 17
  • Ristas @Ruruxisme
  • *讃美歌を口ずさみながら*
    *ゆらりと街を歩く女ひとり*

    2025/09/24 20:38:06 | 18
  • @happa なるべく多くを抱えたい、と思うし。
    なるべく多くに与えたい方、とも思う。
    少女は子供らしく傲慢で、我儘だ。

    短い腕には良く、似合ってる。

    「ぁいゅ」

    ミルクも、アイスだって当然高価だ。
    少女はその価値を良く知らないが。

    ぷらぷらと抱えられて、冷気をいっぱいに浴び。
    戻った頃には冷たいアイスがこの手にある。
    これ程に冷たいものは、少女にも十分珍しかった。
    ぎゅうと触ると、段々痛いような気になる。

    「ちびたぃ」

    少なくとも今はあなたに与えられている。
    それを嫌だとは思わないけれど。
    上手く与えられない人ラアジューに求めるのは、酷だと思う。

    それも我儘だ。
    与え続けられる程、少女の腕は長くない。

    2025/09/24 20:38:55 | 19
  • 冥き深海の静寂 @sayjack
  • @meteorsaber27
    「おやすみ、璃星」

    顔を合わせなくたって、言葉を交わさなくたって、
    応えてくれたんなら、気にしまいよ。
    女にとっては、怖い夜でも、寂しい夜でもない。
    そんな夜が更けていくんだろ────

    2025/09/24 20:39:32 | 20
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「ごめんごめん、さすがに冗談」

    レキそいつを見かけたらちゃんと兄貴ン所行くように言っとくからさ、あんま心配すんなって」

    2025/09/24 20:39:42 | 21
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「えーと多分ここだよね?」

    貰った紙を見ながら件のお店へと二人で向かうだろう。

    「えと、メイランさん確か、接客の方するんだよね?」

    お店に入れば、少年は個室を取れと言われたので個室の方へと向かうだろう。
    貴方とは一旦ここで別れることになるだろうか。
    少年の方は個室に入れば何があるのか楽しみに待っている事だろう

    2025/09/24 20:40:40 | 22
  • "星の眼" @spherelord
  • 「ふああ……」

    盲の猫だ。昼寝から戻ったらしい。

    例の【告知】の時計が半分を切ったというのに、相変わらず煙草も薬もやらぬし、酒も程々。
    何時だって、自分のペースで生きている。

    2025/09/24 20:41:01 | 23
  • ガク・ミタケ @GakuMitake
  • 「心配なんよ…
    いつも何かあればメモとか残すええ子が、急に何も言わずに消えたんやから
    家出ならまだいい方や…レキは自分を規律で縛るから大人しくしてたんや…

    もし、レキが規律を捨てたらどないなことになるかと想像したら…」

    2025/09/24 20:45:27 | 24
  • 七竈 @happa
  • @pandora あなたは救世主でも、神様でもない。
    けれど、その傲慢さと我が儘も良しとした。

    短い腕を伸ばす様を、愛でる者も居るのだから。
    きっと、それで良い。

    「応」
    「食べたことはないか?」
    「ほれ、口を開けてごらん」

    道端に落ちているものでもなし。
    落ちていたとしても溶けてしまう。
    痛いほどの冷たさは新鮮なものなんだろう。
    とは言え、溶け切る前に食べてごらんと促しはするんだろう。
    なんならちょいとお口まで誘導する。

    「冷たいだろう」
    「甘いものを冷やしたものなのでな」
    「食べると甘い」

    あなたが嫌でなければそれで良かった。
    彼も彼で、子どものように思うので。
    酷なのは間違いなかろうな。

    しかしあなたとて子どもだ。
    程々のところを覚えてほしいけれど、さて。
    人生、諦めも肝心だった。
    腕は急には伸びないと、この男は知っている。

    あなた達が、自分の腕の長さを覚え、
    与えられ、与えることが出来るようになること。
    それを大人になる、と呼ぶ。

    2025/09/24 20:47:08 | 25
  • 巳然 @snake03
  • 「我慢し続けた真面目ちゃんほど吹っ切れた時の反動がすごいって聞くもんなぁ…」
    酒瓶を開け、そのままイッキ。
    お酒が美味しい時間になってまいりました。

    「あ、おはよ
    いやこんばんはか?」

    2025/09/24 20:49:36 | 26
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @minutus
    心配りが届いたのか否や、またも沈黙。
    埋まるには些か難のあるアスファルト。
    墓穴を掘るにも時を要する。

    「うん?」「うん」

    そんな大慌てなんてしたら、
    却って羞恥の色が増すというもの。
    打つ相槌は最低限に留めて傾聴の姿勢を整える。
    鼠の少女にとっちゃ一世一代の頼みかも知れない。

