記憶

  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1
    梟といえば、思い浮かべるのは医者のすがただ。
    あれはきっと喜ぶのだろうと漠然と思う。
    世界が終わらぬこと。まだ続くこと。
    そこに未来があることを。

    「………」

    丸い瞳が、その顔を見上げた。
    また、じんわりと熱を持つ。
    だから帽子は必要なのだ。
    だけど、今は、それを被り直すこともしない。

    「……ひとりって、嫌いなんだ」

    ただ生きる。明日を迎える。
    その明日をただ過ごす。
    そんなことすらねずみは自信も確証もない。
    暗がりの寝床で隣にいるのはいつだって、空腹と、未来への不安だった。

    耳付きは個であって、群れではない。
    同胞たちはそこらにいたけれど、かれらだって決して、仲間じゃない。
    だからねずみは、長いこと、ずっとずっと、ひとりだった。

    2025/09/27 12:24:51 | 1
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1


    「でもね、…考えたんだ」
    「ただひとりだってことよりももっと、ひとりになる・・ことの方が、嫌いなんじゃないかって」
    「そう、思ってたんだ」

    あそこにあるもので、失うことがあるとしたらそれは自分ただひとつだった。
    結果として、あの狭い根城は、不安を溜め込む地でありながら、安息の地でもあったのだろう。

    まだ少しだけひりひりとする、赤らんだ指先。
    あなたの手に添えられたままのそれが、ちいさく、きゅ、と結ばれる。

    「だからね」
    「やくそくが、ほしい」

    別に莫迦なねずみじゃない。
    どうしてそんなこと、あなたが聞くか、わかってる。

    2025/09/27 12:25:22 | 2
  • SueFobia @SueFobia
  • @from65537

    「レムナント!」

    よじよじと柵をよじ登ろうとする。

    「はぁ……はぁ……」「見た、でしょ?」
    「世界はひとまず存続した」「それが良いか悪いかはさておき」
    「よって私は死なず、約束通り鍵を使わせてもらうわよ?」

    まだ少女は知らないのだ。知らないがゆえに、
    まだ力になれる未来があると信じていられるのだ。

    2025/09/27 12:25:35 | 3
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1


    「怪我してもいいよ」
    「泣きそうになってもいい」

    結局あなたは情深い。
    向日葵と麦わらだって、きっとそのことを肯定してくれる。
    それでいて売られた喧嘩からは逃げやしない。
    それが、本当はずっと、こわかった。

    「……帰ってきて」
    「ぜったい」
    「ひとりになるのも、するのも、いやだよ」

    だって。
    ねずみの【願い】は。
    本当に、たったひとつだけだったから。

    2025/09/27 12:26:02 | 4
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1


    ひとりの根城の方がよかっただなんて思いたくない。
    ましてや。

    「―――世界が終わってくれてた方が良かったなんて」
    「絶対に思わせないでくれるって」

    「やくそく、して」

    やくそく。
    それだってねずみにとっちゃ、そう意味のあるものじゃない。
    結局未来は不確かで、いつ突然、何が起きて突然途絶えてもおかしくないものだと思っている。
    けれど。

    「それなら」
    「……」

    「……いやじゃ、ない……」

    2025/09/27 12:26:33 | 5
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1


    なんて、さ。
    回りくどいこと言ったけれど、結局その言葉は、うれしいのだ。
    ほら、証拠に、ねずみの耳だってほんのり赤いのが、あなたからだって見えるだろう。

    番うことすら弱みになり得るこんな無法のごみ溜めが、あなたの言うように、少しくらい整えられたりするのだとしたら。
    …ううん。そんなことにならなくって、変わらない、ただのごみ溜めのままだとしても。

    …そんなこと、思う日が来るなんて思わなかったな。
    やっぱり未来って、何が起こるか、ほんとに全然、わからない。

    2025/09/27 12:26:57 | 6
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 随分と無警戒なネズミもいるな。
    珍しく装飾品をつけた耳付き。
    そう言えばあのロザリオがなにか、聞く機会も逃したな。

    「高い所から滑空して下でキャッチしてもらえばいいんじゃないか」

    それなら危なくないだろう。下の人以外は……

    2025/09/27 12:27:26 | 7
  • ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎ @from65537
  • @SueFobia
    「ああ」「生きてるな」「見たところあんたが根回ししたんだろ」
    重ねたコンフリクトの数、知らないわけではない。いくつかはしっかり目にしている。
    「──この世界は続く」「破滅するなら、旅に出るべきだと言っただろうな」
    「…終わる世界に記憶はない 何者にもなれやしない」
    首からかけていた鍵はもうない。

    「鍵は焼いた」「自由は自分で手にするものだと」「身勝手だが──あんたにはそれが似合うと思った」
    烏を屠った血が、べっとりついた手のひらの上。二つに割れた銀の鍵。

    2025/09/27 12:29:12 | 8
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • @souziya
    隣に立つあなたを見て、僅かに目を見開いた……が、
    やがて意図を察してニッと笑う。

    「あァ、そォだな。
     んじゃ、行こうぜ、相棒」

    あなたのほうへ、片手を差し出した。

    2025/09/27 12:32:50 | 9
  • @500w
  • ざり。磨り潰した靴底鳴らして、こちらまで。
    昼飯代わりに煙草でも吸おう。
    「ま、そらここいらも相変わらずに決まってるわな」

    2025/09/27 12:33:07 | 10
  • ナルベ @narbe
  • ここもずいぶんと静かになった。
    誰かが誰かを呼ぶ声にも、雑談の声にも耳を動かさない。
    時折頭を振るが、それだけ。
    まるで動く死体のよう。

    2025/09/27 12:33:18 | 11
  • スレイ @souziya
  • @Coyote
    にっとわらって、貴方の手を取った。
    「ん。」

    二人で歩き出すかもね。

    2025/09/27 12:34:57 | 12
  • 紅簾 @redberyl
  • 「やぁやぁ」
    「そうすぐには変わらんのかもな」
     多分? 梟の手が余程お急ぎでなければ。

    2025/09/27 12:36:36 | 13
  • SueFobia @SueFobia
  • @from65537
    「できる限りの……ことはしたわ」「仲間も増やしたし」
    「あ、でも連れていくのは2人で十分だけど……」

