記憶

  • 汐 雨音 @kajika0x0
  • 進む足が遅くなれば、首を傾げて。
    きょと、とした顔で“色男”を見つめて。

    「ふふ、」

    口元に手を寄せて小さく笑う。いい“大人”だ。
    去る背中を、街並みの中へと消えていくまで眺めて。

    「僕のお友達、かわいい人が多いな」

    なんて、独り言ちた。

    2025/09/20 05:27:12 | 1
  • フヨウ @enjoylove
  • 「ッの、あほんだらァ!」

    轟音。
    繁華街の路地裏、鈍い音が空気を揺らした。続いてべちゃりと聞こえるそれは、塵箱の内容物がひっくり返った音だ。

    業の雨が降る中、切り揃えられた黒髪の男が地を這うような声と共に苛立ちを吐き捨てている。
    その足元には大きく大きくひしゃげた見るも無惨な塵箱。状況だけ見れば男が蹴ったようにも見えるが、"細い脚の力"では足りないと言えるかもしれない。
    それ程までに歪に凹んでしまっている。

    「反吐が出るわ。なんやあの場所。二度と行くか」

    2025/09/20 05:37:43 | 2
  • フヨウ @enjoylove
  • 別に所属する者たちが嫌いなわけじゃない。恨みなどない。自分は特に差別意識もない。
    秩序ある街並みも愛でようがある。
    噂に聞けば人は存外優しいらしく、そこならではの楽しみや交流もあると信じて期待していた。

    「……」

    人の食事の時すら監視員がついているのか、あそこは。
    思い出すだけで頭痛がする。吐き気がする。

    「……嫌なこと思い出させるなや、クソ……」

    じとりと重みを増していく濡羽色の髪を、腹立たしげに乱暴に引っ掻いて乱した。それでも胃の腑を巡る不快さは薄れない。消えてくれない。

    2025/09/20 05:42:43 | 3
  • 腕なしねずみ @lostarmrat
  • たまたま餌を探しにやってきていた子ねずみが一匹。
    音に驚いたように身を竦め、物陰へと逃げ込んだ。

    2025/09/20 05:42:57 | 4
  • フヨウ @enjoylove
  • 「……なんや。誰かそこに居るんか」

    ひしゃげた塵箱を片足で行儀悪く起こしながら玉虫色の視線を周囲に泳がせた。
    気配はするが、自分は生憎探れるほどの人間じゃない。

    数秒、雨音だけが空間を震わせたのち。

    「……すまんかったな。誰か知らんが、ビビらせたか」

    ため息混じりに吐き出されたそれは、もう既に怒気を含んでいなかった。

    2025/09/20 05:48:16 | 5
  • 腕なしねずみ @lostarmrat
  • 落ち着きを取り戻したらしい声は何となく聞き覚えがあった。
    何があったか知らないが、どうも気分が良いとは言えないらしい。
    荒れている人間になんか近づかないのが定石だが。

    「………」

    ちら、と暗闇に一瞬。揺れるねずみの尾が見えたかもしれない。

    2025/09/20 05:52:45 | 6
  • リア=ヴェルダ @Imitat
  • 若干の疲れを覚えつつ、ただぼけーっと雨を見ている。

    ため息ひとつ。
    抜け殻状態に近い。

    2025/09/20 05:56:48 | 7
  • フヨウ @enjoylove
  • 「……鼠ぃ?」

    尾は捉えられた。それから少し考える。否、考える間でもないか。
    此処ではない何処かで結構見てきたその部位。ただ、尾だけでは誰のものなのかは分からないが。

    「METROの子か。随分早起きやな。観光か餌探しか?
     雨降ってるしそのままやと冷えるで」

    冷えるのは自分もの筈なのだが、男は気にする風でもなく暗闇のほうへと歩みを進めた。
    これで逃げられたら仕方ない。あそこの獣は警戒心が強いのは知っているので。

    2025/09/20 05:58:24 | 8
  • 腕なしねずみ @lostarmrat
  • 聞こえ続ける声に考え込むように尾を揺らす。
    別に答える義理はなく、雨が煩わしいのもその通り。
    濡れた服を絞る腕だって無いことだし。

    「……」

    言っている男も濡れているが、指摘待ちでもあるまいな。
    ねずみは尚も考え込んで、気付けば姿も見えそうな程の距離。
    …未だ暗闇から逃げるような足音はない。
    覗き込むなら、伸びっぱなしの髪を濡らし始めたねずみが一匹、見えることだろう。