    「何でもか……」
    「いいでしょう」
    「そちら薄暗いでしょう。明るみに出ておいで」

    何でもの価値を貧民窟出身が与り知らぬとは思えない。
    何故そこまでに、とは。多少なり過るものの、別に。
    細い白髪が綺羅びやかなネオンに照らされる。
    痩身を起こし、おいでおいでと手招いた。

    2025/09/24 20:56:21 | 27
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「ええと……はい、ここみたいですね」

    地図は少年のほうに渡されていたので、彼に従い店まで歩いてきた。
    『Rabbit Hole 2』と看板に大きく書いてあるので間違いないだろう。ただ、
    装飾はピンクがメインだったりどこかインモラルな雰囲気を感じる……

    「はい、私はお仕事で来たと伝えてみます。
    サクヤさんは先に入っていて下さい。それで、私のことを指名して下さると……」

    メイランは店の支配人のほうへ掛け合いに行った。
    冬真から話は付いていたのか、すぐに働けることになったみたいだ。ただ、
    「こ、こんな服を着るのですか?!」などと困惑の声が従業員室から
    聞こえたかもしれない。

    2025/09/24 20:59:35 | 28
  • "星の眼" @spherelord
  • 「こんばんは。今宵も良き夜ですね」

    2025/09/24 21:04:24 | 30
  • キコ・ビスカイノ @komainuelse
  • 「ああ、こんばんは。良い終末の夜だな」

    2025/09/24 21:07:31 | 31
  • キロノヴァ @kilonova
  • 「会えるといいわね」
    人を探しているらしい会話を耳にして、ぽつりとつぶやきました。
    自分に何ができるわけでもないので、それだけ。
    それでも、この青い【空】が、少しでも人の顔を見やすくしてくれてたらいいのだけれど、なんて思いながら。

    2025/09/24 21:08:28 | 32
  • ガク・ミタケ @GakuMitake
  • 「こんばんはやで
    お兄さん、少しこの辺り探してくるわ」

    2025/09/24 21:08:35 | 33
  • 棺最院 楽流 @rarrrr
  • 「大丈夫、絶対帰ってくるって。
    1人になりたい時だって…あるやろ」
    「落ち着いたら案外スッ…と戻って来たりしてな…!」

    彼が梟で元気が無さそうな様子は見かけてた。
    『絶対』なんて言えないのに。兄弟が離れたままは嫌だなって。

    2025/09/24 21:08:57 | 34
  • Ristas @Ruruxisme
  • *今日も今日とて飲んでるやつらを一瞥し*
    *は、と軽く鼻で笑ってはしばらくは徘徊をしていた*
    *あんま酒飲む気分じゃないしね~*

    2025/09/24 21:09:06 | 35
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @Lazhu369
    ねずみに甘い算段はない。
    何でもというからには、何でもだ。
    それでも叶えたいものがあった。結果、対価が何になって、多少後ろ暗くなろうとも。

    薄暗いのならば慣れている。
    むしろ不慣れなのは、その明かりの方だ。
    夜とは暗く冷たいもので、こんな明るいものは夜じゃない。
    かといってこれは、昼でもない。

    「……ん」

    通りに出ると人の目までも気になる。
    おいでの声に物陰から出たねずみは、あなたとの距離を測りかねた、そんな曖昧な距離にいながら、帽子の下から視線を辺りに彷徨わせた。
    周囲に、すこし、怯えている。それくらいは分かるのやも。

    2025/09/24 21:11:49 | 36
  • 冬真 @milktub
  • 「やっぱここの空気が落ち着くな」

    2025/09/24 21:13:34 | 37
  • ガク・ミタケ @GakuMitake
  • 「……そうだと、ええんやけど」

    ほな、と路地裏に消えていく

    2025/09/24 21:16:38 | 38
  • "星の眼" @spherelord
  • 「ええ。今日も良き終末の夜で」

    「……この都市で人探しは骨が折れますが、どうか会えますよう」

    ガクの方を向いて、祈りの言葉を。

    2025/09/24 21:18:36 | 39
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @pandora
    苦しみを埋める程の柔らかな熱を注ごう。
    初めに少女を抱いて寝た時と同じ様な。
    微かでも闇を濯ぐ明かりになりたい。

    希望を散々に暴いたのに。
    背徳漢すらも赦してやる気で居るらしい。
    それは愚かしいだろうが、やはり愛おしいのだ。

    「ぁは、」「なんだよ」

    か弱い少女に繋いだ手を振り回されるがまま、で。
    向けられた無垢な笑みに不細工が綻ぶ。
    生温い触れ合いに薄明かりが増した。

    「うん、あんたが呼ぶたんびに嬉しくなる」
    「だから、僕もパンドラって何度も呼ぶ」

    希望パンドラ希望少女なのだから。
    似た慈愛の形を返すよ。
    願わくば、あんたが見た美しい光すら跨いで。

    2025/09/24 21:19:15 | 40
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「し、失礼いたします……」

