記憶

  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @Himawari
    「…俺はいつだって、優しいだろ」
    「………身内には。」

    なんて、身内と呼ぶほど親しいのなんてほとんどいない鼠だけど。
    少しぬるくなった君と同じくらい、少し体温の下がっても。
    心は随分ぽかぽかとしている気がした。

    「……そうだな。こんなに苦しくなるなら、
     お前と出会わなきゃよかったって思ったけど」
    「……多分、お前に会わずに100年生きるほうが辛かったから」
    「…友達になってくれてありがとな。
     うん、俺が貰う。」

    一番、ちゃんと口にしてもらえたら、また心が温かくなる。
    顔を離せば、お互いぐしゃぐしゃ。
    俺以外にそんな姿見せんなよ、なんて頬に手を添えて。

    「……じゃ、咲いたら呼んでくれな。
     ちゃんと咲かせられたら、お前の言う事なんでも聞いてやる。」

    最後にそう告げたなら。
    名残惜しくて仕方ないけど、透けた君の体を離し、踵を返すのだろう。
    日付が変わる、少し前の事だった。

    2025/09/26 01:17:18 | 1
  • 小柄なねずみ @minutus
  • @nezumi1
    力強い腕。強く抱き締められれば、少しくるしいのかもしれない。
    だけどそうでなくたって胸の中はいっぱいで、くるしいくらいで、
    それなのにあたたかくって、……ああ、じゃあ、何も変わらないな。

    そうやって全てを享受する。
    その胸に頬寄せながら。

    「……ん」

    よかった、って、吐息混じりの囁くような声が。
    続いた言葉に上向いて、少し、迷って。

    「……いい方法、ある」

    ふりふりでかわいいお洋服。
    動きにくいのはわかっていたから、せめて、脱ぎ着のしやすいものを選んだ。
    …リボンくらいは、結び直しがいるけれども。
    それ以外は実は、普段着ている服と同じくらい、着脱は易いのだ。

    だって、そのためのワンピース。
    いや、別にこういうときのために、そう選んだわけじゃ、ないんだけども。

    けれど、そんなことを気にするねずみでも、なかったりするから。
    どちらかというと、粗末な身体であることの方が、気になるようなねずみだから。

    「……ね」
    「我慢、してほしくないし」
    「したくない……」

    "いい方法"の内訳と、そんな欲求だけ告げて。
    あとは、どうするか。あなた次第。

    2025/09/26 01:17:36 | 2
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 「秘密を抱えてるやつが多すぎるな……
     不思議生命体どもが……」

    死体もいる

    2025/09/26 01:18:26 | 3
  • クロウラー @crawler
  • 「アリサは置いていくか」

    冗談めかして言ってみる。
    置いていかなそうな人に囲まれてるのは言うまでもなく。

    2025/09/26 01:18:55 | 4
  • vel @vel
  • 「…願い、ねぇ」

    2025/09/26 01:19:07 | 5
  • カイル @Engineer
  • 「秘密ねぇ…」

    ない訳じゃないけど、そんな特別感があるかと言われると違う気もする。

    2025/09/26 01:20:04 | 6
  • シイカ @seeker
  • 「あたしも、アリサお姉さんのこと、まだ聞いてないんですよね」
    約束通りとはなかなかいかないもので。

    2025/09/26 01:20:07 | 7
  • アリサ @fliprip
  • 「聞いて楽しい話ではないので……」

    2025/09/26 01:20:47 | 8
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「秘密があるから、ここMETROなのかもしれないね」
    皆が皆ではなくとも

    2025/09/26 01:21:05 | 9
  • 花時雨 @flowrain
  • 雨に当たりにちょっと外しただけで随分空気が変わっているな。
    前見た時は鍋やってるだけだったはずだが。

    特に必要がなくて言ってないことは秘密に含まれるんだろうか。
    ぼんやり思っていた。

    2025/09/26 01:21:25 | 10
  • 雅尾 @kltkrt
  • 「…はは。じゃあどう変えて欲しいか言えよ」
    「ただ嫌いって駄々こねてちゃ伝わるもんも伝わんねぇよ」
    因縁つけるんじゃなく、口があるなら。

    それに恵みの雨降っているのだから洗う位すればいい。
    単に今出来る事があるというのにしない事へ首傾げてただけ。

    泥に塗れたもの食うのはそれしか出来ない時だけでいい。

    2025/09/26 01:21:38 | 11
  • 剣刺さり @s
  • 「オレはまァ実際バカだからなァ~」

    「………」
    これ別にそこまで片付けしなくてもいいんじゃないか?と思い始めた。
    日持ちしない食事も、本当に食べられなくなるまでは暫く掛かろう。
    というわけで大体は綺麗にしつつもそのままにしておいた。
    人が適当に食べたり食べなかったりしていいです。

    2025/09/26 01:22:42 | 12
  • シイカ @seeker
  • 「察しはうっすら、ついていますし、答えも決めています。
     想像通りとは、いかないかもしれませんが、
     告げてくれないならこの言葉は全ての終わりまでもっていくことになりそうですね」

    2025/09/26 01:23:44 | 13
  • 雅尾 @kltkrt
  • @milktub
    「…冬真、お前どこでも寝られるか?」
    ここに今来た以上恐らく寝床のランキングが低いんだが。

    勿論宿は曙光戻ってまた朝からここってのも手。
    折角のお楽しみ前日に雨濡れ風邪引いちゃ楽しめんだろ。
    そっと寄る影あってからそんなこと問いかけた。

    2025/09/26 01:24:46 | 14
  • ルプス @SonsOfWolves
  • @fliprip
    何がほぁ、よ。なんてくすくすと微笑んでいたけれど。それもそうなのでしょう。
    なんたって、獣が思っていたよりも2人の家族は強かったものですから。
    所構わず甘えるよりも、締めるべき所。自制心はしっかりしよう、と。