    戦って、集めて、交渉して。
    僅差の趨勢に、微力ながら寄与した。

    「でもそれだってあなたが居たからよ」
    「あなたが奮起させてくれなければ、私の物語は始まらなかった」

    あなたが盤上に立たせてくれた。その思いは変わらない。

    「…………焼いた?どういう風の吹き回し?」
    「約束が違うじゃないの」
    「それじゃ、あなたの記憶は……どうするっていうの?」

    そこまで云って、ハッとなって

    「いや」「それを考えるのが私の仕事よね」
    「どちらにせよ、次は私が助ける番よ」
    「何があったのか知らないけれど、少し前からそんな退屈そうな顔になって……」
    「あなたには到底似合わないもの、レムナント」

    未だ、浮足立っている。

    2025/09/27 12:37:17 | 14
  • ルカシ・ドラパ @hunter
  • 久しぶりによく寝た。
    ただしくは人らしく起きれたと言ったところだろうか

    「...【こんばんは】」

    2025/09/27 12:41:36 | 15
  • マール @song5
  • じーーーーーーーっ

    2025/09/27 12:41:43 | 16
  • 紅簾 @redberyl
  • 「昼だが……」

    2025/09/27 12:42:22 | 17
  • @500w
  • 「そらこの騒ぎの後でハイ圧政〜とはならねェだろうよ。
    曙光の狂信者共の始末に、ここいらの輩の回収だろ? 結局どれだけ寿命が伸びたかもわかンねぇし」

    暫くアバタバタだろうな。伸びた灰を落としながら、笑った。

    2025/09/27 12:43:22 | 18
  • ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎ @from65537
  • @SueFobia
    「鍵はもう使えないんだ」「だけど俺は鍵がなくても出ていける」
    「それが幻夢境の魔女の能力だ」
    過去に踵を返すように。
    あなたが新しい生を歩むように。
    「あんたが"達"と口に出した時点で決めていた」「どう転ぼうとも…友人ができたなら、それは掛け替えのない宝だろう」「そいつ以外にもいるんじゃないか?」「あんたのオトモダチは」
    自分だってそうだ。
    記憶よりも大事なものが見つかったとも。

    「あんたが面白いものを見せてくれたんでな」「ああ、うんと退屈だったが…まだ人間に期待してもいいかと思った」
    「…その名前も、俺にはもう要らない」
    残滓を示す、"レムナント"。

    「もう十分力になったさ」「名前には価値がある」
    「あんたが嫌じゃなければ、その名はあんたにくれてやる」
    今が門出の時だ。
    約束をやぶる身勝手を許して。

    2025/09/27 12:43:25 | 19
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • @souziya
    重ねられた手をそっと握り返して、
    あなたの歩幅に合わせ、ゆっくりと歩き出した。

    ふたりの冒険は、まだまだこれからだ!

    2025/09/27 12:44:44 | 20
  • 紅簾 @redberyl
  • 「まぁ。今日明日死ぬんじゃなければいい」
     欲しかったのは兄弟と話す猶予。
     梟が勝とうがここが勝とうが そこはそう大差はあるまい。

    2025/09/27 12:48:33 | 21
  • SueFobia @SueFobia
  • @from65537
    「……酷い男ね」「客の面倒はさいごまで見るって言ったくせに」

    裏切られたショックよりも、
    あなたが老獪な手を使う性質だったことに対する驚きが勝った。

    狡い、狡い男。ものは言いようじゃあないか。そんなの。

    「うそばっかりよ」「期待していいっていうなら」
    「もう少し笑ったらどうなの」「ていの良い厄介払いしちゃってさ」

    じわりと、目頭に熱いものが浮かぶ。
    拭っても拭っても、ちょっと止め処ないな。

    「あーあ」「あなたの価値に、なりたかっただけなのにな」

    あなた価値が欲しいわけではなかったのだ。
    あなたの価値なりたかった。

                  たとい奪われたとしてもね。
    そればっかりは、最後まで叶わなかったな。

    2025/09/27 12:49:29 | 22
  • イスルギ・ホタル @isurugi3
  • Mr.idiotおバカさんの墓を見下ろす。彼が望み通り逝けたことを願って手を合わせる。
    ……そして目に入った脅迫じみた文言。
    『四六時中見守っています。覚悟しろよコラ』

    「見なきゃよかった」
    「見なきゃよかったなあ!!」
    嘆き。

    2025/09/27 12:52:34 | 23
  • @500w
  • 「そうそう、少なくとも今日じゃねェなら良いさ」

    2025/09/27 12:53:06 | 24
  • @500w
  • @redberyl
    「──で、あんたこれから暇?
    これからッて言うのは長い目で見て多少の暇があるかを聞きてェんだけど」

    なんて、世間話。

    2025/09/27 12:53:57 | 25
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus
    君の言葉を待つ。
    答えはきっと、分かっていた。
    分かっているのに、こんなに不安だった。
    俺は随分、弱くなってしまったようで。
    君にほんのわずか拒絶されることが、怖くて仕方がなかった。

    「……うん。」

    一人が嫌いな事、知っている。
    君はずっと寂しがりだった。
    近寄られて鬱陶しいと思ったのが最初の頃。
    二回目も拒絶して、見せた悲しげな顔に。
    こいつはどうやって生きてきたんだ、なんて疑問を抱いたのも覚えてる。

    いつしか、いつからか。いつからだったんだろう。
    そんな顔をさせたくないなと思った。
    君の眉がほんの少し下がることが耐えられなくて。
    だけれど下がってしまったら、帽子なんかで隠さないでほしいと思って。

    別にいつ死んだってかまわないと思ってたのに。
    死にたくないなとすら思った。
    お前と離れてしまう事が、お前を悲しませてしまう事が恐ろしかった。
    お前は、俺をまるっきり変えてしまったんだ。

    2025/09/27 12:56:46 | 27
  • 紅簾 @redberyl
  • @500w
    「夜は貰った酒を兄弟と飲んでわちゃわちゃする予定はあるが」
    「それ以前かそれ以降はわりと暇かも」
     まぁまぁ暇そう。もう業を集める必要もないので。