    やがて個室にやってきたのは、バニースーツと呼ばれる派手な衣装に
    身を包んだメイランだった。肩を出し、身体のラインもはっきりした
    露出の高いボディスーツで、網タイツを履いている。

    https://rabbithutch.site/usagoya/picture.php?user=holo2012&file=yang_b1.webp

    2025/09/24 21:20:00 | 41
  • "星の眼" @spherelord
  • 「さて……今宵はどうしましょうか」

    現状を確かめる時間、業を集める時間、住民と駄弁る時間。休息の時間。
    どれも足りない。だけどきっと、足りないぐらいがちょうどいい。

    2025/09/24 21:21:02 | 42
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • いつもより近い位置にある空を見上げる。
    吸い込まれそうなほどの青が、今は少し。
    憎らしく見えた。

    2025/09/24 21:24:21 | 44
  • "星の眼" @spherelord
  • ひとまず梟の地へ偵察に向かおう。

    2025/09/24 21:25:15 | 45
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「あ、待ってた……よっ!?」

    どんな格好か楽しみに待ってはいたが、これは確かに想像以上だった。
    少年には少し刺激が強かったのか、赤面して、その姿から目を離せないでいる。

    2025/09/24 21:25:20 | 46
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @happa
    打算が過らないと知れているから。
    無償の施しを今に受けているのだろうな。

    「それは……ちと複雑ですけどね」
    「後腐れがないのは、悪かないんだろうが」

    餞別の六文銭で路銀を使い果たしちゃいないだろうか。
    憂いに沈み、酒に溺れるよか道理に適っちゃいるんだろうが。
    まあ然し、親妹も似た口なら文句も付かないんだろう。

    熟、他人事の音に聞こえる。
    心が皆目失せたのは楽なんだろうか。
    楽なんだろうが、虚しい気にもなる。

    「ああ、見ました」
    「滅びの色は存外に青く蒼いらしい」

    囁くような、唄うような声も聴いた。
    敬虔な教徒共は熱心に湧いていたな。

    2025/09/24 21:28:00 | 47
  • 雅尾 @kltkrt
  • 軽く雨濡れた髪弄って息を吐く。
    人追いかけんの性に合わないんだが…まぁ、仕方ない。
    時間の約束してないし。こういうのも楽しみか。

    2025/09/24 21:36:07 | 48
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「こんなに露出の高い衣装だとは思いませんでした……
    水着のような服とは聞いていたのですが……」

    二の腕から胸元、さらには背中までもが大きく開いた衣装に
    メイランも顔を真っ赤にしている。さらにここは仕切られた個室、
    サクヤさんと二人きりなのだ。

    「そ、そんなに見ないで下さいサクヤさん……恥ずかし……
    いえ、サクヤさんが私を見たいのでしたら良いのですが……

    では……お水をお持ちしましたのでお隣り失礼します。
    何かご注文はありますか……?」

    バニーの格好で少年の隣りまで行って座り、おずおずと水の入った
    グラスを差し出す。近くに行けば行くほど恥ずかしくなってくる。

    2025/09/24 21:38:12 | 49
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @minutus
    得心いった声に続いて、
    支払うべき対価について、は特段言及しなかった。
    何でもと言ったからには先も後も関係ないだろうし。

    男の歩調は狭く、緩く、いっそ鈍臭い。
    明るいばかりで、暗く冷たい夜に相違無いが。
    当然、常暗がりに潜む鼠は知る由もないだろう。

    「ああ、好きに掴んでていい」

    子連れからの子連れとは甚だ奇妙な話だな。
    鼠の手首を途端に引っ掴むのも怯えが増すと睨んだ。
    垂れ下がった袈裟の布をこれ見よがしに揺らし、どうぞ御勝手にという顔。

    2025/09/24 21:41:13 | 50
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    梟首会で浴びた雨を髪から払っているときに、相手に気づく。
    頭を振ると水滴が散る。夜のネオンを反射してきらめいた。

    「よう」
    「奇遇だな」

    まるで街中で、偶然会った友人に言うように、声を掛けた。

    2025/09/24 21:41:28 | 51
  • 七竈 @happa
  • @Lazhu369
    良くも悪くも世捨て人。
    受け取っても受け取らなくても良いものだが、
    受け取ってくれるなら幸いでもあった。
    不幸ではないのと同じくらいに。