    2025/09/20 06:07:57 | 9
  • フヨウ @enjoylove
  • 「……腕無しちゃんやないの」

    鼠の知り合いは一匹しかいないが、その一匹だった。
    暗闇を覗きこんで玉虫色の瞳がきょとりと丸くなる。

    あぁ、そんなにずぶ濡れで。
    とはいえ傘を差すこともできなければ服の水気を絞ることすらできないのか。
    本当に今の今までよく生きてこれたな。

    「……」

    幾ばくかの空白のあと。
    ばしゃん、とサンダルが水溜まりを叩く。

    男は暗闇へと消えていった。

    2025/09/20 06:15:23 | 10
  • フヨウ @enjoylove
  • @lostarmrat
    「俺のみっともないとこ、見とったんか」

    ばしゃばしゃと水飛沫が足に掛かるのも厭わず貴方の元へと一歩二歩。

    「すまんかったな、折角曙光まで来てくれたのに嫌なモン見せてもうて」

    ある程度近づけば、腕を組んでそのまま壁に寄りかかる。
    今も尚口を閉ざす貴方の反応を待った。

    2025/09/20 06:15:48 | 11
  • 腕なしねずみ @lostarmrat
  • @enjoylove
    あなたが暗闇へと踏み込んで、話し声もきっともう漏れないだろうと。
    ねずみはようやく噤んだままだった口を開く。

    「随分と荒れてたな、狸野郎」

    揶揄うような嘲るような、単に口が悪くてそう聞こえるだけか。
    生意気さの滲む声音でそんな挨拶をして。

    「別に。ここに愉快さ求めて来ちゃいねぇし。
     お前が鬱憤晴らししてようと、こっちに害がないならどうでもいい」

    それなりに距離が保たれたままなら、まだ逃げる様子はなく。
    分厚い前髪越しにあなたの玉虫色を見ている。

    2025/09/20 06:24:32 | 12
  • フヨウ @enjoylove
  • @lostarmrat
    「おうおう、相変わらず減らない口で。元気そうで何よりやわ。謝ったの後悔するくらいになる」

    はん、と鼻で嗤う。

    「俺よりチビの奴で憂さ晴らしとかせぇへんよ。カッコ悪い。玩具にして遊ぶくらいや」

    玩具にはする。

    「……梟首のとこ初めて行ったんよ。俺にとっては死ぬほど不快なとこやった。それだけや。
     それで、君の方は?ついさっきの俺みたいに他のシマ観光か?石でも燃やしに来たんか」

    他の場所を拠点とする者が貴石を燃やしにここまで来ることもあるから、その可能性もあるかもなと頭でぼんやり。

    2025/09/20 06:36:11 | 13
  • マキエ84 @chumchum
  • 「おはようおはようございます!
     昨日は無事に過ぎ去った!今日は終末くるでしょか!
     くるもこないも教祖様しだい、わからないから享楽享楽ー!

     本日ドラッグウエマツでは雨の日セール実施中でーす!
     『業』計測キャンペーンもやってます、
     あなたの『業』がそのままポイントになります!」

    雨の中、下級奉仕員がドラッグストアのチラシを配っている。
    どうやら『業』持ちに対する優遇措置があるらしい。

    ※1業=1円くらいの感覚で使えるポイントがもらえると思ってください。
     商品はあやしいドラッグストアにありそうなものはだいたいあります。

    2025/09/20 06:39:11 | 14
  • 腕なしねずみ @lostarmrat
  • @enjoylove
    腹立つ奴。やっぱ詫びでもせびりゃ良かったか。
    べ、と舌を出して返し。

    「玩具にもすんじゃねぇ!ほんと悪趣味だな…」

    警戒して一歩引いた。

    「観光なんかで出歩かねぇよ、飯だ飯。ここはあっちより多いだろ」
    「雨降ってんのは誤算だったけど…どうせ梟首の方で降ってると思ったのに。
     …あんな生きづらそうなとこなのに、案外人が居るもんだな」

    昔覗いたことがある程度、そう詳しい訳でもないけど。
    あなたの口振りから面倒そうという印象が増して、ぽつりと。

    2025/09/20 06:56:30 | 15
  • しののめ @shino
  • 「あの子がほしい、」
    「あの子じゃわからん、」
    「相談しよぉ、そうしよぉー。」