    2025/09/27 12:56:57 | 28
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus
    「……そうだな」
    「…きっと、失うのが怖いんだ、人は。」

    ひとつひとつ、君の言葉を聞く。
    元から何もないより、何かあったはずのものを失くす方がずっと辛い。
    ある日寝床に一人分の温もりしかなくなることが、どれほど恐ろしいか。
    もう失わずに済むことが唯一の希望であると抱きしめて、
    冷えた床の上で寝るその苦しみが。

    「…約束か。」

    そんなもの、こんな世界じゃ何の役にも立ちやしない。
    ここで生きてりゃ誰もが知ってる事に。
    君が、意味を見出したというのなら。
    ……好きな女が、そう願ってきたんなら。
    一体だれが、断れるって言うのか。

    「…うん、わかったよ。」

    添えられた手を、きゅっと握る。
    きっとこれから先も、喧嘩をしては傷つくだろう。
    誰かに心を割いては、泣いてしまうだろう。
    その度に君を悲しませてしまうかもしれない。
    もしかしたら、怒らせてしまうかもしれない。


    だけれど、俺が帰る場所は。
    あの青い空ではないから。


    2025/09/27 12:57:06 | 29
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus

    「……カヤ。」
    「元気な時も、怪我したときも。」


    健やかなる時も、病める時も。


    「どうしようもなく舞い上がった時も、泣きじゃくっちまった時も。」


    喜びの時も、悲しみの時も。


    「今よりよほど暮らしが楽になっても、逆に苦しくなっても。」


    富める時も、貧しい時も。


    「…いつだってお前の事を想って、お前の顔を浮かべて」


    これを愛し、敬い。


    「───必ず絶対、お前の下に帰ってくるから。」


    その命ある限り、真心を尽くすことを。



    2025/09/27 12:57:36 | 30
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus






    「────俺の、家族になってください。」


    ────誓います。





    2025/09/27 12:58:13 | 31
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus



    …少し屈んで、君と同じ視線。
    君も同じ気持ちであってくれたなら。

    ……その唇に、誓いの口付けを落とすのだろうな。

    2025/09/27 12:58:42 | 32
  • ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎ @from65537
  • @SueFobia
    「おい 泣かせたいわけでは…」「……参ったな 昔からあやすのは苦手なんだ…」

    「この街にとどまるのも悪くはないと思ったんだ」「だけど、俺にはやらなきゃいけないことがある」
    「思い出したんだ」「人間だった頃のことを」
    ぎゃあぎゃあ喚く、赤目の烏はもういない。
    「思い出させてくれたのは あんたなんだ」
    誰かのために、世界のために。どうしようもない体を抱えて、夢の中へ駆け出したこと。
    「それは掛け替えのない価値だろ」
    男は幻夢境の魔女。そしてあるいは、或る世界では魔術師とも呼ばれていた。

    「…名前は目印」「名さえ覚えていれば、いつか巡り会える」
    あなたの涙を手で拭うだろうか。拭わせてくれるだろうか?

    「俺は幻夢境の魔女 ランドルフ・カーター」
    「未知なるカダスから、歩き果てて───ここにやってきたんだ」
    少し上がった口角、色違いの双眸が、あなたをしっかりとらえている。

    2025/09/27 12:59:24 | 33
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 見られてるな……鳥に………

    「……高いとこ行って、飛んで来い。」
    「受け止めてやるから。」

    仕方のない奴だ、お前は。

    2025/09/27 13:00:14 | 34
  • @500w
  • @redberyl
    「あァいいよいいよ、構わねェ。どォせ今日明日の話じゃねェし酒盛りの邪魔もしねェ」
    「ちょっと頼み事があってさァ、オニーサンを助けると思って聞いて欲しいンだが」

    あなたなら何があっても強かそうではあるし。
    頼み事なんて大層な文言だが内容はそうでもない。

    「今、梟の方に種植えててさ。そいつの面倒ッつーか偶に様子見てくんねェかなって」

    2025/09/27 13:02:26 | 35
  • Aegialeus @Delta263
  • 「そういえば もう ゴウ あつめる ひつよう ないの かな む?」

    世界が終わるはずなのにのんびりしている。

    2025/09/27 13:04:08 | 36
  • フラン @caiber
  • *とてとて、まだ歩き回る姿*
    *旅に出るのが今日中のどこかだとして*
    *だから、それまでには見つけなくては*

    *まだ見つけていない共謀者たち*
    *企みとは別、何かしらの縁のあったひと*
    *それから、あとは*

    2025/09/27 13:06:25 | 37
  • クゥルン @9loon
  • 瓦礫の端っこ、バケツの傍でぽてっと横たわってる。
    意識がなくなるまでずっとシャボン玉を飛ばしていたのだろう。
    力尽きた…わけではなく、普通に眠っているようだ。

    相変わらず丸くなっている様子はピンクの毛束の塊だ。

    バケツいっぱいに作ったシャボン液はまだ残っている、勝手に遊んでも大丈夫。

    2025/09/27 13:08:29 | 38
  • 紅簾 @redberyl
  • @500w
     わざわざ植えて気にしたものを見られないというのはつまり。
     旅のご予定、かね。

    「おや……いいね。場所は?」
     ぜんぜん軽いノリで了承した。

    「……あの……あれだろ」
    「水を……ごく稀にやったりするといいんだろう? しらんけど」
     これはわりとやる気に満ちているが 植物エアプなのが見て取れるだろう。不安。

    2025/09/27 13:11:24 | 39
  • SueFobia @SueFobia
  • @from65537
    「…………」「未知なるカダスから」
    「ランドルフ・カーター」

    それが偽りでないのなら、皮肉な話だった。
    どちらにせよ、此処が交点で……
    それが再び糾える見込みは、初めから目途が立たなかったわけか。

    お人好し・・・・なのね、カーター」

    涙を拭われる。あなたを見上げる。

    「忘れないわ、あなたのことを」
    「だって私は」「ここで生まれたの」

    何もないスーはもう居ない。

    「────私の本当のなまえはメアリィ」
    「あなたも、忘れないでね」「カーター」

    目的がなくなって、産声のように少し泣いて、
    それがひとりで始めたわけでない記憶が、最早ただひとつの絆だった。

    2025/09/27 13:11:29 | 40
  • @500w
  • @redberyl
    そのつもり、らしい。
    曙光の言う終末は気に食わなかったが、梟の締め付けも色の無い生活も肌に合わない。
    かと言って鼠の集う願いとやらも信用出来なかったものだから。
    要は爪弾き者なのだ、これは。