    「そうか」
    「己も悪くないとは思っているよ」

    使い果たしたかもしれないが、構わない。
    そうすべきと思ったのでそうしただけだ。
    それならば、それで良し。己で選んだことゆえに。

    虚しいのは間違いない。
    だから自分に価値を感じない。
    他人の方が優先される。

    「ン」
    「……お前たちはどうするつもりで?」
    「まだそこまでは話していないか」

    蒼天、と呼ぶに相応しい青。
    死に際に見るには大層なものと思う。
    あの色も、囁く歌声のような声音も。

    2025/09/24 21:42:02 | 52
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • いつの間にか、また路上ライブが開かれている。
    飛び入り参加OKの自由なライブだ。
    空き缶にはすでにいくつか金属片が入れられている。
    若者は今日もそこで笛を奏でていた。

    2025/09/24 21:42:14 | 53
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「あっご、ごめん……!つい……可愛くて……えっ」

    あまりジロジロ見過ぎちゃ恥ずかしいよなと思い咄嗟に目を逸らして。
    見たいのなら見ても良いという言葉にびっくりしてそちらの方を向くだろう。
    当然少年だって男だ、みたいに決まってる

    「あ、えとあ、ありがとう。
    な、何があるかな」

    とは言え、ずっとみていると心臓が持たないし、全く見ないというのは不誠実だろう。
    結果として、下を向きながらチラチラと見る感じになっている。

    2025/09/24 21:46:34 | 54
  • 雅尾 @kltkrt
  • @milktub
    今度こそと探し人捕まえようとして紫黒動かした先、煌めく水滴見えて。
    僅か気を取られるよう間あってから緩く瞳細め知己の姿に喜び表す。

    『…ああ、奇遇だね』
    一歩、肩でも組むんじゃないかって距離詰めてやろ。
    くぐもった中性的な声が喧騒の中、確かに届く。

    今は周囲の人間に目も向けず、目の前の賭け師だけをただ見ていた。

    2025/09/24 21:48:40 | 55
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @happa
    齎された物は確と受け止めたいと思う。
    幾つか知らぬし、名すら知らぬがそういや名前聞いてないな
    唯一信用は寄せられる先達からの施しだ。

    「貴方の妹さんなら……」
    「やはり、寂しいとは思うんだろうな」
    「いいや、分からない。死人に口無しだ、忘れてくれ」

    勝手な想像は却って無礼に値するだろう。
    ふ、と、告げ終えるなりに首を振り、
    間違いかも分からぬ間違いを認める。

    然し、どうにも過ってしまう。
    貴方の妹は、道半ばながらも家族に愛されて大層幸福だったろうが、
    河に渡る間際、懐の全てを預けられたのはどんな思いだったのか、だとか。

    「まだ、二人で決めてはいませんが」
    「きっと、普段通りに生きるだけ」

    何せついさっきまでは傍から見れば子供の大喧嘩。
    これからの展望は漠然としている、かと思えば、
    それはそれ、別なのだった。

    2025/09/24 21:53:37 | 56
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @Lazhu369
    「……」

    つばの端から、丸い目が見上げる。
    逡巡の間。服は結局掴まない。
    代わり、陰に隠れるくらいには近くに寄った。

    煌々たるネオンの明かりすら人の視線と変わらぬように思えている。
    せめて、それからは隠れたいものだけれど、結局どちらからも完璧に隠れることは不可能だろうな。

    「……いい、これで」

    何かあったら、掴むかもしれないけれど。
    それくらいの保険みたいな距離でも、あるのかもしれない。

    そこから、またねずみはあなたを見上ぐ。

    「どこ行くの」

    別にせっかちじゃないが。
    当然、気になる。なにせ土地勘もないのだ。
    歩の向く先がどこになろうと、ついてみるまでわからない。
    それでいて景色は、どれも同じようなものに見える。

    2025/09/24 21:54:40 | 57
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    偶然出会って、偶然互いを見つけた。
    何の心構えも気構えもない状態で、鼻を突き合わせる距離で言う。

    「じゃあ」
    「……相克コミュニケーションの時間だ」

    2025/09/24 21:56:58 | 58
  • フヨウ @enjoylove
  • 探し物の為に街を彷徨き、疲れたので少しばかりの休憩。またすぐに歩き始めるけれど。
    お気に入りのフレーバーの煙草はついに底を尽きたから適当に調達した安物に火を点けて。
    ただ静かに、過ぎゆく人たちを見守っている。

    2025/09/24 21:57:44 | 59
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    「準備は出来てんだろうな、って確認するのも野暮か」
    「出なきゃこんなとこうろつかねえ」

    懐から骨牌を出しながら言う。まだ伏せている。

    「どうよ、この数日間」
    「考えたか? この賭けのことを」
    「賭けが終わった後の事を」

    数日前、最後の賭けを提案したとき、
    自分は目の前の狐面に対して"曙光の骨牌"を出すことを宣言した。
    こいつと初めて相克をしたときにされたことと同じように、骨牌を宣言した。

    2025/09/24 21:57:45 | 60
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 建物の上から、全てを見下ろしている。