    ……その分、一緒に眠る時は貴女の事を手放すまいと。
    強い想い好意を見せてしまっているのでしょうけど、ね。

    2025/09/26 01:25:03 | 15
  • ラセン・ユガミ @rasen
  • @RD
    「っ。危ない」

    水たまりがバシャバシャと音を立てる。
    揺らぐ身体を受け止めようと、目の前で両腕を広げる。

    傷に触らないよう、そっと抱き留めれば、
    ポケットから白い包帯とメモを取り出した。

    「まだ……回診だなんて言ってるんですか。
     動かないで」

    止血を。
    勉強会で自身が書き写したメモに目を通し、
    手順通りに処置を試みる。

    長い爪はいつもと違い、上手く包帯を扱えない。
    水滴でインクが、視界が滲んでいく。

    2025/09/26 01:26:38 | 16
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @song5
    「余裕がないと娯楽は楽しめないという事か……」

    世知辛い現実ではある。
    腸詰というかもうでかめのハムくらいの感じになりそうだ。
    焼いたらきっといい匂い。

    「そう、マール。俺の名前は"1"って意味らしい。」

    そんな小話。
    互角に詳しい奴がいれば察しも付くのだろうが、
    少なくとも自ら由来を説明したのは君が初めてであった。

    「まぁ、気に入ったなら何よりだ。
     ……あんま俺が名付けたとか言いふらすなよ。面倒だから。」

    黙っとけよ、と君の唇に人差し指を押し付けてしーのジェスチャー。

    「まぁ、必要な時なら呼んでやらんこともない。」
    「……さて、買い物も飯も終わったし……」

    「そろそろ戻るか、マール。」

    ほら、と手を差し出したら。
    こうして食事を終え、大通りに戻っていったのだろう。

    2025/09/26 01:27:09 | 17
  • アリサ @fliprip
  • 「そんな、私の正体は身体の部品を失くした人を
     どんな手段を使っても救おうとする正義の研究所員で、
     それが元でお尋ね者になっている、だなんてとても面白くは……」

    「ま、どこに行っても捕まらなかったので、言うほど
     お尋ねられてなかったか、それどころでは無くなってるのかもですけど」

    2025/09/26 01:27:14 | 18
  • 冬真 @milktub
  • @kltkrt
    「舐めんな。枕木を枕にして寝れるわ」
    「ここよりひでぇ場所で寝たこともあるしな」
    「つーわけでそろそろ寝る。鉄臭さも割と今は心地いいからな」

    指でここ座れと示し、大欠伸をして、相手の肩に頭を預けて眠りに落ちた。

    2025/09/26 01:28:04 | 20
  • ルプス @SonsOfWolves
  • 「全部が全部、楽しい事もそうないでしょうしね……」

    「……此処METROらしい、という事でまたひとつ…」

    くあぁ……小さな欠伸と共、そんなことばを呟いては。
    2人へと身を寄せ、穏やかな吐息を繰り返していくのでした。

    2025/09/26 01:28:31 | 21
  • ヘラヘラすんな!こっち向いて薄笑いすんな!てかこっち見るな!全体的に軽薄で嫌いなんだよカス!

    我が儘、全体的に嫌いらしい。

    「別に終わるときゃ全員終わるし何も教えなくていいんじゃね?」

    2025/09/26 01:28:38 | 22
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @9loon
    「おい」

    喧騒の中、近づいてくるのはネズミ。
    いつぞや、曙光の時以来か。

    「宿題、ちゃんとできたんだな?」

    その確認だ。

    2025/09/26 01:29:16 | 23
  • アリサ @fliprip
  • @SonsOfWolves

    ────

    やっぱり曙は噂通りの場所でしたよ、単なる愛の交歓にこんなに
    バリエーションを持たせる道具が揃ってるなんて!

    ───

    どれから試してみましょうか?
    どうせなら、もう後先考えずにやりたい放題するのも
    今じゃなきゃできない事ですけど……

    ──

    ……決めました!


    2025/09/26 01:32:16 | 24
  • No name @Kontya67
  • 「秘密があっても、まぁいいんじゃないかな」
    「墓まで持ってきたい秘密」
    「その墓はもうすぐだし」

    2025/09/26 01:33:10 | 25
  • クロウラー @crawler
  • 「正義の研究所員アリサか…お尋ね者同士よろしくな正義の研究所員アリサ」

    正義の研究所員の字面が面白くて繰り返す。

    2025/09/26 01:34:07 | 26
  • アリサ @fliprip
  • 後で持って帰る為にほぼ寝そうなふかふかを包んでいる。

    2025/09/26 01:34:35 | 27
  • シイカ @seeker
  • 「随分とすらすらと出て来ましたね」
    子供の決心も、同じように告げてしまうべきでしょうか。
    この言葉が必要なのか、考えてみたりして。

    2025/09/26 01:35:27 | 28
  • ヒノワ @Himawari
  • @nezumi1
    「…………確かにそうかも?」

     それなりの間を空けてからの返事。一応は鼠耳尻尾を持つ相手には、それなりの対応はしているかと。
     そう考えられるくらいには、ウノと一緒にいれてそれなりに元気が戻って来たようです。

    「ふふっ、どういたしまして。
     私なんかでも、そんな存在になれるのがとても嬉しいよ。」
    「だからこそ、その分私の最後をあげられるくらいになったんだから。」

     ぐしゃぐしゃの顔、その頬に手を添えられると思わず自分の手を重ねてしまいます。多分、よっぽど嬉しかったのでしょう。
     そんな顔を見せられる程度には、ウノのことを信頼しているのだと。

    「うん、絶対呼ぶ。
     そして、最後にめいっぱいの我儘を言うから。」

     覚悟していてね、と。
     そうして身体を離れると、やっぱりヒノワも名残惜しそうにするのです。
     でもやることがありますから。だからこそ、ウノのことを「また明日ね」と見送るのでした。