    「…」

    隣で手を繋ぐ人も、前にいる人もいません。
    子供はずっと独りなのですから。

    2025/09/20 07:03:34 | 16
  • フヨウ @enjoylove
  • @lostarmrat
    「えぇ?それ褒め言葉?ありがとぉ。
     玩具にして愛でたいくらい君がかわええのが悪い♡」

    悪びれない。カス!
    にこーっと心底意地の悪い笑みを浮かべていたが、梟の巣の名前が出た途端渋い顔になる。

    「あそこはルールさえ守っとれば何もせん弱者でもおこぼれがもらえるとこやしな。暴力とかも御法度らしいし?疲れた奴らが集まるんかもな。
     はぁ〜つまらん!何のために生きとんのや。監視の目もあるとか最高に不快やわ!」

    特大のため息を持って彼の地への愚痴は〆られた。よほど嫌いらしい、舌がよく回る。

    「……腕無しちゃん暇か?俺が奢ったるし一緒に飯でも食わん?俺も体動かして腹が減ったわ」

    一体どういう神経をしているのだろう、貴方を玩具すると言ったも同然なのに同じ口で食事に誘うべくナンパしている。
    警戒されているというのも理解しておきながら。

    2025/09/20 07:07:57 | 17
  • キコ・ビスカイノ @komainuelse
  • 「……朝から騒がしいな。元気があってうらやましい限りだ」

    煙草を咥えながらやってきて、椅子に座る。
    火をつけて吸い、紫煙を吐き、ペミカンとショットグラスで酒を一杯。気付けのアルコールと、ささやかな朝飯だ。

    2025/09/20 07:30:05 | 18
  • 腕なしねずみ @lostarmrat
  • @enjoylove
    「どこが褒め言葉になんだよ、ヘンタイ!
     次やったら今度こそ噛み千切ってやるからな!」

    鋭い歯を見せ威嚇の姿勢。
    けれどそちらの様子が変わればふん、と鼻を鳴らして尻尾を揺らし。

    「いくら生きられるっつっても監視だ規律だ面倒だってのにな。
     ねずみだって寄り付きゃしねぇのに、飼い慣らされた奴の多いこって。
     ま、どうせ行きでもしなきゃ無関係の場所だ、さっさと忘れちまえよ」

    ねずみもねずみで悪態はよく出てくる口だ。
    それなりに愚痴に乗り、話が変われば今度は何だと首を傾げ。

    「……お前さっき玩具だ何だ言ってた癖によく誘えたな。
     どうせまた変なモン出す気じゃねぇのかよ」

    明らかに疑っていますという声。流れからして当然だが。
    …とはいえ収穫なしで帰るのもな。雨だと探し回るのも億劫だし。
    この天候も相まって、タダ飯の誘惑を捨てきれていない。

    2025/09/20 07:32:09 | 19
  • @Lazhu369 不安症だとか、不眠症、だとか。
    その類ではなかったが確かに影が尾を引いている。気がする。
    けれど少女はそれを言わないし、泣きもしないんだから行方不明。

    相変わらずの酒の匂いに鼻をひくつかせながら、言われた通りに息を吐く。
    どの道それが眠っていなかった、として。

    そもそも閉じた瞼じゃ分からない。

    2025/09/20 08:06:53 | 20
  • 火かき棒で地面を擦りながら、少女は朝から塵拾い。
    METROよりかは伸び伸び作業出来るだろう。多分。

    2025/09/20 08:15:02 | 21
  • キロノヴァ @kilonova
  • 「……今日も雨ね」

    そうなったらいいな、と思ってはいたけれど。
    業の雨に逆らうように、視線を地面から高層ビルエピタフの上へと送りました。

    2025/09/20 08:37:41 | 22
  • sixpence @meaningless
  • @iueo
    「わかったのはいいこと」
    「何もないじゃなくなることだもの」

    あはは、と跡を触り直すのを見ていた。
    それでいいと無責任な肯定をしている。

    「そう」
    「話してみるといいんだわ」
    「そうして教えてもらうといいの」
    「ぁは」

    自分の言葉通りなんて、なんで素直な子なんでしょ。
    巧みでもない言葉に言われるように従って、動くあなたが面白かった。
    手を組むのは癖になってしまっているのだろうな。