    2025/09/24 21:58:11 | 61
  • キコ・ビスカイノ @komainuelse
  • 「相克か。見ものだな」

    ショットグラスに透明な蒸留酒。
    熟成もへったくれもない、ただのアルコール。
    それを一口あおり、ふうと酒気交じりの息を吐く。

    2025/09/24 21:58:41 | 62
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「かっ、可愛いですか?!あのっ、その……ありがとうございます……」

    ストレートに言われて耳まで赤くし、もじもじしながら顔を背ける。
    けれどそれは少年に一番言ってもらいたい言葉でもあったから。
    恥じらいと一緒に嬉しさも顔に出してお礼を言った。

    「そうですね……パスタやオムライスなど洋食メニューが多いみたいです。
    鴨鍋は残念ながらないでしょうか……あ、でもシチューならありますよ!」

    一緒に見ますか?と少年のほうに寄ってメニュー表を広げる。
    自然と距離が近くなる。

    2025/09/24 21:59:14 | 63
  • 七竈 @happa
  • @Lazhu369
    あなたがそうしたいなら、それを良しとする。
    さて、個人に名乗った覚えはとんとない。
    個人の名を問うたこともなかったな。
    己が幾つかは、やはり明確に知らなんだし。
    それらがなくとも、信用があれば良いのだろう。
    そう思う。

    「ふふ」
    「では覚えておこう」

    意地悪を抜かしたかもな。
    無礼と思っていないだけ。
    構わんよ、と気分を害した様子もない。
    死者の心境を想像するのは、生者の特権と言えた。

    あの子はきっと幸福だった、ように思う。
    己は幸福であり、与えられ、与えることが出来ていた。
    家族は皆、暖かく、柔らかく、笑みに満ちていたから。
    最期は、もしかしたら叱られたか、微笑んでもらえたか。
    答え合わせは己が向こう側に行った後に在る。
    合わせる顔はやはりないけれど。

    「そうか」
    「それなら幸い」
    「良きように往きなさい」
    「嗚呼、必要な物があれば言うように」
    「用意出来るものは用意するので」

    あなた達がそう望むならそれが一番。
    傍目から見たものは、きっとどうでもいいものだった。
    ついでにお節介だけ置くんだろう。
    過保護かもしれないが、マ、世も末なのでよろしいとした。

    2025/09/24 21:59:58 | 65
  • 冥き深海の静寂 @sayjack
  • いつの間にかいる。
    ただ静かに眺めていた。そういう気分だった。

    2025/09/24 22:00:41 | 66
  • 汐 雨音 @kajika0x0
  • 傘は差したままに、るん、とスキップ。
    邪魔にならない場所。遠方で様子を見ちゃおうかな。

    2025/09/24 22:00:55 | 67
  • フヨウ @enjoylove
  • @lostarmrat
    嫌がらせをしても喜ぶし素直になっても喜ぶ。
    守備範囲が広いカス男らしい。

    「目や体……っていうより、"命と生き方"そのものよ。弄られて仕込まれたんは。
     俺の実家、遺伝子とか細胞とか弄くり回して都合のいい生物作る研究所やからね」

    珍しく不自然な瞳も人間の都合による産物。
    だから、貴方のその落ち着いた色合いは無性に落ち着いて愛おしいものだった。

    よかった、腕はともかく目は無事なようで。

    「かわええ♡素直で大変よろしいわ」

    悪戯が成功してにんまりと。ああカナッペがいつにもまして美味しく感じる。

    「まあ虐めすぎるのも可哀想やしね、ちゃんと渡しもするよ?」

    先ほどと同じくクラッカーに肉を乗せ、お詫びの気持ちでチーズもおまけ。
    それからもう一度貴方の口元へ差し出した。
    今度は逃げることなどない。噛まれたとしても受け入れよう。

    「はい、あーん」

    2025/09/24 22:03:42 | 68
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 生演奏の戦闘BGMを勝手に鳴らし始める路上ライブ集団。
    抗議が入ればすぐ止めるだろう。

    2025/09/24 22:03:53 | 69
  • 巳然 @snake03
  • 酒瓶片手に路地裏へ走っていった…
    しばらくすると
    何かが入った小瓶をしまいながら戻ってきたか。

    2025/09/24 22:06:54 | 70
  • ネムナシ @dosukoi24
  • ふむ、と歩いてきたところに面白いもの。
    黙って、ただその勝負を見ていた。

    2025/09/24 22:07:14 | 71
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「う、うん……とっても……」

    少し下を向いたまま頷いて答えるだろう。
    メニュー表を開くのなら少年もそちらに少し寄るだろう、距離は近くなっているがご飯に惹かれて今は比較的自然と話せてる様子