    2025/09/26 01:36:17 | 29
  • クゥルン @9loon
  • @nezumi1
    「ピッ」

    かけられた声に思わず声が漏れる。
    しかし、宿題に付いて問われれば、ちょっとうれしそうに。

    「はい…!バタバタして遅くなっちゃいましたけど
     手に入れてきました、その…ちゃんとボクの力で…へへっ
     …ちょっとおまけしてもらったけど…ぉ…」

    大事そうに抱えられている大きな袋を見える位置へ。

    2025/09/26 01:36:20 | 30
  • カイル @Engineer
  • 「クロウラーもお尋ね者なのか?」

    2025/09/26 01:38:06 | 31
  • マール @song5
  • @nezumi1
    「娯楽ってそういうものですからねぇ
     でも今ならゆっくり食べても大丈夫だとおもいますよぅ?」

    何だかんだ金ではなく業になってから少しは頑張ればご飯にはありつけるわけですし
    ハム…肉厚の…ぐるぐる巻きになった奴ですね
    燃やしたら業になりませんか…?大丈夫ですか…?

    「マールは海でウノが1?ほえ~空が好きだったら何になってたんでしょう?
     聞きなれない響きは面白いですねえ!」

    貴方が自分の事を話す事は数少ないので自分から話してくれるのはとても嬉しい

    「とってもお気に入りです~っ!
     言わないですけどお名前は使っていくですよう! 良い名前を頂いたのだと!」

    し~の真似っ子をしながら
    貴方が付けたのだとバレなければいいということで!暫くフンスフンスしてたでしょう

    「じゃあちゃんとしたお名前は二人で居る時やよっぽどの時ですね!」

    名前を呼ばれてにぱぁ~っといつも以上に口角が上がるのです

    「はい!帰りましょ~っ!ウノちゃん!」

    差し出された手をぱしっと両手で掴んで
    一緒ににこにことしながら帰ってゆきました

    今日は沢山のものを貰って共有して 幸せな一日でした

    2025/09/26 01:38:10 | 32
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus
    俺は、我慢するって言ったんだ。
    男がそう口にするとき、どれだけの覚悟と決意があるのか。
    お前は知りやしないだろう。

    「………」

    だから軽率に、そんな言葉を吐きやがる。
    俺がその服を可愛いと思うのと同じくらい、脱がせたいと思うのも。
    少しでもその気にならないために、抱き合う時にほんの少し腰を引いてるのも。
    多産のネズミの遺伝子に抗うのがどれほど苦しいのかも。
    お前は全く理解していないに違いない。

    「……お前、本当に」
    「………ずるい………」

    俺が、それだけの決意と苦しみをもってやろうとしたことが。
    お前の少ない言葉一つで簡単に瓦解してしまう事。
    そのもの欲しそうな目で見られるだけで視界が眩む事。
    お前の匂いを嗅いだだけでスイッチが入りそうになって普段ですら困る事。
    全部今から、教えてやろうか。そうしたほうがいい。

    …するり、と腕を滑らせれば。
    きっと君の告げた"いい方法"は実現されるだろう。
    そしたら、あとは。これは先に寝床に転がって。

    「………今日は………」
    「……お前が上。」

    両手で抱えた君を、自分の上に乗せて。
    そうして。

    2025/09/26 01:38:17 | 33
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @minutus

    チュン、チュン。
    気づけば朝で、二人隣り合って起きることになるのだろう。

    2025/09/26 01:38:44 | 34
  • ルプス @SonsOfWolves
  • 「願い…自由…」

    「すきなことを、できて…すきなひとと、いっしょにいれて……」

    「だれにもじゃまされない、そんな、じゆう……」

    すやぴ……。包まれた中、寝言にも近い願いが零れては。
    ゆらり、ぱたり。獣の尻尾は緩やかに揺れているのでした。

    2025/09/26 01:39:05 | 35
  • アリサ @fliprip
  • 「人は誰しも尋ね尋ねられる旅人なのかも知れませんね」

    2025/09/26 01:39:42 | 36
  • アリサ @fliprip
  • 「はいはい」

    「私の願いも、こうして最後まで、
     自由でいる事ですとも」

    ふさふさ……

    2025/09/26 01:40:28 | 37
  • ヒノワ @Himawari
  • 「旅人すぎて浮浪者かもしれない。」

    2025/09/26 01:40:29 | 38
  • 雅尾 @kltkrt
  • @milktub
    「そうかい、ならその枕木に上着位は巻いてやろうかね」
    厚めの服はいい緩衝材になるかもしれん。
    魘されてたら指差し笑ってやるつもり。

    示された場所腰掛け肩を貸す。
    喧騒より離れた暗がり奥の道、その途中。

    時折談笑か何かの声聞こえる時もあっただろうが、存外穏やかに過ごせるだろう。
    邪魔入りそうになった際にゃ化け物に近い人間が睨み聞かせるし、な。
    それまでは近くの熱感じながら目を閉じ、素直に微睡へと誘われるとしよう。

    2025/09/26 01:42:47 | 39
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「そういえば最初見かけた時は、何か怯えた様子だったもんね。お尋ね者だったんだなぁ…大変だ。ここはそういう立場の人にとって、良い隠れ場所だもんね」

    2025/09/26 01:42:53 | 40
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @9loon
    宿題なんて。
    こいつが何の成果も出せないとムカつくと思って
    適当に投げつけた理不尽なものだ。
    それでもこいつはその理不尽を解決するため、
    頑張ったのだろう。頑張りすぎて前のあの事態になったのか、
    そこらへんは分からないけども。

    「ふぅん………中身はなんだ?」

    以前ラリっていた時言っていたから知ってはいるけど。
    でもこれは、今君の口から聞いた方がいいだろう。
    だって達成感って、そういうものだ。
    自分の成果は、自分の口で高らかに宣言してこそ。