    「ン? あー。その辺ァ梟んトコに居る植物マニアに聞きゃ大体分かる。
    根無し草が埋めてった所だとか言えばある程度覚えてンだろ」

    何とかなっても、ならなくてもいい。
    選択では無く結果に意味は宿るから。

    2025/09/27 13:14:33 | 41
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 力尽きたモップも転がっている。
    あいも変わらず無防備な休息だ。

    シャボンがあるな。後で少しだけ触ってみるか。
    世界は明日も続くようだから。きっと色々な経験をしたほうがいい。

    2025/09/27 13:16:32 | 42
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 党首の言葉を聞いて、その後になってようやく寝た男は目を覚ます。空を見に行けばそこに最早あの災いの色はない。
    空による終末は少なくとも払われたらしい。
    「これで、幸福を得る猶予が人々に与えられたなら、これもまた良し、かな」

    2025/09/27 13:21:19 | 43
  • ⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎ @from65537
  • @SueFobia
    「名前を忘れなければ」「名前を喪わなければ」「いずれまた巡り会う 絶対にだ」
    *わたしたちはそうやって、名を交わして、織り成し、つむいでいくの。
    「……本当はあんたにくれてやりたいものばかりだ」「俺が魔女でなければ──きっと…違う道もあっただろう」
    *そっと壊れ物に触れるように手を握る。それから、あなたの手になにかのこしたかしら。
    「…だが、そうであったなら こうして交わることもなかった」「運命は繊細な糸だな」
    *それはふたつに割れた銀の鍵。

    「もし…もしそれが直せたなら」「直すことができたなら」「俺はあんたに会いに来る」
    *それは立派な魔女の証拠。
    「あんたにまだ期待したいんだ」
    「メアリィ」
    *孤独な海を恐れたある少年は、かくしてまた、記憶を探す旅に出る。
    *あなたの手に残った残滓と、記憶の波しぶきが、わたしたちの絆。
    *三千世界の烏を殺したら。
    *その時はあなたの気持ちに応えられるでしょう。
    *ああ、お互いに。なんておひとよし。

    2025/09/27 13:21:25 | 44
  • 紅簾 @redberyl
  • @500w
    「あぁ、彼か。植物マニアがいるしまぁ大丈夫だろう。任せておけ……」
     サムズアップ。若干の他力本願が滲みつつも まぁ任された。

    「まぁ場合によっては俺もこの街を出るかもしれんが……」
     梟首のスタンスによっては兄弟連れて逃げちゃうのかもしれないので。
     いうてこれだけ支持されてるなら、悪いようにはされないだろうし。
     街を出る可能性はだいぶ低いのかもしれない。

    「……見つかるといいな、海」
    「海だけでなく色々と、面白い景色も」
    「幸い、価値のないものは上に吸い込まれてったようだし」
    「今まで砂に埋もれてた色々がいくらか見つけやすくなってることだろう」
     希望的観測と、旅路への祝福を。
     砂に埋もれた世界、『価値がない』の筆頭はまぁ地表を覆う砂だろうと。

    2025/09/27 13:23:09 | 45
  • フラン @caiber
  • 「ん」
    *ひとつ、探し人の顔をまた見つけ*
    *立ち去るより先、声を掛けねばと歩いていきましょう*

    2025/09/27 13:24:30 | 46
  • @500w
  • @redberyl
    「そうそう、滅多な事ももう起きねェだろうし」

    任せた。

    「そん時ァそん時だなア……案外俺もスグ飽きたとか肌が合わねェだで戻ってくるかもしれねェし。
    先の事なんざ誰にも分かんねェよ」
    だから、今は口約束でいい。
    もう一人くらい同じことを頼もうと思っていたのだが、そちらは生憎と見付かることも無さそうだったし。
    そんなものだ、縁なんてものは。

    「廃墟暮らしでコッチと交易すンのもアリかもな。海の水まで無くなってなけりゃ良いが」
    「ま、そういう訳だ」

    2025/09/27 13:26:39 | 47
  • SueFobia @SueFobia
  • @from65537
    その手を、握り返す。少女の手は小さく、少し震えていた。

    「…………うそだとしても」「信じてあげる」

    だってそれだって負荷だ。そしてそれこそが価値なんだ。
    あなたが教えてくれたんだ。
    あなたから全ては始まったんだ。

    「期待、裏切らないように」「もっと価値を積み上げるから」

    手を繋いだのが、あなたからなら、

    「今度は約束」「まもってよね」

    手を離すのが、少女のさいごの役目だ。
    その手に残された、壊れた銀の鍵を手繰り寄せて。

    「その時まで」「さよなら、カーター」

    さよならを言うのが、最後の価値負荷なのだ。

    2025/09/27 13:27:04 | 48
  • 雅尾 @kltkrt
  • 得た猶予使って再びとこの地に。
    今は一人か、二人か──さておき。
    愛着ある地にはやはり戻りたいもので。

    いつものように紫黒が周囲へと。
    色々と、思案する間もあったやも。

    2025/09/27 13:27:10 | 49
  • 凹赫 @NMMDDM
  • 「は~終わんねエのカ……ケハ、ハ」
    「デッケー肩透かシ」

    2025/09/27 13:27:46 | 50
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「おや、フラン。おはよう!
    …いや、この挨拶はおかしい時間帯かな?まぁ、良いか!」
    いつもの笑みで手を振る

    2025/09/27 13:28:28 | 51
  • フラン @caiber
  • @bigbigevi
    「ロウ」「……願いの、こと」
    *言い淀む間*
    *対価は願いの実現に向けた尽力と思い*
    *果たして、皆の願いを実現に導けたかどうか*