    「あ、ほんとだ!どうしようかな。
    それじゃ、シチューとオムライスにしようかな。
    飲み物とかもあるのかな?」

    2025/09/24 22:10:02 | 73
  • 雅尾 @kltkrt
  • @milktub
    そう、偶然だ梟首からここへ来たただの偶然知り合い聞いてすぐさまと

    『ふ、は……お前の事ずっと考えてたよ、いつでもな出すもん決めてんだ、いつでも

    2025/09/24 22:10:14 | 74
  • 雅尾 @kltkrt
  • @milktub
    ふ、と笑み浮かべ応えはない。
    しかし貴方はそれだけで答え察せるだろうな。

    『言っただろ、ずっと考えてたって』
    『本当にずっと、この賭けの事ばかり考えていたさ』
    終わりがある事に寂しさ覚える程にね。

    手札はもう決まっている。例えどんな結果であろうとも悔いはない。
    だからこそ、これ以上は結果の後で良いだろう。

    紫黒の瞳にネオンの赤が僅か浮かんだ。

    2025/09/24 22:10:32 | 75
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @minutus
    薄白い素肌に滲む羞恥の赤も、
    大きくてまあるい瞳でさえも覗き見える。
    そんなちっぽけな帽子じゃ光に暴かれるだけ。

    「そ?」

    生憎に、子供の浅知恵という奴だ。
    男の歩みはと言えば、やはり酷く緩慢で、
    裾やら掴まれずとも、恐らくは鼠が息が上がる事はない。

    「最寄りのビル……の一角に、小洒落た衣料品店があった筈」
    「ロリータファッションが御所望なんでしょう」
    「ほら、こちら……落ちた硝子片には気を付けて」

    消えかけのネオンが辺りを照らす、十数階建ての雑居ビル。
    世も末なものだから悪巫山戯に自動ドアは壊れているが、
    疎らな照明の奥見遣れば明かりが零れている。
    店自体は未だ畳まれてないらしい。

    2025/09/24 22:15:01 | 76
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    いつの間にかオーディエンスがいる気がする。
    早めに終わらすか。

    笑いながら骨牌を一つ出す。誰にも見えないように掲げる。
    事前に、宣言をしていた。

    「な、考えるだろ」
    「こっちが"曙光の骨牌"出し、俺から仕掛ける、ってだけの宣言で」
    「相克って、シンプルな遊びが」
    「運試しから思考遊びに変わる」

    「だから、俺はこの賭けが好きだよ」

    2025/09/24 22:17:26 | 77
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    「……考えただろ」

    「曙光の骨牌を本当に出すのかどうか」
    「一緒に札は出すのかどうか」
    「どこかに嘘が紛れているんじゃないか」
    「宣言した手と別の手を出してくるんじゃないか」
    「どうやったら相手に勝てるか」
    「どうやったら相手に負けないか」
    「相手が何を考えているのか」
    「相手がその考えに至るには何を思っているのか」
    「相手がどう勝ちたいのか」
    「相手がどう負かせたいのか」
    「好ましいと思う勝ち方は」
    「絶対したくない負け方は」

    「俺という人間の考えを、思考を、人となりを、選択を」
    「俺を、俺を、俺を」
    「考えて、考えて、考えて、夜も眠れなかったか?」

    「ざまあみろ」

    2025/09/24 22:18:51 | 78
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    「俺は考えた」
    「時間を与えたことで、自分にも思考の時間があった」
    「手を選んだ後も、俺には無数の選択がある」
    「その中でお前に何の手を出したいか」
    「お前が何を考えているのか」
    「頭の中が、そのことで一杯になって、ようやく気付いたよ」

    「――お前が嫌いな理由にだ」

    骨牌を。
    相手に向けて出す。

    「初めて会ったお前は、うろつくことを、人を見る事を」
    「世界を見て回ることを、退屈な暇潰しって言ってたな」
    「その時俺は思ったんだよ」

    「ああ、こいつに」
    「本当に失いたくない、勝ちたいと思えるような」
    「賭けのその一瞬を与えて」
    「何もその生き方をかもぐちゃぐちゃにしてやりたいってな」

    2025/09/24 22:19:35 | 79
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    今は、その気持ちが、色を持ち、形になっている。
    温度を持ち、熱を放ち、僅かに火となって燃える。

    「俺がお前の前に居る限り」
    「――二度と退屈なんて言わせねえ」

    こんなに楽しい俺を前にして。
    ――二度と暇なんか潰させてやるもんか。
    避け得ない終末であったとしても、
    今この瞬間、思考の結果が一瞬で勝敗となって燃え尽きるその刹那。