    さぁ、君のがんばった証を聞こう。

    2025/09/26 01:42:55 | 41
  • クロウラー @crawler
  • 「私も、まあお尋ね者だな。ただ、もう昔の話だ。
     ヘルメットを外すぐらいは別によかろうとも思ってな…」

    ヘルメット越しの頭を掻いている。癖だ。

    「この先も世界が続く未来があるのなら知る事もあるだろう」

    2025/09/26 01:43:10 | 42
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • 「世界が続く未来の為には梟のとこに行くかここで願うしかないんだがな。
     梟の所に行くのが確実だが、管理されて生きてたらどのみちストレスで死ぬ気もする。」

    2025/09/26 01:45:30 | 43
  • ルプス @SonsOfWolves
  • @fliprip
    ………前言撤回。
    獣の奥さまはやはり獣だったかもしれません。
    締めた自制心もきっと夜には絆されて、緩められて。

    貴女との熱い思い出が、またひとつ。
    甘やかな、獣達の鳴き声が響き渡っていくのでしょう。
    ………終わりが迫るこの世界。寝不足すら、愛欲の前には些事でしょうから、ね。

    2025/09/26 01:45:58 | 44
  • シイカ @seeker
  • 「あたしの願いは家族みんなで、
     『いつまでも』、『幸せに』、『自分らしくあること』です。
     少々欲張りでしょうか、でも願い事なんてそんなものですよね。
     欲しいものは今この手にありますから」

    願いを告げればいつもの一塊に身を委ねたり。

    2025/09/26 01:46:26 | 45
  • R・D @RD
  • @rasen
    「……行かないと……
     時間がない………まだ…」

    大柄な身体が傾ぐ。
    もたれかかるように抱き留められた。
    既に何か抵抗するほどの余裕もない。
    唇だけが緩慢に動く。

    「……………」

    「養父さん…………
     本当は、……昔は、本当のお医者様だったんでしょ……」

    「僕も……いつか、
     ………………ちゃんと………」

    「………………………」

    2025/09/26 01:46:50 | 46
  • R・D @RD
  • @rasen
    ぐぅ…………

    寝た。

    2025/09/26 01:47:32 | 47
  • カイル @Engineer
  • 「ふぅん…そうか」

    気になる気持ちはあれど、踏み込む事はせず。

    「そんな事があると良いよなぁ…」
    「さて、オレもそろそろ寝るとするかな」

    「それじゃ、また」

    ひら、と手を振っては寝床へと戻って行った。

    2025/09/26 01:48:52 | 48
  • アリサ @fliprip
  • 「欲張るのも自由な願いかも」

    ぽんぽん、一塊を擦り擦り……

    2025/09/26 01:49:24 | 49
  • キリー・フォー @bulletdance
  • いつの間にか居た男。皆の願いを『ふーん』といったふうに聞いていた

    2025/09/26 01:50:11 | 50
  • 雅尾 @kltkrt
  • 「しかし最初はお前が狐面だの言って絡んで来た筈だが」
    絡みに来たというより指差し笑っていただけやも。

    だからこそこちらも薄ら笑い返してやっただけの事。

    「見る度絡んで欲しそうにしたのもお前」
    「お前は厄介な奴だが、更に厄介な奴引っ掛けちまって可哀想にな」
    我儘だなぁ。色々思うことあるがまぁいいかと笑み浮かべ。

    「さて、そろそろ寝る。おやすみ、じゃじゃ馬娘」
    名前知らんのだよなと、印象だけで呼びつけひらと手を振る。

    後はさっさと暗がり入り込み、軽薄な面見えんくなった。

    2025/09/26 01:50:27 | 51
  • 桃簾 @2thu
  • @ redberyl @ rockGlock
    「ん、分かりましたです。……明日の夜、でいいんだよね」
    「……じゃ、自分は場所でも見繕っておくよ」
    引っ張られて口調が変になっている。

    「自分、酒はあんまりなんだけど……紅が持ってきてくれる奴なら……」
    気を紛らわせる為に手を出した事があったとかなかったとか。
    その時の酒は大変不味かったが、今なら美味しく飲める気がする。

    「明日が楽しみだ……なんて、思うのも久々かも」
    ふ、と微笑んだ。終わりに近付くのは嫌な筈なのにね。

    2025/09/26 01:50:38 | 52
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「良い願いだ、今と未来と、どちらにも感じられる幸福がそこにある様だ!」

    2025/09/26 01:52:06 | 54
  • シイカ @seeker
  • @fliprip
    「ずっと後ろめたそうな顔をしていましたから。
     もし手段や軌跡に、後悔や罪悪感があるのなら」
    子供は静かにあなたに囁く。

    「あたしの夢の一つはですね。
     何があってもアリサお姉さんに、許しを与えることです。
     世界の終末や、あなたに恨みを持つ誰かが裁くのは嫌。
     その前に、あたしがあなたの許しでありたい。
     何も知らないまま、身勝手な思いかもしれないですが、それでも、
     あたしはあなたの許しになりたいです。アリサお姉さん」
    少々一方的な語り掛けになってしまったでしょうか。
    それでも子供の夢ですから、これくらい強引でもいいのかもしれません。

    2025/09/26 01:52:32 | 55
  • 剣刺さり @s
  • 「一つしか絞り出せねえよりは
     複数欲張れるぐれえの方が いいってモンだな」

    「願いなァ~」
    「ちゃんとはっきり~強調して~
     聞こえるように言うのを忘れないようにしないとだなァ……」

    2025/09/26 01:55:19 | 56
  • クロウラー @crawler
  • 「"自分らしく"か…」

    以前金髪の少女シイカがMETROの洗礼を受けた時、探し物は見つかったのか、これからどうするかを尋ねた事があった。
    その時、少女がそれでもここに居る事を願った時、どこかに追いやらなかった事を心からよかったと思った。
    少女が自分らしく生きる為にはただ見守るだけでよかったのだ。その答えがここに在った。