    *ただ生きたい、という人々の願いはどうにか*
    *曙光の勝利だけは阻みましたが*
    *皆の幸福、そういう願いは、どうでしょう*

    「叶え、られた?」
    *少し、そういう負い目がありまして*
    *どうだったか、と問うのです*

    2025/09/27 13:30:03 | 52
  • フラン @caiber
  • *挨拶、返すか悩んで*
    *挨拶なんて限られた相手にしかしないものですから*
    *……まぁ、自分からはしなかったでしょう*
    *応答を返す袖の揺れ、これくらいは良いでしょうか*

    *なんせ、まぁ。*
    *貴方のことは嫌いじゃないので*

    2025/09/27 13:33:46 | 53
  • マール @song5
  • ぱぁああっと笑顔になって
    めーーーーーーーーーっちゃくちゃ高い所に登っていく

    2025/09/27 13:34:18 | 54
  • 紅簾 @redberyl
  • @500w
    「戻ってきたら土産話、期待してるよ」
     街の外は通ってきたが、だいぶ景色も変わってそう。
     ずっとここで暮らしていた人間が外をどう見るのかも興味深いところ。

    「交易。いいね、……楽しそうだ」
     まだ曙光のほうには物資がごまんとあることだろう。
     他の街とやり取りできれば、行き来できる新しい道になるかも。

    「水なんか価値あるに決まってるし……」
    「海を見るためにそれだけの業の男が旅立とうってんだから」
    「海にはもっと価値がある。……きっとまだどこかに残ってるさ」
     水がないと生き物は生きていけない。瓦礫や砂より価値はある。
     であれば、海もきっと。

    2025/09/27 13:36:37 | 55
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 「俺を過信しすぎてる」

    自殺する高さだろそれは。

    2025/09/27 13:36:41 | 56
  • 黒子 @hazy
  •  物陰から少し覗くような格好で。
     何を見るでもなく、ぼんやり。

    2025/09/27 13:36:56 | 57
  • 黒子 @hazy
  •  ……めちゃくちゃ高いとこにのぼっていくのは流石にちょっと見た。

    2025/09/27 13:38:24 | 58
  • @500w
  • @redberyl
    「覚えてたらネ」
    無価値とされたものが吸い上げられた後の世界。少し、想像がつかない。
    今のうちカメラでも買っておこうかな、とは頭の片隅。

    「だろ? 世界がどうなるかわかんねェ以上、アクション新手の事をするなら今だし。
    業の者にしちゃア俺は半端だけどな〜〜ハハ……」
    「期待しとくとするよ」

    出るなら騒ぎの熱が残っているうち。
    幾らか忘れの無いように、夜にでもかな。

    2025/09/27 13:41:57 | 59
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • @caiber
    「うん」
    肩をすくめながら、また一度だけ空に視線を向ける。曙光によって引き起こされる終末は回避された。
    あの吸い込んでしまう様な空はない。

    「だから、そんなに負い目を感じる必要はないんだよ」
    言い淀んだ貴方の心境を思い、まずそう言うだろう。
    「死にたくないと思う人が多かっただろうし、それとは違う願いを持っていた人も、終末が遠かったのならば、叶う猶予が生まれた。
    多くの幸福は為されたんだ。あんなに大きな人々の不安が払われたんだから!」

    それは、どこまでいっても男の本音。
    人々の命が救われたならばそれで良し。幸福を選ぶ自由も、勝ち取る自由も、皆の手にはあると思うから。

    「だからさ、貴方も胸を張ってね。結果としては、空は梟のものだったけれど。ここの願いがあんなに束ねられていたのは、貴方の努力だから」

    2025/09/27 13:42:01 | 60
  • 雅尾 @kltkrt
  • あれは……大丈夫か?
    互いに宜しくない気がするが。

    2025/09/27 13:42:26 | 61
  • R・D @RD
  • 「…………」

    向日葵を見る。墓を見る。
    言葉はない。去った者に掛ける言葉を殺し屋医者は持たない。

    2025/09/27 13:43:27 | 62
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 行動で返ってきた返事、それに男はニコニコしている。
    嫌われていなくて良かった!

    2025/09/27 13:44:21 | 63
  • ラァジュー @Lazhu369
  • @pandora
    綺麗と云うには頼りない薄明りでも、
    蝋から零れ落ちた、か細い灯りでも。
    箱の隙間に覗き込む、君の赤い瞳が美しいから。
    思い描いた理想に遠く及ばずとも、尽く綺麗になる。

    「綺麗なのは……」
    「あんただけど」

    試金石に罰を付ける役柄だった筈なのに。
    蚯蚓のたくった丸だかを曖昧に記してく。
    照れ隠しに首を掻いて、寧ろ、あからさまで。

    澱み霞んだ白に、鈍く燦めく金の冴えるそれが、
    宛てがう小さな手に較べ、一回り太い手首に嵌まる。
    少女が難儀する姿から、自らの腕までを順に見遣って笑んだ。

    「綺麗だね」

    飾り付けた腕首同士を戯れに擦り合わせ、
    仄かに小気味の良い音が鳴り響く。
    鳴ったかと思えば手を握ってる。

    「帰ろう、曙光に」

    二人して遊ぶ様に継ぎ接いで、
    世界を美しいもので満たしてく。
    時の砂が僅かでも、普段の鈍間な足で帰路を辿った。

    途中寄った屋台で油條を買って頬張る。
    油っぽくて甘ったるくて腹に溜まる奴。
    帰りすらも楽しみ尽くしたいんだ。

    2025/09/27 13:48:59 | 65
  • 紅簾 @redberyl
  • @500w
    「そんなあ」
     まぁ覚えていたらでいい。
     実際、カメラあっても楽しいかもな。今の景色はきっと今しかない。

    「そうだな……いいタイミングだ。頑張れよ」
     梟もまだ動かない。物資の高騰もまだ。
     だれもまだ なにも整理がついていない。
     だからこそ、今動けるだけの熱を持ってる奴が強い。

    「いうてこの街じゃかなり上位だったろうよ……」
     半端と自称しようが、無視できる量ではなかった。
     あるいはここじゃない他の街にはもっと業を持つものも居るのだろうかね。
     怖いもの見たさちょっと出てきたな。