    「いたい、以外もわかることが増えるといいんだわ」
    「でも、その前に」
    「ほっぺたは治してもらってね」
    「軽いものだったとしても」
    「冷やしたりしたらいいんだわ」

    軽い打撲か何かなんて、医者に診てもらう必要もない。
    けれど梟の元に戻るなら診てもらってもいいかもね。
    甘くて蕩けるような声。間延びしながら、無責任な言葉を吐き続けながら。

    「またあちらで会いましょう」
    「またね」

    ぁはは!
    笑い声と一緒に。一旦は立ち去ることだろう。

    2025/09/20 08:41:16 | 23
  • ラァジュー @Lazhu369
  • もうちょいゆとりを持ちゃあ良いのに。
    親切にも傍で傘なんてさしてやりながら。
    労働に勤しむ少女の姿見守っていた。

    2025/09/20 08:41:30 | 24
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 喫茶店で慎ましやかなモーニング。
    窓越しに聞こえる雨音が大変心地よい。雨とカプチーノ。

    2025/09/20 08:48:07 | 25
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @pandora
    本当の本当に行方知れずかしら。
    影が伸びれば多少は辿れもする。
    何よりあんた、心の清い素直な奴だ。

    「なん、か」「違うのか」

    溜息めいて独り言ち、物は試しで瞼を瞑る少女の肩寄せる。
    抱擁にしては柔過ぎるし、加減がやっぱり分からない。
    おまけに子供、寝てるかどうか知れないが。
    それら一つ一つを暴きたがった。

    2025/09/20 08:49:38 | 26
  • 優雅な朝の背景のひとつかも。
    せっせ……せっせ……

    2025/09/20 08:54:07 | 27
  • ラァジュー @Lazhu369
  • 「絶対に転けないようにね」
    「今日転けたらメトロで転けるより酷いですよ」

    粧し込んだべべが台無しになる。

    2025/09/20 09:06:35 | 28
  • @Lazhu369 そりゃあ、素直で清い生き物だけど。
    なるべくなら応えて、伏せる事は伏せたりするのが少女だ。

    だってそういうのは伝播しない方が良い。
    世界を愛するノイズになる。

    「んみ、?」

    ずる、と引き寄せられて流石に少し驚いたか。
    やはり抵抗はしないし、瞼は伏せたままだけど。
    眠っているか起きているか分からないものを気にするのも、少し不思議かも。

    2025/09/20 09:07:33 | 29
  • 「ぷー……」

    少女はメトロで転んだりしてない!
    風評被害です。

    2025/09/20 09:08:19 | 30
  •  会話に耳を傾け、あの少女はメトロで転んだんだなぁと思った。
     風評被害。

    2025/09/20 09:21:00 | 31
  • アネラ @anera
  • @komainuelse
    「……んぅ……。」

    普段とは違う、やわらかなベッドの寝心地の良さに微睡みながらも
    窓から差し込む鈍い光に目を覚まして。

    「……はっ! ……そっか、昨日は寝床を借りて……。」

    体を起こし、ごしごしと瞼を擦り、小さく伸びをして。
    貸してくれた張本人はもう起きているのだろうか。そんなことを考えながら部屋を見渡した。

    2025/09/20 09:21:46 | 32
  • 風評被害!!

    2025/09/20 09:24:23 | 33
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @pandora
    夢見る少女は聖母女神その類やも知れんが、
    差異の小さな選り好みくらいはする、らしい。
    とすると、等身大の少女も担っていそうなもん。

    分り易い方が寧ろ明瞭になって良いだろう。
    美しい音を掻き乱すノイズと違う。

    「あんた」
    「前のが深く寝てそうだった」
    「おんなじようにしたらいいのかなって」

    驚くなよ勝手わかんないんだから。抱き枕扱いは子兎には慣れっこなもんかと。
    動揺の滲む鳴き声が上がればか細く事情の説明をする。
    一度思考に引っ掛かると、気掛かりでしょうがない。
    つまりはまあ、生来繊細な奴なのだった。

    2025/09/20 09:28:17 | 34
  • ラァジュー @Lazhu369
  • 「おん?」「ああ」
    「例え話ですよ。良い例でしょ」
    「地下はほら、そこいら吐瀉物まみれだから」