    お前が面の下で、割れんばかりに口角を上げて。
    お前雅尾に。
    お前冬真に会えて
     この世界は捨てた物じゃないくらいには"楽しい"』と」

    「……絶対に言わせてやる」

    2025/09/24 22:20:24 | 80
  • 冬真 @milktub
  • 骨牌を相手の足元に投げ、宣言した。

    2025/09/24 22:21:04 | 81
  • メイラン @yang0024
  • @Rabimaru
    「そ、そうですか……もったいないお言葉です……」

    お互いに下を向いたまま話す初心な光景。
    だが、メニュー表の料理を見ながらであれば多少は意識せずに会話ができる。

    「かしこまりました、シチューとオムライスですね!
    もちろんお飲み物もありますよっ。オレンジジュースやアイスティーなど、
    ソフトドリンクが各種。お酒もありますがサクヤさんは飲めるお年なのでしょうか」

    2025/09/24 22:21:24 | 82
  • R・D @RD
  • @RD
    「っ……ぜ、はぁ」

    路地裏の奥に潜み、くずおれる。
    じわじわと背中の痛みが広がっていく。
    焼けるように熱い。これが寒く感じるようになると手遅れだ。
    トランクからタオルを取り出し、噛む。

    「ふー……っ、っぐ……!!」

    一息に、刺さっていた暗器を引き抜く。
    血が溢れるぞっとする感覚。
    布を押し当てて、強引に包帯できつく締める。
    背中では縫合など到底無理だ。もともと苦手だし。

    トランクから薬を適当に引っこ抜き、掌にばら撒いて一気に飲み込む。
    壁に寄りかかりながら、立ちあがろうとして失敗する。背中を庇いながら蹲る。

    「…………」

    地面に落ちた十字の暗器に目が向いた。
    これに毒でも塗られていればひとたまりもないだろう。

    2025/09/24 22:24:39 | 84
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @Lazhu369
    そもそもネオンに限らない、巨大な建造物ビルディングなんてものにもねずみは縁がないこれまでを送ってきた。
    洞穴に、時折喧騒の起こる広間。それだけが知る全てだった。

    「……ろりいた」

    スラムで聞くことのない言葉だ。
    でも多分、合ってるんだと思う。かわいい、ふりふり。
    頷くことは、出来ぬけども。

    「ここ?」

    足元ならば言わずとも気をつけている。
    いや、今は確かに、他方へと気が散っていたか。
    少しだけ足元に視線を戻す。

    「……」

    明かりを見ればまたそちらを見上げた。
    それが開店の証だとかは察しくらいつく。少なくとも、信ずるならば奥にお求めのものはあるのだろう。

    「…………」

    言葉なく、こくりと頷く。
    信じた、かどうかはまた話が違うのやも知れないが、ここまで来たらどうあれ進むと意は決している。

    2025/09/24 22:25:12 | 85
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @happa
    余計な口挟んだと思うのも、もう遅い。
    覚えておくとあらば歯痒いような表情を滲ませた。
    気分が優れないのは自分なのも相俟って居苦しい。

    会わせる顔がなくとも、会ってやって欲しい。
    これまた下らん想像の範疇じゃあるものの、
    叱ったにせよ、微笑んだにせよ、
    道半ばじゃ心残りはあった筈だ。

    そんで、貴方の預けた物をちみっと返して貰うといい。
    一方的に突き付けられるのはどうにも癪だろうから。
    自分が家族なら、世話焼きの兄にそうしたく思う。

    「有難う。自助の努力はしますが」
    「もう少しだけ、世話になります」

    「そういや貴方」
    「名前は何て言うんです」

    ついでの節介、の更についでに。
    貴方の名乗りをも今に乞う。
    聞くに値すると思ったんだ。

    2025/09/24 22:26:31 | 86
  • 弥刀璃星 @meteorsaber27
  • @sayjack
    「おやすみ、静寂さん」
    ……やっぱり、なんか呼びづらいな。
    起きたらあだ名とかで呼んだ方がいいかな、とか考えながら。
    更けていく夜を共にする。

    2025/09/24 22:26:51 | 87
  • サクヤ @Rabimaru
  • @yang0024
    「うん、あ……えーとお酒はね、飲んだことはあるんだけど……この前さ、お酒飲んだ時にちょっと……ね

    飲むの自体は嫌じゃないんだけど……」

    少し言葉に詰まりながらそう言って

    2025/09/24 22:32:21 | 88
  • R・D @RD
  • @RD
    「………何をやっている?
     僕は……」

    馬鹿らしい。
    あそこで死んでやるべきだったのではないか?
    相応の報いを受けるべきだ。
    自分は殺し屋であることを忘れてすら、人殺しを続けてきたようなものなのだ。