    「そろそろ私も寝るか、おやすみ… ………」

    そういえば少女の名前を知らなかった事に気付く。
    気付いた頃にはもう踵を返していたのでそのまま歩いていった。

    2025/09/26 01:55:54 | 57
  • アリサ @fliprip
  • 眠り行く人達には一塊の中から
    卑屈に手を振っておいた。

    2025/09/26 01:57:14 | 58
  • クゥルン @9loon
  • @nezumi1
    中身を問われれば、少し誇らしげに
    しかし、守る手段も乏しいため一度周囲をキョロキョロ…
    よし、周囲は他の話題で持ちきりのようだ。

    「えっとですね…!ぁ、ちょっとだけこっちに…」

    袋が物陰になるようにすこしだけ身を瓦礫の方に引く。
    瓦礫のそばにいれば大衆との会話にも混ざりつつ、こちらが見えるだろうか。
    そして、満を持してと言わんばかりに袋から出したものは、透明のボトル2つと針金

    「えっとですね…これがキレイな水で、こっちが洗剤…です
     あと、これはハンガー…ですねっ」

    2025/09/26 01:57:14 | 59
  • 伝書鳩 @omen
  • 「どォも~」
    「あァ今日の雨はここか 相変わらず降った後の場所に縁ありますね~」

    METROの地に訪れるのは久しぶりか。
    なんだかんだと用事がなかったもので。
    今日も大した用事があるでもないけども。

    「あ~いたいた どォもロウさん、アンタに会いに来ましたよ~」
    「つっても顔見に来ただけですが。この頃はどうです?」

    2025/09/26 02:00:04 | 60
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @9loon
    「ん」

    君が袋を寄せれば、こちらも体で物陰を作ろう。
    そうして君の戦果を聞く。
    水に洗剤、それからハンガー。
    いずれもここでは手に入らないもの、使う事も無いもの。

    「……洗濯でもするのか?」

    小首を傾げ、これらを戦果とした理由も聞こうかな。

    2025/09/26 02:01:10 | 61
  • 紅簾 @redberyl
  •  @rockGlock @2thu 
    「あぁ、明日の夜。……緑が最終日はしらふでいたいっぽいので」
     そんな話を聞いた覚えがある。あれはまた別の話かもだが。
    「たのんだ……」
     頼んでおいた。METROに一番詳しそうだし。

    「全員酒はあんまりじゃん」
    「悪いね。まぁお兄ちゃんの初めての飲酒に付き合ってくれ……」
     三つ子ですからね。そういう家系かも。
     申し訳ない気持ちはありつつ。せっかく再会したのだ、甘えてしまおう。

    「ふふ、……それはよかった」
     ここ最近、滅亡を前にして、明日が来ないようにと願うばかりだった。
     こうして楽しい予定を入れてしまえば、確かに楽しみにできる。うれしいね。

    2025/09/26 02:01:18 | 62
  • ラセン・ユガミ @rasen
  • @RD
    重みを受け止めながら、何とか巻いた包帯をきつく縛った。
    衝撃で人差し指のネイルチップが取れて、地面に落ちる。

    「…………、これで。」

    「ねえ。大丈夫だから。」

    「死なないで……先生。」

    耳元で紡がれる、遺言のような言葉を聞く。
    あなたの声がだんだんと途切れていくのが怖かった。
    ぎゅっと背中を抱きしめる。
    嫌だ。

    2025/09/26 02:03:51 | 63
  • ラセン・ユガミ @rasen
  • @RD
    あ?

    声が止んだと思ったら。
    やがて穏やかな寝息が聞こえる。寝ている。

    「なん………… なんですかこの人
     もしかして、ユガミに襲われたくてやってますか?
     お布団の上でめちゃくちゃに愛されたいですかあ?」

    状況を理解するなり、何やら言いながら
    元助手はあなたを抱き上げた。

    身体を抱えたまま、のしのしと坑道の向こうへ歩んでいく。
    行き先はもちろん、二人の住居だ。

    2025/09/26 02:05:36 | 64
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「おや、伝書鳩君!久しいね、わざわざ会いに来てくれるとは、嬉しいじゃあないか」
    久々に見かけた顔に小さく手を振りながら、笑みを向ける。
    「私はこれがあんまり変わりなく、強いて言うなら業を積むのが少し忙しくなったぐらいかな!貴方はどうかな?」

    2025/09/26 02:07:42 | 65
  • No name @Kontya67
  • 「カイルさんとは……別のところで」
    「寝よっと……」

    意地張ってる場合じゃないのはわかってるけど、どうしても……
    そんなやるせないような気持ちを抱きつつ、またどこかの寝床へと
    少女は去っていくのだろう

    2025/09/26 02:07:55 | 66
  • クゥルン @9loon
  • @nezumi1
    「ぁ…そうですよね、普通そうなりますよね…えへへ…」

    歯に衣を着せないあなたの前で少し逡巡しつつ、口を再び開く。

    「シャボン玉、とばしたくて…

     曙光の街で、誰かが飛ばすシャボン玉を見たんです
     ネオンの光に負けないくらい、すごくキレイで、でもちょっと儚くて
     終わるまでずっと見ちゃってました

     METROにだって、シャボン玉くらい飛んでても良いのかな…とか…あはは…
     あと数日なら"生きる"以外のしたいこと、ちょっとだけできそうだから…」

    2025/09/26 02:13:49 | 67
  • 伝書鳩 @omen
  • 「そォ、お変わりないようで何よりです。」
    「変わんないってのが一番ですからね」

    ひらひらと手を振り返しつつ。
    あおいろがぽっかりと口を開けた、生憎の空模様をちらと見遣る。
    でっけえ変化が目に見える所まで来てしまったもんで。
    余計にそう思うというわけだ。

    「こっちも同じようなモンです。
     やる事は最初となあんにも変わっちゃいませんが」
    「どうです、両手いっぱいの幸福は持ち帰れそうで?」

    2025/09/26 02:14:18 | 68
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「そうだねぇ──」
    「お互い、この空模様の下だもんね」