    不満そうにしてんな……風評被害の訂正してやった。

    2025/09/20 09:31:14 | 35
  • 棄て犬 @vertigo
  • 久しぶりにみたと思ったら
    メトロで転んでたんだなあ。

    2025/09/20 09:31:54 | 36
  • シャルパス @id
  • ああ、あのような麗しい少女が地下鉄で転ぶなんて……私がいればそんなことなく適切にエスコートするのに……

    2025/09/20 09:33:58 | 37
  • 棄て犬 @vertigo
  • 「2日連続で雨ですか……」

    犬あくび。

    「なんでしょうね」
    「最もきらびやかな曙光で雨が続くのは」
    「他の何より終末を実感させられます」

    2025/09/20 09:35:14 | 38
  •  訂正の声にはさほど耳を傾けなかった。
     群衆ってのはそういうもんだ……。

    2025/09/20 09:35:36 | 39
  • 「み……」

    2025/09/20 09:37:01 | 40
  • ラァジュー @Lazhu369
  • 「ああ、これもう手遅れかも……

    後は尾鰭が付いて食い扶持が増えるだけかも。

    2025/09/20 09:37:25 | 41
  • 「最近梟首でしばらく雨降ってたし」
    「ここらの欲深モンスターがそっち行ってんじゃない?」
     言い方。

    2025/09/20 09:37:26 | 42
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • おっ、黒ウサギの少女と保護者が何やら喧嘩しているぞ。

    2025/09/20 09:38:42 | 43
  • ラァジュー @Lazhu369
  • 「雨続きなんですね、曙光」「まあ」
    「ありゃ派手な色した蛻の殻ですから」

    色とりどりのネオンが目に突き刺さる。
    眩しいな。眩しいが、生まれ故郷だ。
    詰まりは慣れっこって事。

    2025/09/20 09:41:20 | 44
  • @Lazhu369 かくあれかしとは言うけれど、現実とはそんなもの、らしい。
    未だ見た目通りの少女然としたとこがある。

    「ぅー」

    抱き枕扱いに慣れてはいるが、あなたがするのは慣れてない。
    けど、まあ。暫くもそもそとしてを
    以前のように顔をくっつける事で落ち着いたようだった。

    ふすふすと鼻息があなたの胸にかかり、徐々に感覚が緩やかになってゆく。
    こういうのが良いってのは、明確かもしれない。

    2025/09/20 09:48:58 | 45
  • 少女はどの道盲に難聴故。
    喧嘩はしていないが、何か……腑に落ちないような……。

    何かしら雰囲気は感じ取っているのかもしれない。

    2025/09/20 09:49:42 | 46
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「さて、そろそろレコードでも漁りに行くか〜!」
    軽く伸びをした。
    こんだけ賑わってりゃレコードショップの1つや2つや6つぐらいあるだろう。

    2025/09/20 09:51:52 | 47
  • 「れこおど」
    「音楽の円盤か? 随分酔狂」
     聞き慣れぬ言葉。意味は知ってるが。
     声の主へと視線を向けた。

    2025/09/20 09:54:31 | 48
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 今日は人が少ないらしいが、これまで様々な場所を移り渡った青年の基準からしたら十分賑わってる方だ。

    2025/09/20 09:54:32 | 49
  • ヨシト @justAstick
  • 雨の降る。業の降る。この街じゃあ、それこそ露と消えちまうだろ。引く手はあまた、使う先には困らねえ。だのに、夢のひとつも見ずに、素面で突っ立ってるとはおかしな話だ。それでもただ、ひとり静かに待っていた。

    2025/09/20 10:06:11 | 50
  • ヨシト @justAstick
  • @justAstick 雨止みを。夜明けを。曙光を。世界が終わるのを。

    2025/09/20 10:06:48 | 51
  • 「あら、珍し。
    ここに雨が降るなんて。」

    賑わいのある場所のイメージがあったけど。
    まあ、偶々な事もあるだろうか。
    適当な雨避けの出来る場所に座る。

    2025/09/20 10:07:01 | 52
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「ん? ああ、確かに。わざわざ店まで行くのは珍しいかもな」
    「でもまあ、埋もれちまった名盤を発掘するのは楽しいぜ」

    2025/09/20 10:07:07 | 53
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @pandora
    歳頃に応じた少女ではあるんだろ。
    歳も、幾つか知らないけど。
    尋ねたら多分答えてくれる。