    「…………」

    一歩踏み出そうとして、地面に倒れ込む。
    腕を震わせて、半身を持ち上げる。
    膝を立てて、身を起こす。
    トランクを支えに、立ち上がる。

    「…………」

    「まだだ…………」

    瞳は血の気を失ってなお紅い。
    あと数日の命だとしても。

    今、
    棄てていい理由には、
    ならない。

    2025/09/24 22:32:35 | 89
  • 雅尾 @kltkrt
  • @milktub
    『…手前は』
    『こんなもんに興味なかったよ』
    ずっとな、ずっとだ。

    だけどもこの賭けは単なるただの相克おさまらず。
    嫌って尚己考え、捻り出してきた一つの愛情殺意

    だからこそ、真剣に考えて。考えて。考え抜いてきた。
    これしかないと思うもの一つぶら下げて。後は身軽に、この身と面のみ。
    オーディエンスなど今はとっくに見えちゃいない。

    だからこそこの空間でも言葉発した。
    だからこそ、…後の事は後に語ってやろう。

    全ての言葉聞き終えて今この時はただ、微笑みだけを返してしまおう。

    2025/09/24 22:35:18 | 90
  • 七竈 @happa
  • @Lazhu369
    己と違って表情豊かなことだ。
    そうも気にせずとも良いのにな。
    人の心があるんだなあと思うばかり。

    心残りはあったのだろうな。
    人生を終わらせたくて終わらせたわけじゃあなかった。
    兄以外にも、よほど心残りがあったろう。

    あなたがそうしたいなら、妹もそうするのやも。
    彼女には二つ分の心があるんだもの。
    人の心を持つあなたと似たように考えるんだろ。きっとね。

    「ン」
    「ウン?」

    鷹揚に頷いてから、首を傾げた。
    そう言えば名乗ってなかったな。

    「七竈」
    「と、名乗っている」

    本名、忘れたもんで。
    家名だけを名乗った。

    2025/09/24 22:37:33 | 91
  • 七竈 @happa
  • @Lazhu369
    「お前は?」
    「白狐でも構わんが」

    呼ぶのに事足りれば良かったし。
    さりとて、尋ねられたら尋ね返しておこう。
    忘れは、しないはず。たぶん。

    2025/09/24 22:38:37 | 92
  • 雅尾 @kltkrt
  • ふ、と笑う声がある。
    結局、どうあってもこの賭けは手前の負けだった。
    無駄な肩の力抜き、気の抜けたような吐息を一つ。

    2025/09/24 22:40:57 | 93
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @minutus
    穴蔵暮らしには知らぬ存ぜぬに富んでいるのだろう。
    子鼠の彷徨う視線を横目に入れりゃ、
    聞こえない程度に細く微笑を溢した。

    「ここ」

    斯様な時勢も時勢故、
    鉄製のシャッターに覆われた店も無論少なかなかったが、
    目当ての店には存外早く辿り着く。と、言うのも馬鹿程目立つ。

    「しかし、まさか、」
    「この足を運ぶ事になろうとはね……」

    何せ、一面まっちろくてうすくピンクい面構えなのだから。

    童話の少女めいたエプロンドレスと言い、
    付随するカチューシャにリボンやらの小物に、
    敷かれたカーペットまで小っ恥ずかしい程の桃色。
    下手するとランジェリーショップの付き添いより気が引ける。

    2025/09/24 22:43:15 | 94
  • 冬真 @milktub
  • は、と笑う。

    元来、賭け師ギャンブラーという物は表情を変えないものポーカーフェイスである。
    だが、破顔一笑、両手を固く握りしめ、相克で出た結果に。

    「っしゃあああああああああああ!!!!」

    大声で快哉を叫んだ。
    絶対に負けられない、絶対に勝ちたい賭けに勝った時の声が、響く。

    2025/09/24 22:43:23 | 95
  • キコ・ビスカイノ @komainuelse
  • 「ふはは、いい勝鬨だな」
    「いいな。勝ちを喜ぶ元気は眩しいもんだ」

    2025/09/24 22:45:24 | 96
  • 記録係の『鳩』 @Scravis
  • 見届けた。
    約束通りの結果を手帳に記して、そのまま閉じる。

    2025/09/24 22:46:29 | 97
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • ラッパでファンファーレを奏でた。

    2025/09/24 22:48:01 | 98
  • 雅尾 @kltkrt
  • 負けちまったね、勝ちたかったかと言われると微妙な所だ。
    だってあの賭け、どう足掻いても”決まったもん”がある。
    面の紐外しながら冬真に向かって投げちまえ。約束、したからな。

    「手前の、負け」
    好きにしなと手放し素顔明かして、くぐもった音捨てて。

    ただの一人の人間として、素直に負け認めて小さく拍手を送ろうか。

    2025/09/24 22:49:33 | 99
  • 巳然 @snake03
  • 「へー、おめでと〜」
    祝う気はあるのか。
    「その状態をもっと最高な気分にしてみないか?」
    薬を売る気だ!

    2025/09/24 22:50:41 | 100
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