    2025/09/27 13:50:34 | 66
  • SueFobia @SueFobia
  • 話すべきは、話した。涙を拭って、高台から降りる。

    2025/09/27 13:51:38 | 67
  • フラン @caiber
  • @bigbigevi
    「うん」「わかった」
    *盟主の言う通り、たしかに自由はこの手にあります*
    *自由を奪う最大の原因は終わりを迎え*
    *なら、与えられずとも掴み取れるもの*

    *そしたら、子鼠は今が幸せでありました*
    *共謀者のいくらかも、同じ気持ちであったと思います*
    *嫌いな顔いくつか、あれらも幸福ではあるのでしょうか*
    *全部まとめて、叶っていれば良いですし*
    *きっと、その猶予はありますから*

    「ロウ」「ありがと」
    *憂い晴れれば、伝えるべきことを伝えましょう*
    *子鼠の、貴重な感謝の言葉であります*
    *けれどそれだけの理由がありますから*

    2025/09/27 13:51:41 | 68
  • SueFobia @SueFobia
  • そうして骨牌を切り……梟首会へ帰ろう。

    2025/09/27 13:55:12 | 69
  • @500w
  • @redberyl
    この男がそれだけマメで真面目なら良いのだけど。
    ただ、塵の少し晴れただろう今は壮観かもな。

    「モチロン」
    今になって怠惰に浸るのは味気ない。

    「どうかな。まァ、あんた他人にそう映るンならあながち、なんだろ」
    「これから先も業が必要になるかは分からねェが……まあいいや」

    先は先。これからは、これからだ。
    さて、頼み事はしたし、先の方針も概ね決まったし。
    そろそろお暇しようかな。

    2025/09/27 13:56:38 | 70
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • @caiber
    ある意味で、生きるも、死ぬも、選ぶ猶予が生まれた自由。空は我々を奪わない、空もまた誰の物でもなくなった。
    こうなる事で、自由の意味を改めて知った気がした。

    夢を叶えた者がいた、夢を追う者がいた、そして夢を叶えにいく者を見ている。
    自由を掲げた同志達、彼等に幸あれ。叶う事を男は祈っている。
    そうして、これからの幸福を祈る猶予だって出来たのだから。

    「──ここは、どういたしまして、かな」
    なので、自由を提案した貴方への敬意も込めてそう返そうか。それに、貴重な感謝は受け取らねば勿体ない!
    「私からもありがとう、フラン」
    「お幸せに」

    2025/09/27 14:01:11 | 71
  • 凹赫 @NMMDDM
  • 「フツーに終わルつもリだったかラ」
    「なーンも考えテねえナ……ココも、割と静かニなっちまッタし」

    2025/09/27 14:02:49 | 72
  • 紅簾 @redberyl
  • @500w
    「あぁ。……積んだものはそうなくなりはしない」

     お暇しそうな気配に頷き。
     これが永劫の別れかもしれんし、そうでもないかもしれんが。

    「君の旅路に、楽しいものがいっぱいあるといい」
    「じゃ。またな」

     あえて後者の挨拶を選択し、離れていったかも。
     植物マニアに、植えた場所を聞きに行っちゃお。

    2025/09/27 14:07:10 | 73
  • フラン @caiber
  • @kltkrt
    *面のない顔、見れば寄る子鼠の姿があります*
    *おまえのことは嫌いでありますが*
    *もう、幾度となくそう示したことでありますが*

    *子鼠は本当に甘っちょろいガキでありましたから*
    *願いがあって、己と反することなく*
    *それでいて、恐らく誰かに対するもの*
    *そういう者のこと、どうしたって気になるのでした*

    「自由、は」「叶えた」
    *派閥としては、恐らく梟首の勝利であったと聞き及んでおります*
    *別に子鼠はどちらが勝とうとも良かったものではありますし*
    *盟主に、その手の中にあると言わせてやったのです*
    *おまえらなんかの力なぞなくたって*

    *……と。まぁ、そんな喧嘩腰の言い方*
    *言い放つのは、だからもう好きにしろという様子でありました*
    *おまえのことは、やっぱり、嫌いでしたが*
    *バカな子鼠なので、無視というのが出来ないのです*

    *たとえおまえでも*
    *……誰かのことを想うおまえは嫌いじゃあなくて*
    *そういう時は、あんまりおれを嗤ってるように見えないから*

    2025/09/27 14:08:27 | 74
  • @500w
  • @redberyl
    「応、じゃあな」

    軽く手を振り。
    明日の先が別れになるかは、誰も知らない。
    だからこその旅路であったとか。

    2025/09/27 14:10:52 | 75
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1
    誰しもに、そうしてきた。
    同胞ならば、誰しもに。

    日々の大半は、己のことばかりで何の余裕もありはしない。
    そこいらの雑草だって食む。それすら食事としなければ、きっともう、とっくの昔に死んでいた。
    それが時折、ごく稀に、上等な食事にありつけることがある。
    その安全さえ確認すれば、ねずみはそれを配って回る。
    どうせこの身体は、もう大きくなどなりはしない。
    ねずみの食べるものなんて、雑草があれば事足りるのだし。

    それら全てが打算である。
    打算を以てでしか、誰かと接したことはない。
    ねずみにあったのはそれだけだった。

    だからそれすら否定をされた日、ねずみはひとりで泣いたのだ。
    硬すぎると無理矢理口に入れられたジャーキー。放られた小鳥の骨。
    それらは何の打算もなかった。
    泣きながらねずみは、そんなことを思ったのだ。

    大きな耳に、その声が届く間、きっと。
    そんなことを、思い出した。
    そんなことを、思い出していた。

    あなたと、ねずみの、視線が揃う。

    2025/09/27 14:12:40 | 76
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1



    悲しみ深い時も、喜びに充ちた時も、
    共に過ごし、愛をもって互いを支え合う。

    何も持たない小さなねずみだ。
    上背もなければ、力もない。
    打算を向けることあれど、打算を向けられることはない。

    それでも。


    ────……うん ── 誓います


    それならば、確信を持って誓えるのだ。

    こんなねずみでも、誓えることって、
     …この世に、ほんとうに、あるんだな。


    2025/09/27 14:13:08 | 77
  • 黒の依代 @KarmaDreamer
  • 「…………。」
    ある程度を目に焼き付けて。
    己も征く。
    もう祈りも必要ないだろう。