    「困んないでくれよ……」
    「僕も持て余してんだ」

    そもそも辿れば抱き枕扱いする気もない。
    あんたは物と違うし、じゃあなにかと言えば、
    なんだろうな。遠慮に困惑の滲む声色だった。

    「……」「くすぐった……」

    胸元に鼻息が掛かりゃ一寸身捩りもするが。
    誰々の匂いが落ち着くとかなんだろうか。
    ま、付かず離れずで抱き締めていてやる。

    しかし、この子供の抱き心地の良いこと。
    もちもちと柔っこくて、あったかいんだ。
    やっぱし抱き枕やも。

    2025/09/20 10:10:42 | 54
  • 「ふーん。……」
    「レコードの機械は持ってるのか?」
    「レコード……レコードリーダー的な」
     レコードエアプ過ぎて変な機械概念が発生した。

    2025/09/20 10:13:35 | 55
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「アンタにもあるだろ? 思わず見ちまう物とか、集めたくなる物」
    青年は上機嫌だ。

    2025/09/20 10:16:26 | 56
  • 「ないが……」
     なかった。これに蒐集癖の類はない。

    2025/09/20 10:18:12 | 57
  • 「レコード……ああ、また珍しいアンティークをお探しなのですね。」

    ゆるり、反応する魔女。

    2025/09/20 10:19:07 | 58
  • @Lazhu369 勿論答える、と思う。
    あなたと10以上は違いそうな、正真正銘のガキだけど。

    あなたが安心する為の抱き枕、と言うより。
    少女を安心させる為の抱き枕、なんだろう。
    今度こそすやすやと眠り出した少女はほかほかのもちもちのふあふあ。
    もう1人の白くぬぼ、とした男が気に入るのも無理はない。

    それに酷く大人しいと来たら。
    そりゃあ、引く手数多みたいなもんだ。

    2025/09/20 10:19:10 | 59
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「プレイヤーね。持ってるよ。結構重たいけどこれさえあれば何でも再生できるから重宝してる」

    2025/09/20 10:20:13 | 60
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「そうか……。何か、ごめん」
    謝るしかなかった。ちょっと気まずい空気。

    2025/09/20 10:23:52 | 61
  • 「なるほど」
     プレイヤー。それがないと再生できない以上、持たない過半数にとって円盤に価値はない。
     焼却しようにもたいした業にもならず。
     であれば物好きに売るという形で残るのが道理か。
     勝手に一人で納得した。

    2025/09/20 10:24:34 | 62
  •  なんか謝られるとむしろ むっとした。
     が、平和におさめようとしての謝罪だろうし。
     そこにわざわざ噛みつくのも大人げない。
     結果、無言で流した。

    2025/09/20 10:28:43 | 63
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「まあ音楽が聴けりゃ媒体はなんだっていいけどな」
    付け加える青年。LDからハイレゾ音源まで何でも買うし、サブスクだって入ってるだろう。この世の中にあればの話だが。

    2025/09/20 10:31:07 | 64
  • 「随分と音楽が好きなのね。
    ……私も、ディスクを持っていた…様な気もするけど。」

    うろ覚えな様子。

    「私も音楽は好きなのだけどね〜」

    2025/09/20 10:37:06 | 65
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @pandora
    ウン百生きてると言われなきゃ胸を撫で下ろす。
    なあんだ只のガキじゃないかと安堵する。
    只のとも思わないが、無用な意地だ。

    「……」「ん……」
    「おやすみ、パンドラ」

    数度、何事かを言いかける様に口をもごつかせ、
    みっともなさに途中で止めようかとか過ったけど。
    深く息を吸えば胸が膨らみ、溜息混じりに囁いた。

    男を抱き枕とするには仄かに硬く、寝心地良いとは到底。
    一方で眠りについた少女の上等ぶりと言ったらない。
    酒精も相俟ってか段々に瞼が落ちて来て、
    それこそ子供めいた軽い寝息を立て始める。

    大人しいってのも今一つな印象。
    啖呵切って来たのは記憶に新しいし。

    2025/09/20 10:38:40 | 66
  • 顔のない少女 @ImFireThankYou
  • 街を突き刺す日差しと喧騒を浴びて、少女は目を覚ます。
    顔もないのに『目を覚ます』とはこれ如何に、という風情ではあるが、ともあれ。