    貴方の視線に釣られる様に見上げれば、吸い込んでしまいそうな、上へと落ちてしまいそうな、天災のような青。
    終末が迫っている、指の先まで。環境に変化があると、人も変わる。よくある事だから。

    「まさしく、貴方もいつも通りって感じなんだねぇ。うーん…夢の成就が出来たら良いんだけど」
    以前聞いた話を反芻しながら、首をかしげる。だが、貴方の問いには笑みを浮かべた。
    「ふふっ、上手くいくならば、両手より沢山の物を見る事が出来るだろうね。より多くの人々の幸福、想像しただけで笑いが止まらないとも!」

    2025/09/26 02:24:57 | 69
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @9loon
    「……ほぉ、シャボン玉。」

    成程確かに、この材料ならそれもできる。
    精いっぱい頑張って、ヤクを打ったり体調を崩したりして。
    それだけの代償を払って得たのが、まさかシャボン玉セットだとは。
    なんともまぁ、奴隷だったら役立たずと罵られそうな話だ。

    「……それがお前のやりたい事か。
     生きる以外でやりたいのが、シャボン玉か。
     なるほどねぇ………」

    呟くと同時、鼠の尾が、人くらい締められそうな長い尾が君に伸びて。

    2025/09/26 02:32:54 | 70
  • 首縄のねずみ @nezumi1
  • @9loon



    「……うん」
    「まぁ、よくできましたって感じだな。
     頑張ったな、ピンクモップ。」

    ぽそ、と拒まれないならその尾の先で君の頭をぽんと撫で叩こう。
    正直言って、想定以上だった。
    生きる以外何もなかった無価値なピンクモップが、
    成果と共に夢まで持って帰ってきた。それはすさまじい成長と言えた。
    きっとメトロを出てから色々ひどい目に遭ってきたのだろうけど……
    君が歩んだ道のりは全て、意味のあるものだった、という事だろう。

    「楽しみだな、シャボン玉。」
    「メトロにお前の夢、精々後悔がないように沢山飛ばすといい。」

    「おかえり。」

    他の夢、何か思いついているのかな。
    死ぬまで数日。今まで望まなかった事、ぜひ望んでほしいもんだな。

    2025/09/26 02:33:19 | 71
  • 伝書鳩 @omen
  • 「曙光の首魁もずいぶんな事を仕出かしたモンです」

    ひいては、嘯く通り、人々の業の招いた結果かもしれないが。
    だからといって、業を背負うような輩どもの皆が皆
    それを素直に受け入れるはずもなかろうに。

    「夢ねェ。俺はまあ、叶っちゃいるとは思いますよ」
    「誰でもないまま死にたくなかったんです、俺は。
     ただまあ、今の俺を好かれちゃいるっぽいンで、ぼちぼちです」

    中身はそれほど無いままでも、多少なり誰かの何かになったなら。
    それは誰でもないわけではないんだろう、きっと。

    「そォ、そんじゃお互い実現に向けて頑張りましょうや」
    「夢はぼちぼちでも、まだまだ世界が終わられちゃあ困るってモンです」

    2025/09/26 02:37:59 | 72
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「まるで、大昔の海を割った話の空バージョンだったね!」

    だとすれば、それを渡る者と、渡れない者が分かれるわけだが、今の状況を思えばあまり遠くない話かもしれないが、大きな違いはこれが災いさながらである事か。
    全くもって、今を生きる人、今をただ生きる人々にとっては、連帯責任の気分だろう。

    「ほぉ」「へえぇ?」
    そう言った後に、安堵の笑みに変わる。
    「それは、きっと幸福だね。貴方は誰かにとって貴方になれているんだ。誰かが1人とかでなくとも、仲の良い人、縁のある人…それだけ覚えられちゃったら、確かに何者でもない事はきっと、ないね!」

    終末の不安で変わったりとかはなくとも、良い変化はあった様だと自分の事のように満足げだ。

    「でも、そうなってはまだ死ねないね?今の貴方が死なれたら困る人がいるって事だもの」
    「だから、確かにお互い頑張らないとだね!私もただの終末にさせるわけにはいかないからね、幸福の為に」

    2025/09/26 02:50:46 | 73
  • クゥルン @9loon
  • @nezumi1
    手に入れるまでは出来たとして、守る手段を持っていないモップ。
    尾が伸びてくれば思わずビクッと緊張が走り。

    「ひっ…そうですよね貴重な水と洗剤をこんなお遊びに…っ

     …はぇ…?」

    飛んでくるであろう正論にわちゃわちゃまくし立てていると
    意外な反応に思わず間の抜けた声が。

    「は…はいっ…!
     ありがとうございますっ!ありがとうございますっ!
     ボク、ボトルいっぱいつかって、たくさん飛ばしたいです…!
     
     あ、あの…ただいまです…っ」

    あなたのねぎらいの言葉と、期待の声と、なにより迎えられたことが
    とにかく嬉しくて、嬉しくて、いつもよりハキハキと言葉を紡ぐ。

    その瞳にはそのわずか瞬間だが光が指しただろう。

    2025/09/26 02:54:34 | 74
  • 伝書鳩 @omen
  • 「ホント、大きな声で言うにゃあお恥ずかしい話ですがね」
    「誰でもないまま世界が終わるなんてのは、笑えない。
     俺にとっちゃあ結構切実な問題で、
     そうならないってこたあ確かに幸福なんでしょう。あこれオフレコで」

    どうせなら、笑えない話より、笑える話の方がいい。
    その点で言うのであれば、今は軽口として笑い合える相手は居るものだ。
    であるなら、幸福といって差し支えない。

    「口約束未満とはいえ反故にするのは憚られますからねえ。
     まあ、そうでなくとも。
     少しでも長く生きていたい事にゃあ変わりはないです」

    口ぶりからするに、
    ただの終末でないなら終末も許容するのか、と思わないでもないが。
    今は藪をつつく事に現を抜かすには一分一秒が惜しいだろう。お互いに。