    2025/09/27 14:13:19 | 78
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1


    だから、ねずみの声は、上擦って。
    静かに瞼を下ろしたら、ふたつ、影が重なった。

    ねずみの尾が揺れ、もうすこし。って。
    また、あなたの元へと伸びていく。

    その尾に巻かれたリボンって、怪我もしてないねずみには本当に必要ないものなのだけれど。
    いつまでも結ばれたまま、解かれない理由って、…あなたも、おんなじ、なんだろうな。

    2025/09/27 14:13:41 | 79
  • @500w
  • 「まァその辺は次の終末までのおあずけッてこったろ。
    まーだ寝惚けてる野郎が居るか、どうだかは知らねェが」
    そのうちの先で、また賑が戻るかもしれないし、どうだか。

    2025/09/27 14:13:52 | 80
  • ナルベ @narbe
  • やがて、腕の支えもなく少女はばたりと地面に寝転がった。
    痛みも音もなく、ただ頭の中で色々なことを考えながら、
    眠くなるか暗闇が訪れるのを待つだけ。

    2025/09/27 14:14:00 | 81
  • フラン @caiber
  • @bigbigevi
    *お人よしの共謀者へ*
    *おれらは勝手に、幸せになりますから*
    *どうか、貴方の望みも叶いますように*

    *子鼠もまた、己と反しない限り*
    *願いある者、全ての願いが叶うことを願っております*
    *邪魔さえされなきゃ、多くの人が幸せであって欲しい*
    *だって、そういう姿は嫌い・・じゃありませんから!*

    「うん」「おしあわせ、に」
    *お幸せに*
    *別れの挨拶とも違う言葉*
    *子鼠の想うところ、詰め込まれたような言葉*
    *ああ、たしかに良い言葉だと思いました*

    *別れの言葉代わり、そう告げて*
    *貴方の名前と、願い、そしてこの言葉*
    *胸の中にしまっておきましょう*

    *あとは背を向けて、もう会うことはないとしても*
    *ちゃんと、それは生きているでしょうから*

    2025/09/27 14:17:21 | 82
  • 凹赫 @NMMDDM
  • 「ま、静かなMETROこれはこレデか」
    「ツマんなクなったラどっか行くカ、ケハハ」

    2025/09/27 14:22:14 | 83
  • 「よし」
    宴で使えるテントやらなんやらを設営完了

    2025/09/27 14:23:20 | 84
  • @500w
  • きょろ、と周囲を見やる。
    「……ッぱいねエか」

    2025/09/27 14:26:54 | 85
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus
    誓いの言葉に、口付けで封をして。
    その言葉がどこにも転がらぬよう、溶けて消えてしまわぬよう。
    唇を合わせるだけの、子供だましのそれは。
    だけれど、今までのどんな触れ合いよりずっと、幸福だった。

    伸びてきた尾に、こちらも尾を交じわらせる。
    解けないくらいに纏わりついて、そうしたら。
    君とこれのリボンの位置は、きっとちょうど同じ場所。
    いつまでたっても解かれないそれが。
    二人の未来を、明示するものであったらいい。

    「……………」

    唇を離すタイミングを失って。
    名残惜しさに苦しみながら、ようやく顔を離して。
    ……きっと顔は真っ赤だろうな。すぐに逸らしてしまうのだろう。

    「……じゃあ………」
    「……新しい寝床、探しとくから……」

    梟が用意してくれるかもだけど、そうじゃなかったら。
    どっちの塒も、二人で暮らすには狭いだろうからな。

    「………これからもよろしく。」

    それだけ、告げて。
    尾を解けば、この物語は、あとは。
    この世界に生きる彼らだけのものに、なるのだろうな。

    2025/09/27 14:29:53 | 86
  • 別れの挨拶なんて柄ではない。
    自由はもう有るだろ宣われたらそれは確かにそうで有って、ならもう此処に留まる必要も無かった。
    必要最低限の荷物を引っ括めて背負えばそのまま出口の方へ。
    宛先は無い、行く先も知れない、ただ何処かに消えるだけだ。

    「ま、悪くはなかった」

    誰に言うでもなく、誰かに聞かれる訳でもない本音の独り言。
    言えばもう蛇蝎の如く嫌われようとした女の姿は無い。
    何処へ消えたか、何れ程生きるか、どう生きたかはさて、これから決まる。

    2025/09/27 14:34:36 | 87
  • 雅尾 @kltkrt
  • @caiber
    寄る影あれば自然と、双眸はそちらに。
    はてなんの用かと思案巡らせていれば強気な声。

    「………ふっ、く、…くく」
    堪えきれなかったらしい笑みが口端から漏れ腹を抱える。
    馬鹿にしてんじゃない。単にそれを己へと報告に来た事が愛らしいなと思っての事。

    「は、はぁ……あー、そうかい」
    「ま、そりゃそうだろな」
    「誰かの力借りてなるもんじゃねぇしな、自由は」
    別に意外でも何でもない。自由はその手に。

    分かりきっているからこそこちらは天へと願わず。
    この地でも不自由ながら自由に生きてきた者としての理解があった。

    「手前はずっと、"自由"にしてただろ」
    周り見て、人見て、好きに近寄って、好きに誘って。
    誰かの嫌悪も、好意も、無関心も自由好きにとさせていた。

    何にも変わっちゃいない。何にも変えちゃいない。
    だから言われずともと瞳細めて笑ってみせるのだ。

    「お前らだってそうだ。ずっとな」
    「その首には縛る首輪もねぇし、その足にも縛る枷はねぇよ」
    この地から出歩いた事も自由な意思があるからこそ。
    誰に言われずとも、最初からそうだった。

    2025/09/27 14:34:59 | 88
  • マール @song5
  • やがて姿がわかるかな〜くらいの高さから鼠に向かって飛び込む鳥

    多分大丈夫です滑空はできるので
    すっごい勢いで胸元に突っ込んでくる程度ですね

    2025/09/27 14:35:41 | 89
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • @caiber
    「ふふ──」
    嬉しそうに、主語もなく子供の様に笑う。