    「この場所は賑やかね。この街の性質かしら。それとも巡り合わせ?」

    零れるように独り言ちて、上機嫌にクスリと笑う。
    物陰に居座って、行き交う人々の様子を眺めている。

    2025/09/20 10:39:58 | 67
  • キコ・ビスカイノ @komainuelse
  • @anera
    あなたが予想した通り、椅子で寝ていた男は起きていて、ホットドッグを食べていた。
    起きたのを見れば手をひらりと振って、あごをしゃくってテーブルを示す。皿があり、ホットドッグが乗っている。あなたの分らしいな。

    2025/09/20 10:42:30 | 68
  • シャルパス @id
  • 「24時間のうち、朝と昼はいらねえよなあ」

    ぼやいた。
    花も蝶もない人生など。
    いや、なくはないのだけれども。
    寄る辺は多ければ多いほどよく、
    そこにいくと眠れる華の多い時間は、
    自分にとって価値もなく。

    まずいコーヒーでも飲むか。缶のやつ。
    まともな缶に入ってるってだけで高いんだよなあ。

    2025/09/20 10:51:40 | 69
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • 「へえ、アンタも音楽が好きなんだな」
    自分のことなのに何故かうろ覚えなのが気になったが、そこはスルー。

    2025/09/20 11:04:22 | 70
  • "星の眼" @spherelord
  • 「此処は旧き文明の跡も多く。定住する民は其れらにも価値を見出しているのでございまする」

    「業さえあれば『さぶすく』なるサービスとやらも提供されるとかないとか」

    2025/09/20 11:05:00 | 71
  • シャルパス @id
  • 「一人ってのはつまんねえなあ」

    どうにも最近はそう思うことが多い。
    幾人かの顔を思い浮かべたりした。

    「やっぱ出張していいとこ拾うしかないのかねえ……」

    2025/09/20 11:10:12 | 72
  • 「まあ、私は演奏する方が好きなので。
    今、手持ちに楽器無いですけど……」

    何とも信憑性皆無な話。
    何かを弾くような素振りこそ見せるけど。

    2025/09/20 11:19:44 | 73
  • アネラ @anera
  • @komainuelse
    「……わ、朝ごはんまで。何から何までありがとう。」

    思った以上に大分お世話になっちゃったな、とこぼしながらぱくりと一口。
    しっかりとしたソーセージとパンの触感、ケチャップやマスタードの味わいを文字通り噛みしめながら。

    「んん~~~……おいしい!これで朝からしっかり動けそうだよ。。」

    唇の端から垂れたケチャップを指で掬い上げ、口元に運びながら。

    2025/09/20 11:20:26 | 74
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • すっとぼけているこの青年は魔女の話をすんなりと信じた。
    バイオリンを弾く姿が様になりそうだ。

    2025/09/20 11:40:43 | 75
  • 「演奏家。随分な文化人が生き残ったもんだ」
     感心したように零し、そちらへ視線を向けた。
    「何をやるんだ? ギターか、カスタネットか?」
     せめてバイオリンとか挙げろ。

    2025/09/20 11:42:26 | 76
  • Ristas @Ruruxisme
  • *鼻歌混じりにやってきた女*
    *喧騒の話題に少し耳を傾けた*

    2025/09/20 11:50:48 | 77
  • シャルパス @id
  • 「……ああ、演奏ってのもいいな。
     こう、雰囲気のある部屋、深夜に二人でさぁ……」

    2025/09/20 11:57:23 | 78
  • Ristas @Ruruxisme
  • 「あはっ、ロマンチックぅ〜。
     隣の部屋とか近所とかから
     うるせーってクレーム来そ〜!」

    *浪漫もへったくれもない!*

    2025/09/20 12:05:25 | 79
  • 巳然 @snake03
  • 「ふー…おはよう」
    「昨日は随分と楽しい夜だったぜ…」
    二日酔いにならなかった様子。

    「今日もここでお世話になっちまおうかな〜!」

    2025/09/20 12:07:03 | 80
  • シャルパス @id
  • 「昔はよく言われたもんよ」

    無論演奏の騒音がどうとかではなく、別の要因の騒音である。

    2025/09/20 12:15:05 | 81
  • シトロン @citron
  • 穴倉の鼠が今日も路地の片隅でチョロチョロしているらしい。
    石を燃やしている程度ではあるから、今はまだ無害。