    「仰るとおり、もうひと頑張りして来るとします。
     アンタも、生きられる限りはどうぞお元気で」

    2025/09/26 03:08:17 | 75
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「良いじゃないか、自分の渇望や願いは、言葉にすると誰だって何だって恥じらいが混じるものだし」
    「だから、私も貴方のその望みを軽んじる事はないよ。ましてや、それが幸福だと貴方も思えるものなら。だから、簡単に言いふらしたりはしないとも!」

    自分の口の前に人差し指を立てながら。
    世界に多くの猶予を与えられたわけでもない中で、笑える相手が出来た。そんな幸福の話を聞かせてもらえた男は、ここだけの秘密にするくらい安いものだ、と。

    「貴方が誰でもないまま死にたくないと、強く願った始まりを私は知らないけれど、それが少しでも長生きしたいと言えるようになったなら、大きな違いだね」

    少し前向きに思えるニュアンスに頷きながら。当の男は、そうした含みのある言い方こそ入り混じるものの、頼まれた事がある以上、終末より良いものをこそ望みである事は本当だった。
    それを言うわけではないが。

    「それに、口約束とはいえ約束をしたなら、それは尚更だ。その期待に応えられる様に、私は貴方を応援しよう。
    そして、私もまた最善を尽くし続けよう。だから、貴方も元気でね。命ある限り」

    身を置く所が違おうと、心よりそう願って。

    2025/09/26 03:25:48 | 76
  • 桃簾 @2thu
  • @ redberyl @ rockGlock
    「……そうなのか。了解した」
    任されたので親指を立てることサムズアップで返した。

    「……ゆっくり飲んだ方がいいのかもしれないね、自分ら」
    「まあ、紅は飲んでみないと分からないし……?」
    兄がどれだけ飲めるかは未知数だけれど。酒に弱い人の集いになる可能性。
    飲めないなりの楽しみ方もきっとあるので然して問題ではない、はず。

    「うん……それじゃあ、また明日」
    この後は穴場を探しに行ってこようと思うので、この辺りで切り上げるやも。いい時間でもあるし。
    話すのは明日でも出来るからね。兄弟ふたりに向けて軽く手を振り、
    一括りにした髪を尻尾のように揺らしては洞穴のくらやみに消えてゆくだろう。
    その足取りはいつもより幾分か弾んでいた。

    2025/09/26 03:28:33 | 77
  • 黒子 @hazy
  • 「……あれ?」
     他所で降られてきた子供は首を傾げ。
     雨漏りの少ない隙間を探して通路の奥へ引っ込んだ。

    2025/09/26 03:33:45 | 78
  • 伝書鳩 @omen
  • 「ハハ。応援されちまったなら、余計に頑張らにゃなりませんね」
    「どこの地べたを舐める事になろうと生きますよ。
     それこそ、世界が終わっちまわない限りはね」

    死にたくない、から、生きたい、へ。
    何れもおおよそ同じような結果には辿り着くが、
    変わったニュアンスは確かに前向きなものと言える。
    確と背を押す言葉に見送られて、ひらと手を振って別れたんだろう。

    最後に身を寄せる場所が違ったとて、あなたを悪く思いやしない。
    自分の理想を追い求める権利は、誰にでもある。
    自分はそうして、あなたもそうした。それだけのことだ。

    2025/09/26 03:39:44 | 79
  • 拾遺者 @bigbigevi
  • 「生きる活力は、誰しもが持っているものではない」
    「だから、貴方がそう言える以上、貴方はそれを持っているという事。それを抱き、頑張るんだよ」

    念を押さなくても、貴方が言ったことが全て。だから、これはおまじないの様な物。
    そして、貴方が立ち去った後に、男は口にするのだ。

    「おめでとう、貴方の行先に幸あらんことを──」

    互い、終末の先がどうなるか分からない者同士。場所こそ違えど、皆ある意味では目指す先は同じ。
    故に、男は幸福を祈る。変わらず。
    人々よ幸福であれと、そう願う様に──

    しばらくしてから、男もまたその日に向けて、業を積み重ねる作業に戻るだろう。

    2025/09/26 03:56:35 | 80
  • 掃除屋 @souziya
  • ふと目を覚まし、青空を見る。
    より大きくなったそれの中、黒い点が見えた。

    「・・・!」

    点に見えたそれは瓦礫や廃墟だ。
    それが空の中へ逆さに落ちていく。

    「クソっ」

    静かな早朝。小さく毒付いて、
    塵芥を捏ねて紙を燃やした。
    今日もずっとそうするだろう。

    2025/09/26 05:57:00 | 81
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • 広がった【空】と、それに抗う人々を交互に見ている。

    2025/09/26 06:15:49 | 82
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • @souziya
    「よォ、ミドリチャン」

    景色の中に塵を捏ねるあなたの姿を認め、声をかける。

    「フードはどうした。被るのはやめたのか?その頭は……もうミドリじゃねェな。
     そういや、名前も聞いてねェんだった。ミドリチャンは俺が勝手に呼んでるだけだ……お前、本当の名前は何だ?」

    互いの名前を知らないことに、今更気付いたようです。おバカは気づくのが遅い。

    2025/09/26 06:27:48 | 83
  • クロウラー @crawler
  • 「おはよう」

    朝から見知った顔ぶれを見てそんな言葉を投げかける。
    それから空を見上げ、様相の変わったそれをしばし眺めていた。

    2025/09/26 06:29:38 | 84
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • 「よォ、ヘルメットさん」

    こちらも馴染みの顔に、笑顔で手を振る。

    「ヘルメットさんは、こんな時でもヘルメットさんなのか。
     ん?そういや、アンタの名前も聞いてなかったなァ」

    ヘルメット外したところ見たことないな〜となってる。今更。おバカは色々と今更なのである。

    2025/09/26 06:35:39 | 85
  • クロウラー @crawler
  • 「私はクロウラーだ。お望みならば外してやってもいいぞ。"こんな時"だからな」

    顔なじみでも名を知る機会はついつい逃してしまう。
    そのついでだからと顔も覚えて貰おうかと思ってそんな事を付け加える。

    2025/09/26 06:37:51 | 86
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • 「クロウラーか。改めてよろしくな、クロウラーさん。
     へェ、いいのか!?アンタの素顔か、そりゃアレだ……"世紀の大発見"だなァ!」

    見たい!ちょっと大げさかも。

    2025/09/26 06:47:52 | 87
  • クロウラー @crawler
  • 見たいと請われれば、ヘルメットを外す。
    外して出たのは女の顔だった。"世紀の大発見"となるだろうか?