    小さなただ1人の貴方よ、勝手に幸せになる貴方よ、幸あれ。
    業に満ちた、男はそう願う。

    他者の願いが叶う事を祈ることは、明日への不安に満ちたこの時代にはきっと簡単ではない。
    この中を生きてきた、これからも生きて、そして自分の道を選ぶ貴方の望む幸福は、きっと尊い。そんな貴方に、最大限の敬意を。

    故に、男は変わらず幸福を願うのだ。隣を歩く人がいる貴方に、昔から言われている明るい道を見送る言葉。
    男は忘れないだろう、貴方の宝物の名前を。
    男は見送るだろう。背を向ける時までちゃんと、行く時までちゃんと、旅立ちを──

    「忍びぬいた人たちは幸いである…古い言葉だけれどね。この日に辿り着いた貴方は、報われる。幸福を見れたよ──」

    2025/09/27 14:36:29 | 90
  • フラン @caiber
  • *まだ、まだ。人を探す影*

    *今は他所を巡っている者だとか*
    *もう既に、一足先に旅に出た者ですとか*
    *彼らは、探す必要はないとしても*

    *空虚の中に過去の自分を見出してしまった、かれや*
    *言葉の交わしておきたい同胞だとか*
    *あぁ、まだ。旅立つ前に探さなくては*

    2025/09/27 14:37:19 | 91
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 「まじで躊躇なく跳びやがって……」

    凄まじい勢いで突っ込んでくる鳥を。
    正面から受け止めてはお互い体を痛めるから。
    その体を両手で掴んだら。ぐるん、とその場で大回転。
    滑空の力が回転の力に変換されてその場で何回もぐるぐると。
    ひと時、ダンスのようにそうなって。

    「……アホ、落としたらどうする。」

    ようやく勢いを殺しきれたら、片手で抱き上げたまま。
    げんこつ一つ落としてやるか。

    2025/09/27 14:39:35 | 92
  • フラン @caiber
  • *一瞬、見えた赤い髪*
    *ついぞ言いそびれ、今だってもう、見えなくなったのでしょうか*
    *言わねば気が済まぬから、珍しく声張り上げて*

    「願い」「自由の願い、は!」
    「おまえ、の」「言葉を、聞いて」
    「おれ」「良いって思って、真似、した!」
    *共謀者たちを募ったのは子鼠ながら*
    *その発端、そもそも自由という表題に至った*
    *その原点はおまえなのだと*

    「だから」「ありがと!!」
    *貴重な感謝、しかし業にすらならない無価値な言葉*
    *さて届いたかどうか、そもそも聞く理由もありませんし*
    *聞こえていようが、拾う価値なぞありません*

    *その上で*
    *勝手に言って、勝手に気が済めば良いのです*
    *お互い、自由に、好きにやりますから*

    2025/09/27 14:41:46 | 93
  • 雅尾 @kltkrt
  • 去り行く女の姿横目に、小さな笑み。
    背に声投げかける訳でもない。
    別れの挨拶なぞ己らには不要であるからこそ。

    "蛇蝎"という、名は知れた。

    縁があればまた出会う事もあるだろう。
    例えば、あるかも分からぬ海を見付けた時に。
    例えば、星の数見て賭け事している時に。

    生きている限りは可能性というものは消えず在る。
    自由好きに生きて楽しめればいいなと、胸中のみにしまっておいた。

    2025/09/27 14:42:30 | 94
  • 紅簾 @redberyl
  • 「よいしょー」
     目当ての人間はいなかったので戻ってきた。
     まぁ今日中でなくともいいか。
     幸い、時間だけはあるので。

    2025/09/27 14:45:01 | 95
  • 雅尾 @kltkrt
  • さて、視線移って首縄と羽っ子見。
    楽しそうで何よりだ。

    「……保護者か何か、か」
    いや、兄弟?などと首を傾げてみたり。

    2025/09/27 14:46:22 | 96
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「ふふっ」
    少しヒヤリとしたが、微笑ましい光景が見えた。別れを告げる者も居た、見慣れた顔も未だここに居たり。
    目に焼き付ける、各々の幸福を目に焼き付ける。

    2025/09/27 14:54:48 | 97
  • フラン @caiber
  • @kltkrt
    *漏れた笑いは嗤い・・ではなく*
    *それは、子鼠だって聞けば分かったことでしょう*
    *まぁ。そもそも嗤う色を見出していたのは子鼠の側でしょうが*

    「でも」「生きる、自由」「とか」「なかった」
    *世界が本当に終わろうというのなら*
    *全ての妨げは、己の力ひとつでどうにもならないこと*
    *曙光は論外、梟首も好きではなかったもので*
    *METROでどう生きるかって、ちょっとした我儘*

    *言う通り、そんな世界の存続のこと以外*
    *ずうっと好きにやってやりましたとも*

    *ただ、邪魔をされたくないだけ*
    *おまえは別に、邪魔はしてこないものですから*
    *だから嗤う色がなきゃ、嫌うほどじゃないのです*

    「それ、と」
    *言い放って、もうひとつ*

    「お幸せに」
    *さて、つい先ほど覚えてきたばかりの言葉*
    *おまえに感謝はくれてやりませんし*
    *別れの言葉も挨拶も*

    *だからって、他人の幸せを願う言葉*
    *そっちの方が普通は出ないもんじゃないでしょうか*

    2025/09/27 14:54:58 | 98
  • マール @song5
  • 「ぉおおぉおおぉおおお!!!

    親方空から子供が!なんて
    アレほどゆっくりではなく中々のスピードで飛ん…落ちてくれば

    ぐるーんっと貴方の腕に捕まえられて大回転
    きっと勢いがおさまる頃には目の前がグルングルンになっていて
    なっさけない声を上げながらゲンコツでさらに鳴いた

    「めきょぉおお………」

    楽しかった70 気持ち悪さ20 痛さ10

    2025/09/27 15:02:06 | 99
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 「保護者じゃない」
    「……毒見係だ。」

    とはいっても、まぁ外から見る分には兄弟みたいなもんだ。
    辛辣だが悪しくは思ってない。そんな雰囲気。

    2025/09/27 15:02:18 | 100
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