    2025/09/20 12:18:43 | 82
  • 「みー」

    2025/09/20 12:21:38 | 83
  • Ristas @Ruruxisme
  • 「あは!盛り上がって激しすぎたやつだ〜」

    *からから*
    *何はとはいつまでも無い*

    *昨日勤勉にはたらいたことだし*
    *今日は適当な店下でだらだらしてよ*
    *昼から飲む酒は悪かないね*

    2025/09/20 12:23:11 | 84
  • 七竈 @happa
  • 「……まだ昼か」

    欠伸。のっそりと出てきて端のように腰かけた。
    目を閉じて火かき棒の音を聞いている。

    2025/09/20 12:25:19 | 85
  • 「ふふふっ、まあ、色々と。
    一通り演奏出来ますよ。」

    今はバイオリンを弾くような真似。
    一通り出来る、だなんて大言壮語を語ってるが…

    「深夜にロマンティックな演奏だって……クレームなんてさせませんよ。」

    2025/09/20 12:30:34 | 86
  • 冥き深海の静寂 @sayjack
  • 冷えた壁に背を預け、ぼんやりと立ち尽くしている。
    視線は通りを向けているが、何かを捉えているような様子はない。

    「………」

    2025/09/20 12:30:42 | 87
  • 「だいぶすごい奴だ」
     一つの楽器を扱えるまでにいくらか時間はかかるだろうに。
     それを一通りとなると、余程覚えがいいか、あるいは。

    2025/09/20 12:34:00 | 88
  • シャルパス @id
  • 「君とも盛り上がりたいところだけど」

    節操なしすぎる、声かけが……

    2025/09/20 12:34:35 | 89
  • やはり少女はせっせと塵拾いに励むんだろう。
    小石を見つけたら──口に入れるのはやめておいた。

    2025/09/20 12:34:47 | 90
  • 「昨日の相克芸人」
    「どうした、また負けたのか?」
     なにやら元気なさそうに見えて。
     一応声はかけてみる。

    2025/09/20 12:36:22 | 92
  • Ristas @Ruruxisme
  • 「あは!お兄さんとなら……いいよ……♡(程よく業を持ってるから)」

    *掠め取る気だ カスだから*

    2025/09/20 12:36:25 | 93
  • 蛇四寸 @12102
  • 「あ~らま」

    娯楽が。雨で濡れてしまって最悪と云うもの!
    でも好いか、此れにはいい加減飽いていたし。
    紙の本ってすっかり貴重なのですけれど!

    「その辺の塵芥と一緒に燃やしてしまったところで、最早何の価値も無いやね」

    屑籠に入れても構わない。地べたについと投げようが、無論。

    2025/09/20 12:36:56 | 94
  • 「……ふふふっ。」

    「……はぁ。」

    笑っていたが、小さく開いた口から溜息を漏らした。
    演奏のフリも止めて、手元の骨牌を弄ぶ。

    「……ここも、変わりませんね。」

    捨てられる本、欲に塗れた人……
    それから少し目を逸らし、目に良さそうなウサギでも眺めよう。

    2025/09/20 12:42:07 | 95
  • 冥き深海の静寂 @sayjack
  • 少々時間があった後、視線が声をかけた男に向く。
    自分のこととは思っていなかった。

    「……………」
    「ううん」

    普段のような覇気はなく、小さく首を振った。
    むしろ勝ってすらいる。感じる業は昨日より強いはず。

    2025/09/20 12:43:10 | 96
  • 目に良さそうな兎。

    2025/09/20 12:43:17 | 97
  • シャルパス @id
  • 魔女おじょうさんともいい夜を過ごせそうじゃないですか。
     いやあ元気になってきた。やっぱりこうじゃないと」

    2025/09/20 12:44:03 | 98
  • 巳然 @snake03
  • 「あ〜?
    なあにお前だけ上位ですみてぇな顔してんだ
    ここでは業が全てだぜ」
    この蛇、業だけは持ってる。

    2025/09/20 12:45:03 | 99
  • Ristas @Ruruxisme
  • 「あは!ま、夜に都合よく会えたらね〜」

    *なんせまだ日中、夜の話をするにゃちょっと早い*
    *口先三寸の安い約束なんて*
    *酒に溺れる夜にゃきっと忘れてしまうだろうな*

    2025/09/20 12:45:59 | 100
[黄塵街歌] ©2025 zmd