    「で、お前の名も聞いておこうか」

    しばらく外したままにするつもりなのか、”荷台”にヘルメットを預けた。

    2025/09/26 06:52:30 | 88
  • フラン @caiber
  • *朝、大空洞を歩くちいさな影*
    *今日で世界の趨勢が決まる日だというのに*

    *否、最後のチャンスゆえに*
    *全てが決するその瞬間まで生き汚く足掻くのです*
    *できることがまだある限り*

    2025/09/26 06:53:43 | 89
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • 「!?アンタ、女だったのか!?」

    驚いてちょっと跳んだ。強そうな男とか出てくると思ってたらしい。ヘルメットに偏見を抱きすぎである。

    「ヘルメット呼びして……なンか、悪かったなァ……
     俺か?俺ァ……名前、ってのは特にねェんだ。昔、仕事仲間からは『コヨーテ』って呼ばれてたが……まァ、好きに呼んでくれ」

    レディをヘルメット呼びはなんか良くない気がした。
    実は名無しのドッグです。ポチとか呼んでもOK。

    2025/09/26 07:02:49 | 90
  • フラン @caiber
  • 「へるめっと」
    *男だ女だなんてどうでもよい子鼠ですが*
    *ヘルメットの下には純粋な驚きを見せました*

    2025/09/26 07:08:38 | 91
  • クロウラー @crawler
  • 「女だが…」

    なにかあんまり期待に沿えてなさそうだったが驚かれて面白そうにそちらを見たり、
    通りがかりの耳付きにも視線を投げかけたりした。

    「名前はないが呼び名はあると…それが『コヨーテ』か、立派に名前として成り立ってると思うぞ。
     名とは生き様を示すものになる事がある。お前のその名前にはどんな意味や願いが込められているんだ?」

    その名の意味を知りたくて聞いてみる。

    2025/09/26 07:09:47 | 92
  • 掃除屋 @souziya
  • @Coyote
    見慣れた顔を見れば手を上げた。
    「おはよ。スレイだよ。がんちゃんは・・・、そのままで良い?」
    名前がないのを聞いていた。
    スレイにはがんちゃんの方が好きみたい。

    2025/09/26 07:12:18 | 93
  • フラン @caiber
  • @SueFobia
    *さて、朝から人探し*
    *本気で願いを実現しようとした時、もうひとつ欠かせないピース*
    *故に彼女だけはなんとしても見つけなければなりません*

    *ここにいるとも限らないでしょう*
    *にもかかわらず、朝から歩き回っておりました*

    2025/09/26 07:23:56 | 94
  • キリー・フォー @bulletdance
  • 「……ケッ」

    今日の寝起きは悪いのか、髪をガシガシ掻きながら足元の瓦礫を蹴り上げる。

    瓦礫は落ちてこなかった。空に吸い込まれてしまったのだから。その様子を、男は鼻で笑って。

    「ハッ、大層綺麗な空だこった……バカみてぇによ」

    寝起きにゃ辛え景色だぜ、と。ふぁと欠伸をした

    2025/09/26 07:24:30 | 95
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • 「意味?なンかあったかねェ……最初に呼んだヤツは、動物に似てるとか何とか言ってたかなァ……」

    作者の人そこまで考えてなかった案件。
    ちなみに本物のコヨーテはもっと賢いので、名は体を半分くらいしか表してないかも。

    2025/09/26 07:24:57 | 96
  • 花時雨 @flowrain
  • 地下と言えど、何処かしらに空を望めるだけの隙間は見つかるもので。
    そういう所から零れる雨垂れに指先で触れていた。
    最期に望んだ場所で望んだものを得られる。私はなんて幸せ者だろう。

    別に、空に落ちてく瓦礫なんか興味なくって。手元に溢れ落ちる水に触れたいだけだった。

    「……げほ」

    「っけほ、ゲホッけふ、ふ、……」
    「……ん゛、ぇふっ、げぅ……」

    身をかがめて聞き苦しいのを抑える努力はしたけど、そろそろ抑え切るのが難しい時分だった。
    咳き込むのが落ち着けば肩で呼吸し始めて。

    それでも水溜まりから離れる気はしないようだった。

    2025/09/26 07:27:34 | 97
  • 『コヨーテ』 @Coyote
  • @souziya
    「スレイか、いい名前だな。
     あァ。俺はもちろん、がんちゃんでいいぜ」

    ニッと笑った。名無しにとって、名前を貰えるのはなんでも嬉しいのである。クゥーンスケでも。

    2025/09/26 07:28:16 | 98
  • フラン @caiber
  • 「キリー」
    *相変わらず挨拶をしない子鼠であります*
    *代わりに生存確認のような声掛けがありますが*

    2025/09/26 07:28:30 | 99
  • クロウラー @crawler
  • 「確かにお前は何か動物っぽいな…人懐っこい犬みたいだった事あったぞ。
     いいんじゃないか、愛嬌があるからそう呼ばれたのかもしれないし…」

    梟首会とかでそんな一幕を見た気がする。それを思い出して少し笑った。

    2025/09/26 07:28:46 | 100
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